詩 君へ

びしょ濡れのカーキコートに身を包み
君は歩んでゆく

凍える背中が余計に君をか弱く見せて
噛み締めた唇すらも青白くて

それなのに僕は君に
傘を差し出すことすらできなくて
今はただ隣で
一緒に濡れる事しかできない

もっともっと僕に力があれば
もっともっと君を暖かな所へと
連れて行けるのに

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