
「教えたがりおじさん」~マンスプレイニングに対策をしたゴルフ練習場協会~
「教えたがりおじさん」
彼らは、こちらが求めていないのに「教えてあげよう」という使命感に燃えている。
スポーツ、料理、仕事、ライフスタイル、SNSなど、あらゆる場面で遭遇してしまうことがある。
そんな「教えたがりおじさん」の被害の声に対応した静岡ゴルフ練習協会は対策を講じた。
「教えたがりおじさん」の心理やコミュニケーションの際に気を付けること、ゴルフ場の対策などについてまとめてみたい。
教えたがりおじさんの心理とは?
なぜ彼らは教えずにはいられないのか。
その背景には、
マンスプレイング(男性が女性や初心者に対して上から目線で説明したがる現象)
自己肯定感の低さ(誰かに感謝されることで自分の価値を確認したい)
「俺の知識を広めなければ!」という使命感
といった心理が働いているとされる。
彼らにとって、アドバイスすることは承認欲求を満たす行為なのだ。
「承認欲求」や「自己満足」に付き合わされる方はたまったものではない。
静岡ゴルフ練習場協会の対策

そんな「教えたがりおじさん」の被害報告に業を煮やしたのが、静岡県のゴルフ練習場協会である。
彼らは「求められていないアドバイスは禁止」という対策を打ち出した。
ポスターや張り紙で「親切心が仇となる」「その行為は迷惑思われているかもしれない」と啓発。
静岡ゴルフ練習場協会の会長いわく「ポスターで注意喚起した結果、苦情はほとんど聞かなくなった」とのこと。
「ゴルフ練習場だけじゃなく、世の中全体でやってほしい」と思った人も多いのではないだろうか。
実際、「教えたがり」はリアルだけでなく、SNSにも多く存在する。
mixi2はX(旧Twitter)のように、「知らないおじさんが乱入しないSNS」を目指しているという。
コミュニケーションを取る際に気を付けることは?
とはいえ、教えたがりおじさんのすべてが悪ではない。
誰かに知識を伝えたいなら、まずは 「相手が求めているかどうか」を確認する ことが大切だ。
聞かれるまで待つ:「教えてほしい」と言われるまでアドバイスしない。
短くシンプルに:長々と語らず、端的に伝える。
相手の反応を見る:「なるほど!」と興味を持っているか、それとも迷惑そうかを察する。
専門家に任せる:指導が必要なら、プロに任せるのも一つの手。
「教える」こと自体は決して悪くない。
ただ、タイミングを間違えれば、相手にとってはただの「うざいおじさん」になってしまう。
私も「教えたがりおばさん」と相手に嫌な思いをさせないよう、「教える」「アドバイスをする」以外のコミュニケーションを心掛けていきたい。
「教えたがり」は迷惑行為という認識を
ゴルフ練習場でのアドバイスが「迷惑行為」として認識されるようになったのなら、ゴルフ場以外の場面でも「求められていないアドバイス」は同じく迷惑行為である。
聞かれていないのにアドバイスをすることは、必ずしも親切ではないのだ。
静岡ゴルフ練習場協会のように、「教えたがり」を制御する取り組みが広まれば、リアルでもオンラインでも、もっと快適な空間になるのではないか。
「教えたがりおじさん」が輝ける場所はここ「note」なのでは?
教えたいことをnoteで発信すれば、「読みたい」「知りたい」と思った人たちが自発的に訪れ、「教えたがりおじさん」が発信する情報を求めてくれる。(かもしれない)
迷惑行為とは思われず「人助け」となる可能性が高い。感謝のコメントが届けば、承認欲求も満たされるだろう。
私もオーストラリア生活やフリーランス活動の中での所感はnoteに記し、その情報が必要な誰かに届き、なんらかの反応をいただけた時は本当にうれしい。
「教えたがりおじさん」に遭遇した際は「noteであなたの知見を発信してみたらいかがですか?」と言ってみるのもありかもしれない。
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