ワークとライフに役立つネット記事(42)~「良い上司」「悪い上司」判断基準

 今回の記事は、社外コンサルの立場から見た「良い上司、悪い上司の判断基準」を論じるものです。

 記事では、社内で評判がいい上司が良いとは限らないとして、ほめるほめないや人当たりの良し悪しに関係なく判断するため、以下の6つの基準を示しています。
1 部下の自慢話が多いか、部下の愚痴が多いか
2 機嫌が良いか、悪いか
3 ウチの会社の「魅力」と「課題」のどちらを語るか
4 謝れるか、謝れないか
5 自分の考えと「違う人」と「同じ人」のどちらを重視するか
6 勉強するか、過去の経験に頼るか
 筆者によれば、多くの会社で検証し、それなりに使える判断基準とのことです。
 記事にある各項目の解説は、なるほどと思わされるものばかりですので、是非読んでみてください。

 そもそも「良い上司」というときの「良さ」は、当然ながら評価者の立場によって異なる相対的なものです。上記の基準は、あくまで社外コンサルの立場から、個別プロジェクトの責任者を任せられる人材を選抜するためのものであり、筆者も、万能の基準はなく、当たっていないこともあったといいます。
 とはいえ、社内政治のバイアス(経営陣の覚えめでたいとか、部下から慕われているといった)を排して、客観的なプロジェクト遂行力を判断するための基準ですから、日頃の言動やマネジメント水準を自省する上で、非常に参考になるのではないでしょうか。

 上記の基準からは、所属する組織の存在意義を理解し伝えること、部下の強みにフォーカスすること、異論を歓迎すること、常に自制し謙虚であること、といった目指すべきマネジャー像が浮かび上がってきます。
 そんな理想的な存在にはそうそうなれないでしょうが、一歩でも近付こうとする意識を保つことは、誰にでもできるはずです。