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施す人、施される人 #2 Homeless in Vancouver (2014年7月の日記転載)

東京もバンクーバーに負けず劣らず、ホームレスが多いのだが
バンクーバーの場合は、狭い地域に密集している

日本でもそうだが、都市部にしか彼らがいないのは(日本だと、たまに田舎にもいるけど…)
都会の方が、生きやすいからである

カナダの場合は、特に、社会的なサービスが充実しているのもあるが、
なによりも、
カナダの人は、施しの精神がかなりある
そして、
カナダのホームレスもまた、施しを受けることに慣れていたりする

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街の方で見かけるホームレスは、

段ボールの切れ端に
Please help me
Homeless and hungry
No family
poor
Plese food and spare change!
Thank you!!!!
とか書いている

Have a nice day!
と、文末に書かれているのもある

そして、スターバックスとかのtall sizeの紙コップや帽子を自分の前に置いておくと、
大概、10人に1人くらいは、ポケットの小銭を入れてくれる

また、歩き回って、人に自分から尋ねるというやり方もある
特に、信号待ちの所や、外にテーブルのあるカフェが効果的である

Do u have any spare change?

信号を待つ人やテーブルを一人ずつ、しらみつぶしに回る、すぐ真横に行って、尋ねる
すると、大概は、カバンから財布を出して、小銭を渡してくれる
ただ、これはカナディアンに限る

他の国から来ている人は、避けるか無視することが大半である

他には、
Please a cigarette!
(喫煙者なら)
Please spare food!
(食事帰りで、食べきれなかったものを持っている人を見つけた場合)

....なんか、ホームレスのススメ"みたいな文面になってしまっているが…

日本のホームレスで、あまりそうゆうのを見たことがないし、
日本で誰かがホームレスにお金を渡すのも見たことがない
タバコを渡すのは見たことがあるけど
日本の場合、ものすごく距離がある気がする
干渉し合わず、関わらないようにするというか、見て見ないフリをするというか

最近は、"Big issue"とかが、よく支援の形として行われてはいるのだけど


しかし、小銭の"施し"という行為は果たして、本当の意味での"施し"になるのだろうかと思う

いくつかの慈善団体が、直接、お金を渡すだけの行為を良しとはしていない

彼らが、その小銭を何に使うかというと、たぶんタバコ、大麻、ドラッグに使う場合がある

Hastingsの面白い文化で、
タバコを一本から買えるというのがある

道端でタバコの箱を2,3箱持っている人が大抵いて一本売りをしていて、誰でも買える

たぶん、その感覚で、大麻はもちろん、それ以外のドラッグも道端で買えたりする(聴いた話だと、$4くらいで質の悪い薬物が取引されていたりするらしい)

お酒や煙草などは、もちろん配給にはないから、自分で買わなければならない
そして、依存症の人が沢山いるので、彼らには、別の意味での必需品となる

ほとんどの人は、日本と同じように。道端にやたら落ちているシケモクを拾い集めて吸っているのだが

さて、カナダの施しの文化は、小銭だけの話ではない

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