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トロッコタウンとマイトロッコタウン比較レビュー


前置き

というわけで、発売前に「トロッコタウン」がプレゼントキャンペーンによってお手元に届いてしまいました。なんということでしょう!
ゲームマーケット2024秋で先行発売!という知らせを受けていたので、予約して「マイトロッコタウン」から買い直す気マンマンでいたのにね!
なんたる僥倖!これでまた別のボードゲームがポチれるね!やったね!

そんなこんなで2023年ふっくんが激推ししていた作品をプレゼントされたからには『布教あるのみ!』『推しは推せるときに推せ』『推してダメならさらに推せ』ってことで、両方持ってる私が比較レビューを書きつつ、「さらに推していこう!」というのが本記事の目的です。

基本的な情報「マイトロッコタウン」

・プレイ人数:1~4人
・プレイ時間:30~60分
・複雑さ:2.5
・メカニクス:ピック&デリバリー,タイル配置

BoradgameGeek

StudioGGさんのステキなサイトや紹介動画を見れば内容はバッチリ把握できる。実際にルール説明してみても10分と掛からずに完了できるシンプルさである。
もうちょっと紹介したいので本作のネガポジ両面を箇条書きしておこう。

「マイトロッコタウン」の良いところ・あんまりなところ

  • オールユニークなタイルたちをいかに組み合わせるか!?をゲームごとに考えて組み立てていくところ

  • シビアな資源の個数管理でギリッギリやりくりして、タイルを配置し、資源から点数を生み出す苦しさが超たのしい!

  • ちょうど状況が整った瞬間にゲームがおわる、時間のほど良さと濃度が良い中量級(もう1回!って言いやすい)

  • オールユニークの反面として、タイルめくり運がどうしても絡んでくる。欲しいタイルが来るとは限らず、波乗り感が出てしまう(誰かが捲ってくれるまでガマンする洗面器的な魅力もあるが)

  • タイルについてもう1点、誰かが買うまで捲られないのでタイル売り場の回転がイマイチなところ

「トロッコタウン」は「マイトロッコタウン」のリメイク!

2024年11月16日(土)と17日(日)に開催される「ゲームマーケット2024秋」にて販売が予定されている。
(10月10日時点)まだ予約は始まってないようなので、気になる人はJelly Jelly Gamesさんの情報をグッと待つのだ!
もしくは近場の友人やボードゲームカフェを頼って「マイトロッコタウン」で実際に遊んでみるのもいいかもしれない(未プレイにしておくのはもったいないぞ!)

「トロッコタウン」を開封しながら、比べてみた

外箱

どちらも持ち運びやすいぐっどサイズ

「トロッコタウン」は正方形中型。
箱サイズは、22.5cm×22.5cm×6cm。
手持ちのヤツだと「適当なカンケイ」と同じ大きさ。
「マイトロッコタウン」が長方形中型だったので、気持ちひとまわり大きくなったかな?という所感

共有ボード

ポストにも書いたが、共有ボードの大きさは新旧同じサイズで、四つ折り。
細かいことを言えば、「マイトロッコタウン」は反りが若干あったかな?と感じていたが、「トロッコタウン」では反りが改善されたように感じた。

別府さいさんによるグッドなデザインにより、見た目がかなりスッキリしている。海外クラウドファンディングも実施していた関係か、文字はなくなりアイコンのみになっている。

「マイトロッコタウン」共有ボードに元々書いてあったいつでも建設できる基本建物はバランス調整により統廃合
地味ではあるが嬉しい仕様として、プレイ人数により公開されている建物タイルの枚数に差もある。選択肢は多いほうがプレイヤーとしては嬉しいものである。
そしてこれまた、若干プレイヤーの視界を物理的に遮断していた線路タイル置き場も廃止。「トロッコタウン」では線路タイルは標準インサートに収納できるようになってプレイアビリティの向上に繋がっている!

建物タイル

「マイトロッコタウン」ではオールユニークだった建物タイルたちは、「トロッコタウン」においては基本建物も取り込んでバランス調整が掛かっている。もちろんほぼオールユニークな点についてはそのままだ。
ついでに合計枚数も増えている(79枚→90枚)。
加えて、タイルの大きさもひとまわり大きくなり、取り回しがよくなっている。

同名タイルでもコストや生産量が微妙に変わっている

ちょっと木になる内容物

資源コマ:木

気がついてしまった以上少しだけ触れておくと、上記の資源コマ:木は赤色…に見える。木=茶色というイメージが強いが、赤である(ルルブにも茶色っぽい書き方をしている)。
「梱包ミスでもなんでもなく、これが仕様」との確認を公式さんにも一応取ったので間違いない。
ルール上の不備はないので、どうしても気になる人は別途コマを用意した方がいいかもしれない。木だけに。

ルールの変更点

【トロッコタウンでのルール変更点(抜粋)】
第2ラウンドが終わったら、ボードにあるA建物をすべて袋に戻し、B建物を袋から取り出してボードに置きます。

「トロッコタウン」ルールブックp7

A・B建物タイルを構成するタイルの中身にも絡む話なのだけれど、
「トロッコタウン」において、
A建物:生産フェーズに資源を算出するタイルが多い
B建物:建設時に即時資源を算出するタイル・加工フェーズに使うタイル・ゲーム終了時に参照するタイルの約3種がバランスよく入る
という特徴がある。

つまり、「前半1・2ラウンドは資源を潤沢に生み出せるようにしてね!後半は資源調整しつつ、点数伸ばしてね!」というデザイナー側の意図がめちゃくちゃハッキリと聞こえる。

「マイトロッコタウン」のイマイチな点として書いた「欲しいタイルが欲しいタイミングでこない」という欠点がかなり緩和されていると感じた。

ボードに常に並び続けるC建物は"点数変換"が絶対正義!
こうやって並べてくれることで、1ラウンド目からある程度の見通しを持ったプレイングも可能になっている。
強い意志で1枚は獲得し、A建物の中から欲しい資源をぜひとも探り当てたい。

早速ソロプレイしてみた所感

ド平日休日ぼっちであったので、開封の儀を済ませてそのままソロプレイしてみた。

「トロッコタウン」のソロプレイは、ルールブックに推奨された建物タイルの初期組み合わせセットがいくつか紹介されており、ある程度ランダム性を廃した状態でどこまで点を伸ばせるか?というスコアアタックが採用されている。買ってすぐルールの確認をするのにもちょうど良い指標となるので、ぜひ推奨セットで試してみてほしい。
また、建物タイルを獲得すると、別タイルが2枚同時に消える仕様になっており、ソロでもタイルの回りがメチャクチャ早い
初回でなんとも言えないが、137点は点数取り過ぎでは??と、ちょっと動揺している。「マイトロッコタウン」では100点超えてたっけ?という記憶がある(下のポストの点はプレイヤーカラー黒で99点取ったときのやつ)。

「トロッコタウン」総評

終わった後の「この街つくったぜ!」って共有する時間たのしいよね

さて、ここまでで得られた「トロッコタウン」の所感と総評を箇条書きにしてみよう。

  • コンポーネント回りがメチャクチャ良くなった!
    タイルを入れる布袋、線路タイルのインサートの2点がマジで最高!
    初期タイルが横長だったり、インサートとボードを片す幅感がピッタリだったり、随所に工夫が見られて「分かってる彼氏面」でウンウン頷ける。

  • 安心して拡大生産を目指せるバランスに整った
    最初に獲得するA建物が純粋に資源生産タイルで統一されたのが大変ぐっど!「とりあえず序盤は建てておけ!生産資源数は正義!」を実感しやすくなった。

  • ゲームの見通しが立ちやすい
    前作の欠点でも書いたが、タイルの捲りによる波乗り感が先にも書いたA建物のバランス調整によってかなり緩和された。A建物×C建物という基本戦略の上に、B建物での追加点数や資源の微調整を活かすプレイングという分かりやすい図式になっている(おかげで初回から高得点叩けた気がするし、全体的な点数をバコバコ稼ぐ爽快感も上がってるのでは?)

全体的にブラッシュアップされてかなり良くなった!というのが素直な感想である。
「推し」がさらに「推せる」ようになって帰ってきた感マンマンである。
というわけで、みんなも買おう「トロッコタウン」!!

厚手の布袋は手触りもいいぞ!

もっとよく知りたい人は、hal99さんの動画もチェックしていただきたい。
実物とはいかなくてもやはり動画の情報量とは凄まじいものがある。

とそんなわけで、プレゼント当選の受け取り、開封からのソロプレイ。
そして流れのまにまに勢いとノリだけでnoteでのレビュー執筆までしていたら普通に休日が溶けてたよ!

推しへの愛をポストし続けてたらうっかりプレゼント企画に当たっちゃから、記事の執筆はファン(熱狂者)の行いとしてはこれ以上なく正しい行いだってことで。これにてお粗末!

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