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【現代麻雀への道】57 現代のイカサマ

見抜かれないかきりイカサマは芸である

全自動卓が普及したのはおよそ40年ほど前のこと。それ以来、麻雀からイカサマは駆逐されたように思われてきた。実際にはどうなのだろう?

この前、古本屋で「いかさま麻雀入門」という本を買ってきた。発売されたのは全自動卓が普及する前の1972年である。

普通こういった本にはこんな口上が書かれている。「この本はイカサマを奨励しているのではなく、イカサマ師の手口を知り自分の身を自分で守れるようになるためである」と。

だが、この本は違っていた。いわく「いかさまとは見破られないかぎり、いかさまではない。いってみれば芸である。自分に適した芸を身につけたなら小遣いには不自由しなくなる」

すがすがしいほどに開き直った姿勢である。カバーには1万円札の上に麻雀牌が散らばった写真が使われており、金を稼ぐための本であることが伝わってくる。

この種の本はいっぱい出されていたから、やはりニーズがあったのだろう。

この本では、イカサマの手口を初級、中級、上級、極致と4つの段階に分けて紹介している。けれども全自動卓が普及しマナーが向上した現代では、通用しないものが多くなっている。

それでは現在のイカサマはどうなっているのだろう?

※この文章だけ単品で100円で買えますが、このシリーズ39回(本1冊分)がマガジンで1000円となっています。

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