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ふみたま
2018年12月24日 04:57
20代前半で、体と心がとても疲れて、仕事をやめた。その時期はいうなれば、人生の羅針盤がくるっていて、ずっと同じ場所で右往左往している小舟みたいだった。入院して病気は治ったのに、心はいつまでも、鼻や口元が水面あたりにあるようで、ときどき必死にぷはっと息をしているようで、とても苦しかった。饐えた布団から見上げる、安い木造アパートの天井は低く湿っぽく、木目がいやらしかった。でもそれ以外見るものがない