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「サブウェイ」という名の試練~コミュ障の生きざま~
サンドイッチは好きだ。
いや、むしろ大好きだ。
パンの中にぎっしり詰まった具材、その組み合わせの自由さ、噛むたびに広がる味のレイヤー――すべてが魅力的だ。
だが、サブウェイは苦手だ。
サブウェイは店員さんとのコミュニケーションが多発するため挙動不審になりかねない…と昨晩ポロッと言ったら、
— ふくちゃん (@fukuchan5818) February 9, 2025
サブウェイぽいやつブランチに出てきた。
苦労かけてすまないねぇ pic.twitter.com/DfcekIqPa8
それは、あまりにも店員さんとのコミュニケーションが多すぎるから。
私は人と関わることが得意ではない。
できる限り家にこもり、仕事をし、散歩をし、最低限の買い物だけをして過ごしている。
フリーランスの就業形態を選んだのも「できるだけ人と関わりたくない」「おうちから出たくない」……そんな意識低めの理由からだ。
むかーし、まだ日本で生活してた頃、
— ふくちゃん (@fukuchan5818) October 18, 2024
「海外で暮らしている人は英語ペラペラで外国人の友だちもいっぱいいるんだろうな」
と思ってたけど、
なんということでしょう…
きょうは
「This one please」(これください)
しか英語を発してないし、
友だちはTwitterにしかいない。
クライアントとのやり取りはオンラインで済むし、お店では「これください」のひと言で済む。
ところが、サブウェイは違う。
店のカウンターに立った瞬間、矢継ぎ早に質問攻めが始まる。
「パンの種類は?」
「メインの具材は?」
「野菜は全部入れますか?」
「ドレッシングは?」
「セットにします?」
……ちょっと待ってくれ!!!
サンドイッチひとつ注文するのに、こんなに会話が必要なのか?
一問一答形式で進んでいくオーダーシステムは、私のような“できる限り人と話したくない勢”にとってはまさに試練。
何かを選ぶたびに、店員さんと目が合い、会話が発生し、その度に妙な緊張が走る。
ひとつの質問に対する答えを考えている間に、次の質問が飛んでくる。まるで面接のようだ。
特に厄介なのが、野菜の選択である。
「全部入れますか?」と聞かれたとき、シンプルに「はい」と言えればいいのだが、ピーマンは苦手だし、オリーブは気分による。
しかし、「全部じゃないけど、これとこれ以外でお願いします」と伝えるほどのコミュニケーションスキルは私にはない。
結果、「えっと……トマトとレタスと……」と呟きながら、どんどん追い詰められていく。
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こうしてようやく完成したサンドイッチを受け取るころには、すでに精神的なエネルギーは尽き果てている。
おいしい。たしかにおいしい。
だが、そのおいしさと引き換えに、膨大な精神的コストを支払っている気がする。
世の中には「好きだけど苦手」というジャンルが存在する。
私にとってのサブウェイがまさにそれだ。
おいしいサンドイッチを食べるために、店員さんとのコミュニケーションというハードルを越えなければならない。
私はこれからもカウンター前で緊張し、野菜の選択に悩み、エネルギーを消耗しながら、ひとくち目の幸せにたどり着くのだろう。
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