ワークとライフに役立つネット記事(36)~強い情熱を持つメンバーのバーンアウトを防ぐ方法
今回の記事は、仕事の情熱が燃え尽きを生むリスクについて警鐘を鳴らすものです。
仕事に対して責任感の強い人は、職場で頼りにされ、仕事が集中しがちですが、そこには大きなリスクがあります。マネジャーは、そのリスクを明確に認識した上で、適切なマネジメントを行う責任があります。
上司は、熱意あふれる有能な部下に頼ってしまいますが、その結果、部下が燃え尽きて職場を離脱してしまっては、組織は大打撃を受けることになります。仕事のできる部下にべったりと依存し、どんどん仕事を回すことは、上司の無能を示すものです。
また、口先で「ちゃんと休めよ」というだけでは、当然ながら、部下のバーンアウトを防ぐ効果はありません。まして、業務負荷を放置したまま、「残業時間を減らせ」などと一方的に圧力をかければ、部下は見えないところでサービス残業に走ってしまいます(労働時間の把握をしない、できない=残業代不払いのブラック企業まっしぐら)。
現実に部下を疲弊させないため、無駄な業務を切り捨て、業務負荷を適切に分散し、実際に休息を取らせるよう、上司が自らの権限を行使(=安全配慮義務を履行)することが、組織を持続可能なものとするマネジメントです。
あなたの職場では、夏季特別休暇が完全に消化されていますか?
年次有給休暇の取得状況はどうですか?
そもそも、部下の休暇取得状況をリアルタイムで把握していますか?
あなた自身はどうですか? あなたが休まないのに部下が休めますか?
そんな職場に、次代を担う若者を、胸を張って誘えますか?