麻雀する前日こそアドゲーを打ちたくなる
アドゲー中毒症患者というものは愚かなことに、翌日に競技麻雀を打つ約束がある日に限ってアドゲーを打ちたくなる。そして競技麻雀をやった帰り道にもアドゲーをやりたくなる。
インド人がフランス料理をご馳走になった後に、スパイスが効いてないと食った気がしないといって家に帰ってからカレーを食うようなもんだ。
あるいは、下半身がむらむらしてしょうがないから、気晴らしにAVを観るみたいなもんだ。
頭を使って真剣に麻雀を打つのも面白いのだが、その前や後は馬鹿なルールで打ちたくなる。馬鹿なルールじゃないと何かが足りない。
そんなアドゲー中毒症患者である俺は、明日は昼から麻雀プロなどとMリーグルールのセットだという前日深夜、歌舞伎町の漫喫で仕事を終えた後、豚骨ラーメンを食ってから、アドゲーを打つべく馬鹿店へ向かった。
23時、店に入った。
2卓立ってる。いつもの店内だ。
もうじき歌舞伎町に嵐が吹き荒れる。警察による摘発という嵐が。そんな暴風雨の前の静けさを感じさせる。
卓に案内された。メンツは、老サーファー、ムッシュ、誠実だ。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?