[ kintone ] 関連レコードに式を表示してみる
急に思い立ちまして、kintone の関連レコードで、式を表示してみます。
式だと分かりやすい例として、九九(3の段)を表示することにします。
関連レコード一覧の設定の「表示するフィールド」には、九九の式に使用したフィールドを指定していきますが、アプリ構成とかフォームとか、そのあたりは省略します。
1. まずは数値のみ(式ではない)
フィールドを配置する
数値フィールドを2つと、計算フィールド(積)を配置します。
積の計算式は 被乗数*乗数 です。
掛算の記号と等号は、ラベルを使用します。
関連レコードに表示する
当然こうなるのですが、"×" や "=" がある式にすると、目で追いながら九九を唱えやすいし、覚えやすいですよね、きっと。
2. 文字列フィールド(自動計算)を使用する
フィールドを配置する
文字列フィールドを配置し、「自動計算する」をオンにします。
計算式は 被乗数&"×"&乗数&"="&積 です。
関連レコードに表示する
式で表示できましたが、積を計算フィールドで表示したときと違って、積の位がそろってくれません。
3. ひと桁ならばスペースを入れてみる
自動計算の式を変更する
積が10未満(1桁)のときに、半角スペースを付加します
計算式は 被乗数&"×"&乗数&"="&IF(積<10," ","")&積
関連レコードに表示する
このように、半角スペースを入れてみても桁は揃いません。等幅フォントでないということですね。半角スペースの場合と全角スペースの場合を並べてみると、こうなります。
位を揃えたいフィールドすべてにIF分が必要になる、桁数が増えるごとにIF分がネストされていく、そもそも数値フィールドには自動計算を仕込めない、など、現実的な方法ではありませんでした。
4. 記号を文字列フィールドにしてみる
フィールドを配置する
ラベルを使用していた2つの記号を、文字列フィールドに置き換えます。
フィールド名と値を同じにしています。
関連レコードに表示する
記号・等号を含んだ式で表現でき、積の一の位が揃って表示されました。
九九マスターを目指すにあたり どの表示方法がよいのかは、小学生の皆さんに委ねたいと思いますが、やってみると kintone でもいろいろと表現できることが分かりました。
おまけ(1)
四則演算子をラジオボタンで選択するようにすると、このようにもできます。
おまけ(2)
CSSカスタマイズで MSゴシックにフォントを変更すると、半角スペースで位ぞろえすることで、こうなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。