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NikonD750を海に落とした話「16日間海に浸かっていたカメラの姿」

2024年7月21日苓北じゃっと祭ペーロン大会を撮影に行きました。

前日は花火大会

7月20日は花火大会でした。夏場はイベントが連続するので、帰宅後すぐにある程度、撮影した写真を見て選んでおくことが多いです。
この日も少し写真を現像して夜ふかししてしまいました。
ちょっと寝不足状態で翌日も撮影。

花火大会の写真

カメラを落とした最大の理由は不注意

朝8時にはペーロン大会の会場にいました。
開会式が終わってから報道船に乗せてもらえるのかの確認。
出場する関係団体に挨拶。

さすがに船に乗るので注意はしているのですが、今回は思いがけず2回乗せていただけることになり、2回目は油断していました。

待ち時間も、陸から、桟橋からと撮影していました。
知り合いの方もたくさんいて、名刺を渡して営業したり。
話混んでいた時に、なんとなくカメラをバッグの上に乗せました。

「乗せた」のです。
これがまずかった。

桟橋に渡っていく途中でコロリンとカメラは落下
ごろごろと転がった後、海に落ちて行きました。

落とした場所

写真は爽やか

ここの桟橋は海に支柱を立ててそこに桟橋が浮いているタイプ
桟橋付近はかなり深くなっていて水は澄んでいましたが、カメラは確認できず。

海に落ちたカメラが無事なはずもないですが、データが無関係な人に見られるのはまずいので回収が必須。絶対回収できないならそれはそれでOKではあります。

ペーロン大会が終わった後がちょうど大潮の干潮時だったので、一応見に行きました。水は澄んでるのに見えない。見えないくらいの深い位置に転がっていった可能性が大きかったので一旦諦めました。

救世主登場

数日が経ち、データ納品で苓北町を訪れた際、
「カメラ落としたんですよ」と告白しました
「我々を誰だと思ってるんですか」との頼もしい言葉をいただきました。
「ほら!」と指を刺された先には潜水器材。
顛末と、落とした詳細な場所をお伝えしたところ、数日後にまず素潜りで探していただきました。でも発見できず。
「多分、一番深いところにありそう」とまた日を改めて潜っていただきました。

発見の知らせ

「カメラありました」と連絡いただいたのは落としてから16日目
「ひどいことになってます。こんなに溶けちゃうのかなあ」
と届けていただいたカメラはボロボロになっていました。

閲覧注意のカメラの状態

左肩は割れたような形跡がありました
モニター部は行方不明

電蝕 (でんしょく) という現象

電蝕 (でんしょく) とは『電気化学的腐蝕』の略で、種類の異なる金属を電解質溶液(例:水、海水等)に浸漬した場合、両金属の標準電極電位が異なるため、イオン化傾向が強い金属から小さい金属に電子が移動し、電荷を持つ金属原子がイオンとして電解質溶液に溶けだして金属が腐蝕する現象です。

webで調べました。
多分これが原因

メディアはどうなのか?

メディアは普段から入手しやすいSunDiskのSDカードを使っています。

防水とは謳っていません。

固着が激しくて真水に数日浸けていました。2日後にカメラから取り出すことに成功。端子部分に変色があるものの本体の変形等はなかったので、メディアだけ別に真水に浸けて様子を見て乾燥。
端子部分を綺麗にして読み込んでみたところ。

読めました。
このカメラで最後に撮影したデータの回収に成功しました。

公開不可の写真もあるのでモザイク

メディアは意外と強かった

SunDiskの普通のSDカードは今まであまりエラーが出なかったので使い続けています。他メーカーの安いものの中には接着部分が剥がれて中身が剥き出しになるものがあったりしたのでかなり心配でしたが‥
SunDiskさんありがとう。

遺影

nikonD750+24-85mm

後記

nikonD750さん 長い間、お世話になりました。ありがとうございます。
次の犠牲が出ないように今後は注意して運用することを誓います。

もうちょっと塩分を除去できないかと、まだ水に浸けていますが
微妙に電蝕が進んでいるような気がします。大概なところで乾燥させて戒めの意味も込めて保管しようと思っています。

仕事の撮影機材は2台体制で行っているため、多少不便ではありますが、当面は以前に使っていたカメラを復帰させて使ってます。

やはり不便ではあります。2台が良い。

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