つながる共助|災害時の助け合い|防災アクションガイド
FUKKO DESIGN の木村です。
「防災アクションガイド」の第12弾は、防災に関する新しいテーマとして、「つながる共助」をテーマとしてつくりました。
自然災害が頻発する中で、行政の支援だけでなく、家族、友人関係を中心に地域で助け合う共助が必要とされています。
その中でも、近年注目されているSNSなどを通じた地域にとらわれない新たな関係からの支援が注目されております。
私たちはそれを「つながる共助」と呼び、新しい防災のスタイルとして紹介していきたいと思っております。
新しいテーマとしてまとめていますが、実践的な内容にしています。自然災害だけでなく、火災で被災された場合など様々なケースで実際に活用されたものを参考にしながら、いざ何かあった時にすぐに行動できるようになっています。
全国各地で高齢化が進み、地域内だけで災害対応を行うことが厳しくなっています。地域の新たな防災のスタイルとしてぜひ参考にしていただければと思っています。
なお、今回のガイドから、『コロナ禍でもすぐできる!防災アクションガイド』から『SNSでつながる 防災アクションガイド』に名称を変更いたします。
元々、新型コロナウィルス感染症が蔓延した2020年4月、コロナ禍での災害対策を発信していきたいと考え、有志のメンバーでプロジェクトがスタートしました。
今年5月より新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、コロナ禍での災害対策という役目は一旦終えたかと感じます。しかし、今回の「つながる共助」をまとめながら、改めてSNSなどを使った新しい防災のあり方の必要性を感じました。
そのため、タイトルに「SNSでつながる」をつけ、心機一転、SNSでのひろがりを大切にしながら対策を発信していきたいと思っております。今後とも、新生「SNSでつながる 防災アクションガイド」を通して、様々な方々に防災情報を発信していきたいと思いますので、ご期待ください。
「つながる共助」をテーマに「災害時の助け合い」を制作しました。今まで同様に、Twitterの仕様に合わせて、4枚に分けてまとめています。
それぞれの詳細を説明していきます。
1. 災害時にはみんなで助け合おう
SNSを使った新しい防災のあり方「つながる共助」と、SNSなどの使い方を説明しています。
つながる共助自体は私たちが呼び始めた言葉ですが、様々なシチュエーションを想定しています。情報の共有はもちろん、復旧の作業、モノやお金の支援など多岐にわたります。
いずれも、今までの自助や公助を前提にしつつ、それだけでは対応でいないものを、SNSなどを使って広くつながていくものになっています。
また、被災した人、支援する人のいち方向ではなく、双方向で考えるのも大切な視点かと思っています。災害が頻発する中で、お互いで助け合うことこそ、共助の前提となる考え方かと思います。
そういった視点もぜひこちらで理解いただければと思っております。
また、シチュエーションやご自身のスタンスに合わせ、どのようにSNSなどを使えば良いかもまとめております。
2. 仲間とつながって支え合おう
仲間とのつながり方や、モノを支援する/される時の方法を紹介しています。
「SNSでつながろう」と言っても、実際にどのように行うかわからない方も少なくないはずです。ここでは具体的にSNSグループを作ったり、情報共有の仕方なども説明しています。
また、モノの支援についても、具体的なサービスなどを紹介しながら説明しています。
ただし、コラムでも書きましたが、被災地の状況をしっかり理解して支援しないとかえって迷惑になる可能性があります。支援される際は十分に情報収集や確認をした上で行いましょう。
amazonの「ほしい物リスト」は状況がリアルタイムに反映されるので、無駄がなく便利なサービスです。被災された後、ものの支援を募集する際はとても便利です。
3. 復旧作業とお金の助け合い
復旧作業の仕方や、お金の支援をする/される方法を解説しています。
状況によりますが、復旧作業はとても大変です。周りの人に助けを求めた方が良いですが、周りも被災している場合はなかなか協力してもらえないかもしれません。その際はSNSなどで募集するのも一つです。
災害ボランティアを募集する際の方法を具体的に紹介しています。私どもが開発したボランティアマッチングサービス「スケット」の紹介もしています。
また、災害ボランティアをする際に忘れてはいけない保険についても記載しているので、ボランティアを募集する方や、実際に活動する方はぜひチェックしてください。
また、お金に困ってしまった際の、お金の支援についても具体的な募集の仕方も紹介しています。
実はPayPayやLINE Payなどの送金サービスを使うと便利です。実はサービスを使うと手数料などが発生してしまうのですが、現状送金サービスは無料のものが多く、支援金を無駄なく送金できます。
それ以外にもクラウドファンディングなども紹介しております。
4. 困っている人とつながろう
困っている人のマークや、障害に対応する施設のマークなどをまとめています。
妊婦、外国人、高齢者、障がい者など、災害が発生すると困ってしまう人たちがいます。
困っていることを示すマークや、障がい者などに対応するマークなど様々なマークがありますので、ぜひこちらをみながら、困っている人が助けるようにしましょう。
普段街を歩いていると、実は色々なマークがあります。ぜひ、一度このマークを見た上で街を歩いてみてください。
「災害時の助け合い」は以上です。
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※こちらのデータは多くの方に利用していただきたいと思っていますが、情報の正確を期するため、出典を表記してください。
※一部、行政機関の情報などを転用しているため、データの改変などはご遠慮ください。
FUKKO DESIGN 木村充慶
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