子どもを東大に入れたいか?
孤高のサイコパスからリア充に成り下がったペチョーリン(ロシア語で英雄)というやつがいる。天鳳の昔の知り合いだ。
彼が2歳だか3歳の娘について、
いきなり本音で書いてしまうと僕は「みーたん(娘)に出来ればいい学校に入って欲しい」という気持ちがあります。もっと言えば「どうせなら東大を狙って欲しい」と思っています。
と、たわごとを書いている。
理性的なやつなので、子どもが大きくなってきたら現実に着地すると思うけど、余計なお世話ながら、余計なカツを余計に入れさせてもらおう。
うちの子は東大に行ってほしいなんて、こういうことは絶対に言ってはいけない。思うだけでもよくない。
だってさ、自分が子どもの立場で考えてみろよ。親がずっと「この子は東大に」って言い続けてたら、むちゃくちゃ嫌じゃないか?
東大に入るってざっくり100人に1人くらいの優秀さだよ。ペチョは勉強が得意だったようだから、スポーツとか音楽とか自分の苦手だったもので考えてほしい。親が「100人に1人になれ」と思ってたら、ものすごいプレッシャーだろ。そういうのは、押し付けてなくても言葉の端々から感じるよ。
俺の場合なら、絵とか音楽は100人中50人に入るのも厳しいのね。なのに親が芸大卒かなんかで、絵か音楽で100人に1人になれ!というメッセージを暗に送ってきてたら絶望的な気持ちになる。
いい親になることは後で考えることにして、まずは最悪の親を回避しよう。麻雀も子育てもA級ミスさえ回避すれば勝ちだから( ー`дー´)キリッ
俺の知り合いは、理性的なやつが多いから、子どもがガキのうちはそういうことを言ってるのを聞くこともあるけど、いざ現実が見えてきたら、ちゃんと対応するんだと思う。だから、酒飲み話として聞く分には関係ないのかもしれない。
でも、そういうのを聞くだけで嫌な気分になる。子どもの人生は子どものもの。勝手な幻想を押し付けるなよって。
俺のいとこは、親がプライド高くてエリートコースしか認めない感じの人で、自殺しちまった(真相は不明)。また、元妻のいとこは、これは勉強じゃなくてピアニストの道だけど、子どもが自立したあと親と絶縁しちまった。親の理想の押しつけは、本当に親子関係を悪くする。
時代の影響か、最近は勉強にうるさすぎる親は以前より減ってきた。それでもいる。これは親の職業特性が大きいんだよね。国家公務員とか、教員とか、学者とか、資格職(弁護士、弁理士、会計士、司法書士)とか、そういう人たちは学歴コースを外れた生き方を許容できないことが多い。
俺の親もそうだった。両親ともに教師だから、口では「学校がすべてじゃない」って言うんだけど、学校を外れた生き方は理解できないんだよね。中学の落ちこぼれ時代はつらかったわ。自殺したくなるくらいつらかった。
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