【現代麻雀への道】46 点棒のルーツ
80点棒に見えて百点棒という謎
こんな疑問を感じたことはないだろうか。「なぜ百点棒には8つの点があるのだろう?」
これが10個だったら納得がいく。しかし百点棒には、8つの点が打たれている。明らかに不自然だ。
他の点棒は、千点棒が1個の点、五千点棒が5個の点、一万点棒はいっぱいと自然になっている。それなのに、なぜ百点棒だけ不自然な数なのか?
この秘密は点棒のルーツに隠されている。
昭和41年のこと、小説家の五味康祐(ごみこうすけ)氏によって書かれた「五味マージャン教室」という本が、麻雀本としては異例のベストセラーになった。この本では点棒をチョーマと書いている。そう、点棒は正式名を籌馬(チョーマー)という。
いくら中国伝来のゲームだからといって、点棒は点棒じゃないのか? サイコロはただサイコロだというのに、なぜ点棒に正式名があるんだろう?
そんな気がしないでもないが、籌馬とは中国語で点棒という意味。サイコロにも骰子(シャイツ)という正式名(中国語でサイコロのこと)が存在する。
だが、名前はともかくとして、やはり籌馬には8つの点の謎を解く鍵が隠されているのだ。
※この文章だけ単品で100円で買えますが、このシリーズ39回(本1冊分)がマガジンで1000円となっています。
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