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居酒屋キャッチで働いていた時の話。①

私は、大学在学中4年間居酒屋キャッチのバイトをしていました。

どこでやっていたかは当時所属していた会社名が特定される可能性が高いので伏せておきます。

居酒屋キャッチに関して、存在は知っていても求人を出している訳でもないので実態を知らない方が多いのではないかと思います。

どういう仕組みで居酒屋キャッチが成り立っているのかは、一つ前のnoteを読んでみてください。

リンクを貼っておきます。

まず、私が居酒屋キャッチを始めた理由は先輩からの紹介です。

先述したように、居酒屋キャッチは求人広告を出していません。(出せない)

紹介一本で人数を増やしています。

紹介を促すような制度がどこのキャッチ会社にもありました。

私が所属していた会社では、入社してからトータルで売上800万円作るまで紹介者に給料の10%が抜かれるという制度でした。

ここでいう売上とは、自分が送客したお客様が飲み食いした時のお会計のことを指します。

月30万給料があったとして、まだ800万円作れていなければ3万円が紹介者に支払われ、自分の給料は27万円になります。

みんなこの制度を存分に利用し、10人程紹介して紹介制度だけで月20万円程キャッチの給料とは別で稼いでいた方もいました。

私が入社した時の話に戻りますが、私が入社した時は会社全体で15人程の規模でした。

キャッチ会社が経営している居酒屋(自店舗)に行かされ、「とりあえず声かけろ」とだけ言われて、街に放り出されます。

見様見真似で「居酒屋ですか〜?」と声をかけますが勿論誰も止まってくれません。

居酒屋キャッチには、時給がなく完全歩合制です。

1組でも送客できなければその日の給料は0円です。

無我夢中で声をかけ続け、やっと止まってくれそうなお客さんを見つけ粘っていた時、後ろから「おい!」と怒鳴られました。

居酒屋キャッチには、立つ場所毎にルールが存在します。

私が立っていた場所は、道の白線から白線まででした。

ルールを教えてもらってすらない私は、ルールを破ってしまいました。

そこのポジションには、私が所属していた会社しか立っていなかったので、ルールを破ったからといって大事にはならないということで、教えられなかったみたいです。

とはいえ、一緒に立っていた先輩にはきっちり怒られました。

だったら教えろよ。と思いましたが、居酒屋キャッチをやっている方はいかつい見た目の方が多く、そんなことは言えませんし、不満げな表情を出すのすら怖かった覚えがあります。

結局その日は0組で終わりました。

大概の居酒屋キャッチは初日に引けないと、次の日から出勤しない(飛ぶ)ことが多かったのですが、私は非日常的な仕事が楽しいと感じ、もっと頑張ろうと思いました。

今日はこの辺で終わろうと思います。


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