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シャニマス『ミルキィウェイ61 世界と世界がまじわる夜に』読後感想

今回読むのはイベントストーリ―「ミルキィウェイ61 世界と世界がまじわる夜に」。

0.あらすじ

ハロウィンの夜、異世界とつながり、銀河を走る機関車「黒猫列車」に迷い込んでしまったプロデューサー。
そこで放課後クライマックスガールズのメンバーたちとそっくりな乗務員達と出会い、雑用係として働くことに。
列車には逃げ出した仔馬を狙う賞金稼ぎ達が乗り込んできていてトラブルが起こっている。
暴漢を警備員とともに捕らえ、機関車の清掃をしているとアルストロメリアのメンバーにそっくりなキョンシー達に出会う。
彼女たちも仔馬と一緒にいる甜花を探していた。
無事列車の中で再開する一同だったが、列車には賞金稼ぎが多数乗り込んできて大混乱。
乗客を無事送り届けるため、列車は決死のワープを試みる。

国鉄C61型蒸気機関車(ウィキペディア・コモンズより)

1.お下がりくださいっ

ハロウィンの夜、仕事を終えクタクタで電車に乗り込むプロデューサー。
あまりの疲労感に眠りについてしまう。
目を覚ますと見たこともない客室の中にいた。
今日の列車には乗客が少なく、列車はベガ方面まで行くようだ。
乗車券を確認されるも迷い込んでしまったプロデューサーにそんなものはない。
果穂に似た車掌に、車掌室まで連行されてしまう。
一方同じ列車の中、不安そうな顔のキョンシーの甘奈と千雪。

2.キャラメルのバラッド

不安げな様子の甘奈と千雪。仲間の甜花を探してこの列車に乗ってきたようだ。
そこにやってくる車内販売の智代子。不安そうな様子の二人を見て優しい口調に切り替える。
甘奈のため甘いものを購入する千雪。智代子の勧めで甘いミルクキャラメルを買い、二人で食べる。
場面変わって車掌室、運転種の樹里と車掌の果穂と話していたプロデューサーは、運賃を稼ぐため列車で働くことを提案する。
社訓の唱和で認められたプロデューサーは晴れて雑用係として列車で働くことに。
その時列車の後方で大きな音がした。

3.ちょっとした荒事

車内でナイフを持った男と対峙する警備員の凛世と夏葉。
そこに乱入するプロデューサーだったが、男に人質に取られてしまう。だが男はあっけなく夏葉に捕らえられる。
ひと段落ついたところで果穂と智代子が合流し、智代子、凛世、夏葉にプロデューサーを紹介する。
そこで夏葉から、仔馬座と女の子を狙って賞金稼ぎ達が列車に乗ってきていることが明かされる。
それを聞いてますます不安になる甘奈と千雪。

4.ラ・ラ・ラ・ミルキィウェイ

列車の中に隠れている仔馬と甜花。
一方賞金稼ぎのことを聞くために警備員を探す甘奈と千雪。途中車窓から見える天の川の景色に目を奪われる。
ますます不安になる甘奈に千雪は最後のキャラメルを分け与える。
同じころ、甜花も窓の外の天の川を見て、そこで初めて仔馬が仔馬座であったことを知る。
兄のペガサス座と離れてしまった仔馬と自分を重ね、甜花は帰る決意を固める。

5.ジャストライクキョンシーブルース

列車のトイレを掃除するプロデューサー。
開かないと思われていたトイレの窓も赤さびを落として開くようにしてしまう。
次の掃除に向かう最中、甘奈とぶつかった拍子で額のお札がはがれてしまう。
理性を失ってプロデューサーに襲い掛かろうとする甘奈だが、間一髪で千雪がお札を貼り直し理性を取り戻す。
プロデューサーの手のけがを見て絆創膏を貼ろうとする千雪だったが、血の匂いを嗅いで食欲がわいてしまう。
何とか正気を取り戻した千雪と甘奈は甜花を探し席を立つ。
また客室に暴漢が乗り込んできて、果穂は乗客を守るため客室に急ぐ。

6.鳴かないでベイビー

騒ぎのあった方へ向かおうとする甘奈と千雪、それを止めようとする果穂、プロデューサー。
その前を仔馬が横切り、甘奈と千雪はそれを追いかける。
仔馬は賞金稼ぎを取り押さえようとしている凛世と夏葉の前をも通り、仔馬を追う甜花も姿を見せる。
9人が揃い、甜花は列車に乗り込んだいきさつを乗務員達に話す。
無事合流できたキョンシー達は当初の予定通り天の川を見に行こうとするが、ハロウィンが終わるまでに「天船」に乗って帰らなくてはいけなかった。

7.真・銀河暴走幸福論

異世界から来たプロデューサーとキョンシー達は日付が変わるまでに元の世界へ戻らなくてはならない。
キョンシー達が向かう「天船」はペルセウス座のこと。中国語で「天船三」はペルセウス座アルファ星(ペルセウス座の中で最も明るい星)を指す。
プロデューサーはまだ働こうとするが、乗務員達のは我々の住む銀河系に近いアンドロメダ銀河まで送り届けると言う。
しかし普通ならばペガサス座、ペルセウス座、アンドロメダ銀河を日付が変わるまでに回るのは不可能である。
そこで運転士の樹里は天の川の「魔の大三角形」を抜け天の川をワープし目的地を目指すことを提案する。
魔の大三角形はデネブ、ベガ、アルタイルに囲まれた非常に危険な三角地帯。我々で言うところの夏の大三角形である。
危険を減らすため列車は先頭車と炭水車(燃料の石炭と水を積む部分)以外を切り離す。
キョンシー達は責任を感じ列車を降りようとするが車掌の果穂は乗客をできるだけ安全に送り届けるため、樹里の案を採用する。
だが賞金稼ぎ達の攻撃と魔の大三角形近くの風の影響で後方列車が切り離せない。
甘奈は自分がお札を外し、列車を切り離しに行くことを決意する。

8.ローリンストーンのように

運転室の外に出て列車を切り離そうとする甘奈と千雪。
切り離しには成功するが、賞金稼ぎ達の妨害でお札を戻すことができない。
それを見ていた甜花と仔馬も列車の外へ駆け出していく。

甜花を乗せ、宙を駆ける仔馬。
無事甘奈にお札を貼り、二人の手を取って先頭車両に戻ろうとする甜花。
乗務員達も加勢しようとするが今のままではキョンシー達にも攻撃が当たってしまう。
プロデューサーは掃除して開くようになったトイレの窓にキョンシー達を誘導して何とかそこから3人を引っ張り込む。窓からはい出せ。


間髪入れず列車は魔の大三角形に突入する。
内側から見る天の川は、とても幻想的な景色だった。
気が付くとプロデューサーはもと乗っていた電車に戻ってきていた。
販売員の智代子の声が聞こえ、お土産にブラウニーを渡される。
手には千雪のくれた絆創膏が貼られていた。
あの素敵な列車に、今度はちゃんとお客様として乗れますように。

9.【トゥインクル・トゥインクル】

「とおくでひかるおほしさま」はハロウィンの旅行前、目が覚めて話す甜花と千雪の様子。
二人は天の川に思いを馳せ、千雪が英語の「きらきら星」を歌いだす。
千雪は歌詞について、普段出会うことのない素敵なものに対する憧れを、星に例えて歌ったものだと語る。
話をしていた甜花は次第に眠くなり、起きると寝坊してしまったことに気づく。
「くらくてみえないおほしさま」では、切符を買いに行った甘奈と千雪を待つ甜花。
そんな中仔馬と出会い、甜花は仔馬を人の少ない方へと誘導する。
人気の少ないところでふたりは不審な男たちに襲われるが、甜花はこれを蟷螂拳(中国武術の一種で、カマキリの動きから着想を得た拳法)でこれを撃退。
しかしなおも追われ、近くに止まっていた列車に逃げ込む。
落ち着いたのもつかの間、ふたりを乗せた列車は出発してしまう。
「きらきらひかるおそらのほしよ」はストーリーの後日談。
帰ってきたキョンシー達はいろいろなことがあった旅を振り返る。
列車の中で買ったキャラメルを食べる3人。最後に見た天の川の景色を思い出しながら、「きらきら星」を口ずさむ。
甜花は千雪の話を思い出し、今回の旅の大切な仲間である仔馬に思いを馳せる。


最後にボブ・ディランの曲をもう一つ。

Tanglend up in Blue
邦題は「ブルーにこんがらがって」。

今回は以上です。

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