歌舞伎町3狂店筆頭に行ってきた
歌舞伎町3狂店の話を聞いてから、心がザワザワしてしょうがない。気になる。気になるぞ。
俺は博打打ちじゃないから、金が目当てじゃない。他ジャンルの美味しそうな話を聞いてもこうはならねーからさ。
これは取材だ。取材なんだ。近いうちに警察様から「いいかげんにしろ!」とお叱りを受けてしまうだろうから、その前に取材しておかねーと。
行く先は決まってる。3狂店の中でも一番高そうなA店だ。ここのルールは本当に狂ってるよ。
うう、ビビるぜ。めっちゃビビる。負けたって金を払えば済む話なのに、なぜ高い麻雀というのはこんなに怖いんだ?
変だよな。昔はもっと高い麻雀を毎日のように打ってたのに、すっかり真人間になってしまったようで、ビビりまくってしまう。
でも行かねば。何かが、何かが俺を呼んでる。
約10年前に雀ゴロをやってた時期は、その直前までは新宿の狼と呼ばれてた。俺が歌舞伎町を歩くと、狼が来たとささやきが広がり、モーゼの十戒のように雑踏が二つに割れて道が開いた。当時の俺はキレキレだった。
それが今はもうすぐ60歳の初老だ。頭頂部は寒くなってきたし、インプラントが4本も入ってる。若くキレキレの雀ゴロたちと戦えるのか?
それでも行かねばならん。麻雀の世界はMリーグだけじゃないんだわ。歌舞伎町もあるんだ。
財布には40万入れてきた。雀ゴロ時代に戻ったみたいだ。当時、財布にいつも入れておく金額は、最初期は10万、初期は20万、中期は50万、末期は150万だった。
50万までは日常生活用の財布に入ったけど、急に上のレートで打てる道が開け、50万じゃお話にならず100万でも危ういから元妻に150万入る財布はないかと聞いたら、どこかから300万くらい入りそうなでかい財布を出してきた。それが雀ゴロ末期の財布となった。麻雀に行くときは日常生活用の財布とは別にその仕事用財布を持っていった。
その時期と比べたら歌舞伎町なんて安い。吹けば飛ぶようなもんだ。なのに、うう、ビビるぜ。
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