No.394 一枚の写真

一枚の写真を観る。
当時の友人に撮って貰ったのだろう。
いや、恋人だろうか。

一点の曇りも無い笑顔を振りかざしている。
そんな自分の笑顔に吐き気を催す。

その後を何も知らない無垢な自分。
恥ずかしさよりも腹立たしい。
腹立たしさというより嫉妬心かもしれない。

憧れているのだ。
過去の無垢な自分に。

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