kintone チェックボックスに項目名を入れずに使ってみる
今回は、kintoneのチェックボックスのはなしです。
分かりやすい例
kintoneのヘルプには、こうあります。
たとえば、こんなのとか。
曜日をチェックボックスで選択すると、週で何日営業しているかの日数を計算したりもできます。
計算フィールドを用意して、次のように計算式を入れてあげます。
計算フィールドなどでCONTAINS関数を使用すると、チェックボックスがオンになっているかどうかが判定できて便利です。
このような場合は、標準的な使い方でよいと思いますが、つぎのような場合はどうでしょうか。
分かりにくそうな例
こんどは、複雑ではないけども分かりにくそうなケースです。
健康診断のオプションを例にやってみます。
ここでのオプションとは、基本の検査(血液検査・心電図・胃カメラなど)とは別に、受けたい検査を各自で追加できるというものを指します。
検査項目によって料金に違いがあり、選択したオプションの料金の合計も計算フィールドを使って計算します。
さきほどの営業日の例と同じ方法で作ってみます。
料金(計算フィールド)の計算式は、下のようになります。
全くダメとは言わないですが、見て分かりやすいものではありません。
この計算式の中には、分かりにくい要因が2つあると思います。
1つは、項目名が長いことです。検査名と料金がつながっていて、長いです。検査名だけなら8文字以内なので、問題ないでしょう。
もう1つは、項目名が括弧を含んだ文字列であるということです。
これでは、式の括弧なのか 文字列内の括弧なのか で混乱してしまいます。
検査の種類が増えたときや 料金が変わった時には、計算式を変更しないといけないわけですが、間違わずに修正する自信がありません。。。
そこで、レコード作成/編集画面でも見やすく、計算式も分かりやすいように、修正してみます。
どうやって?
どうやって分かりやすくするか ですが、
チェックボックスの項目名を記号だけにして、名称を追い出します。
具体的には、チェックボックスはアルファベットだけにして、項目名はラベルフィールドに移動させます。
どうなった?
どのように変わったのか、見てみましょう。
レコード作成/編集画面
チェックボックスは、アルファベットのみ
検査項目の名称は、ラベルにしてチェックボックスから分離
検査項目ごとの料金は、名称からさらに右側に分離して桁揃え
スッキリして見やすくなったと思います。
こういうの、すきだなぁ。。。😊
えっ? 変更前のほうが、チェックボックスと項目名が隣接していたので 分かりやすい? 確かにそうかもですね。
でもね、レコード作成/編集画面が見やすくするだけでなく、計算式が分かりやすくなるんですよ。
フォームの設定画面
チェックボックスの右側に、ラベルを配置しています。
検査の項目名のラベル と 料金のラベル とで、2つのラベルにしました。
こうすると、金額の桁を揃えやすいです。
計算フィールドの設定を見てみます。
計算式もスッキリして、分かりやすくなりました。
検査項目の増減 や 金額の変更があれば、チェックボックスの記号を増やし、ラベルを編集し、計算フィールドの式を編集します。
えっ? 変更前のほうが、チェックボックスの項目名をコピーして計算フィールドに貼り付けて さらにIF文の中で金額部分だけコピーして貼り付ければ修正ができるので 間違いにくい? 確かにそうかもですね。
ラベルと計算フィールドとに同じことを入力しちゃってますもんね。
でもね、計算式が分かりやすくなるだけでなく、レコード作成/編集画面が見やすくなるんですよ。
(え!そうなの? と思った方は、
上の「どうなった?」に戻ってください)
レコード一覧画面
このように、チェックボックスが記号のみの場合は、一覧画面でも記号しか現れません。ん~、弱点発見か。
もし一覧画面でも検査名称を表示したいとなったら、
文字列(1行)フィールドで自動計算にしてやれば、こんなふうに。。。
手間が増えました。
しかも改行が入れられないので、見やすさでも劣りますね。。。
この方法は、チェックボックスで選択した項目名を一覧画面でも表示したいときには 向いてないかもです。
おわり
一部、弱点もありますが 見なかったことにして
チェックボックスの項目名が 長くて見にくいのを 見やすくしたい
チェックボックスの項目名が長くて 計算式が分かりにくくなる
こんなときには、チェックボックスを記号だけにしてみては どうでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。