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10月15日、人形の日に。
日本人形協会などが制定した、今日は人形の日。各地では、この日に人形供養を行う神社も多いようです。
今日ご紹介するのはどろにんぎょうが登場するロシアの絵本『きんのつののしか』。
『きんのつののしか』
宮川やすえ 再話 / 井上洋介 絵
旧ソ連のロパールスカ地方に伝わる民話を、トルストイ作品などの翻訳で知られる宮川やすえ氏が再話し、『くまの子ウーフ』でも知られる井上洋介氏が独特のタッチで描いた『きんのつののしか』。
1977年に雑誌「ジョイフルえほん」に掲載されたあと、一度も単行本化されることのなかった幻の作品を2017年に刊行いたしました。
子どものいないおじいさんが作ったちいさなどろの人形。
みるみる間に生きた勇士に変わり、おじいさん、おばあさん、きこりやりょうしなどさまざまな人を飲み込み続け、どんどん巨大化したところで一匹の鹿に出会います。
果たして、鹿は飲み込まれてしまうのか。それとも…?
どろにんぎょうが人を飲み込むときに発する独特の擬音語や、伸びやかで迫力のある絵。怖さのなかに温かみが感じられる内容に引きこまれてしまうことまちがいなしです。
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