ワークとライフに役立つネット記事(43)~「2分ルール」で自分も部下も周囲も変わる

 今回の記事は、行動経済学(ナッジ理論)の観点から、部下に対する有効な指導方法を論じるものです。

 記事では、ある企業で「指導は2分以内」という簡素なルールを作って社内全員で共有したところ、パワハラの訴えがほぼなくなったことが紹介されています。
 指導する側:入念な準備が必要で、感情的になる時間がない。
 指導される側:緊張の糸が切れず、素直に受け入れやすい。
 周囲:2分過ぎたら割って入りやすい。

 また、筆者は「声を荒げるのは年に3回まで」と決めているそうで、「ここで1回を使ってしまうのはもったいない」と自制するそうです。
 なるほど!

 私は相談を受けている際に、こちらの話が理解されていないと感じると、つい強い口調になったり、決められた時間内にできるだけ多くの情報を伝えたいときは、早口でまくしたててしまいます。しかし、それではかえって、一番大事なメッセージすら伝わらなくなる、と反省しました。
 一方的に押し付けない、ゆっくり話すなど、相談者に「心の武装を解除」してもらうことを常に意識していきたいです。

 組織のマネジャー層は、「長い話で双方の時間を費やしたにもかかわらず、肝心なメッセージは伝わらず、不快感を刻み付けただけで終わった」という状況に陥っていないか、常に謙虚に自らの言動を省みる必要があります。