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青野文昭個展「世界の欠片(かけら)を持って歩む」を観た
ギャラリーターンアラウンドで行われている青野文昭個展「世界の欠片(かけら)を持って歩む」を、本日、最終日に鑑賞した。
彼の震災後の作品には人型が頻繁に登場するが、人の情念や苦根、怨念みたいな過去の想いを連想してしまう。写真は捨てられた靴からの作品。かつてその靴を履いていた人は今いるのか、いないのか、どうして靴は捨てられたのか、どうしてみんな同じ方向に歩いていくのか、などと考えるうちにアウシュビッツの靴を連想した。そう怖くなったのだ。そしてその怖さが、ガザの現在状況に思いを運んでいった。
現代美術の作品解釈は人によって様々だろうが、日常性に埋没している思考を突破していく力を与えてくれるチャンスなのだと思う。こうした良質な展示が仙台の小さなギャラリーで鑑賞できることに感謝したい。
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ギャラリーターンアラウンド
https://turn-around.jp/
2024年12月18日水曜 - 2025年1月12日日曜
月曜及び12月30日-1月4日は休廊
11:00-19:30 日曜日17:00まで