ボタン恐怖症について
はじめまして、ふくさんです。
30代半ばとなり、それなりに蓄えた経験や知識を元に、今だからこそ書けることを書き留めていけたらいいなぁと思っています。
さて、まず一番最初に書きたかったことは、
僕が持っている少し変わった恐怖症についてです。
一回目から何やら重そうなテーマですが、
「そんなやつもいるんだなぁ」と
気軽に読んでいただければ幸いです。
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僕はボタン恐怖症です。
初めて聞く方も多いと思いますが、
ググるといくつか記事もアップされているので、同じ症状を持っている方もいるようです。
それでもかなりマイノリティな特性だと思います。
簡単に説明すると、洋服等に付いているボタンを見ると、激しい嫌悪感に襲われます。
喉の奥がオエってなって、気分が悪くなるんですね。
ボタンが付いた服を、他の人が着ているのを見るのはまだ大丈夫なのですが、
自分が着るとなるととても抵抗があります。
ボタンも種類がいろいろありますが、穴が4つ空いているような典型的なボタンがダメです。
学ランの金ボタンは大丈夫だったりします。
我ながら不思議な症状ですが、
物心ついた頃からそんな感じでした。
1番古い記憶は、幼稚園に入学する時。
最初に入ろうとした幼稚園が制服(スモッグ)を着なきゃダメで、その制服がボタンだったんです。それを猛烈に嫌がった記憶があります。
結局、あんまり嫌がるので別の幼稚園に転園することになりました。
初めて幼稚園に通う不安や恐怖を、制服についているボタンに向けて脳が記憶したのかなと、今となってはボンヤリ思っています。
制服のない幼稚園に移ってから小学校までは私服だったのでよかったのですが(親が買ってきた服にボタンが付いていてそれを嫌がったことはしょっちゅうでした)、中学から高校はキツかった。
何せほぼ毎日カッターシャツを着なければいけなかったから。
冬はまだ学ランを上から着れたから気が紛れたけど、夏なんかは諸にボタンを見てしまうので辛かった。授業中以外にこっそりシャツを脱いでTシャツになって、先生に見つかって怒られるなんてことは頻繁にありました。
大学に入るとまた私服に戻ったので平穏な日々を送れたのですが、オシャレでシャツを着るようなことは一切ありませんでした。
そして社会人、3社ほど転々としましたが、全てスーツを着なければならない会社だったので、これまたなかなかのストレスでした。
仕事終わりの飲み会もシャツのままでは楽しめず、一回帰って私服で来たりして怪訝な顔をされることもしばしばありました。
幸い、今はオフィスカジュアルが浸透した会社に勤めることができ、さらにほとんど在宅ワークということで恐怖症関連のストレスはかなり減りました。
むしろこれまでよく耐えてたな、と思います。
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そんな感じで、長年抱え続けてきた悩みも少しずつ緩和されてきて、ふと改めて記事にしてみたかった次第です。
振り返ると、もっと努力して、私服で通える学校や会社を選ぶこともできたかもしれませんが、当時の経験不足で浅学非才だった僕は、諦めて受け入れるしかないのだろうと思い込み、勉強して努力して私服で通えるような学校や会社に入ることを怠っていました。
ただ、もう少しこの症状が世間に知られていて、選択肢の幅も広かったら良かったのになと、今でも思ってしまうのです。
同じような症状で苦しんでいる人も、世の中には少なからずいらっしゃると思います。
まずはボタン恐怖症について、少しでも認知が広がることを願って、この記事を閉じたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。