人生を積み木遊びで溶かす人々
雀士ではなく雀死光あるところに影がある。社会がどんどん漂白されていく現代にあって、汚濁を濃縮して固めた街、歌舞伎町の存在感は高まる一方であった。
歌舞伎町では、若い女をハメて巨万の富を築くイケメンたちに注目が集まる中、時代遅れの積み木遊びに精を出す一群の愚か者たちがいた。
人は彼らを歌舞伎町雀士と呼ぶ。本当は雀士ではなく雀死なのだが、漂白された現代ではストレートすぎる言葉は回避される。
雀死たちは「われら武士ぞ」とうそぶきながら、なんら生産性ない石ころ遊びを、世界大戦