大切な本(原案) 創作マンガの原案小説
漫画を描こう、その前にお話を作ろう‥と思い書きました。ここから、ああでもないこうでもないと削り膨らませて、色々と変更するなりして、漫画にしていこうと思います。
「どんな本を読んでいるのかがわかったら、きっと突破口が開けるはずだ。」
彼女はいつもの定位置に、いた。
都会からの学校帰りの電車、既に田舎に入り車内に人はほぼいない、その6号車(最後列だ)の端っこ。黒いブックカバーに覆われた本に愛おしげに目を通しながら、彼女は、いた。大きさから言って、ハードカバーの本だ。文庫本以外に