ワークとライフに役立つネット記事(32)~リーダーは率先して自分のメンタルヘルスのストーリーを共有せよ

 今回の記事は、ビジネスリーダーに対し、自分のメンタルヘルスの経験を積極的に自己開示するよう促すものです。
 筆者は、かつて不安障害や鬱で休職した経験があり、そこから回復できたのは「他のリーダーたちがメンタルヘルスの問題にうまく対処してきたことを知ったからだ」と語ります。そして、自分のストーリーを他者と共有するようになり、自分だけではなく、誰でも何かしらのストーリーを持っていることを知ったと言います。

 記事では、リーダーが自分のストーリーを共有するための具体的な方法論が提示されています。メンタルヘルスに限らず、自己開示の心構えとして参考になりますので、是非チェックしてください。

 昭和なリーダー像は、常に積極的でエネルギッシュ、決して弱みは見せないマッチョなイメージだったでしょう。しかし、そもそもそんな人は現実に存在しえません。虚像であり、虚勢です。「そんな役割は無理なので、私はお断りします」というのが、プライベートを大切に思う普通の人間(とりわけ女性)の自然な反応でしょう。
 階層を上がるために家庭責任を放棄したような人物しかリーダーになれない組織は、社会的意義を急激に喪失しつつあり、ハラスメント発生装置となって若者から見放されていきます。
 リーダーが自ら固定観念を覆し、弱さも含めたありのままの自己を開示することで、メンバーの心理的安全性を劇的に高めることができます。このことが、有為な人材をスポイルせず、多様な次世代リーダー(ひいては社会の変化に柔軟に対応できる組織)を育てることにつながっていく、と私は考えます。