2010年のラオス ① ビエンチャン
今からひと昔以上前の旅の話。
2010年のラオス。
私がラオスを訪れたのはこの時が2回目。
ビエンチャンからメコン川に沿って南下して、パクセーからチャンパーサックに向かうという行程の一人旅でした。
その旅を当時の写真を整理しながら振り返ろうと思い、今回から旅の話シリーズとして投稿しようと思います。
ラオス航空でビエンチャンへ
バンコクからビエンチャンまでラオス航空で向かいました。
スワンナプーム国際空港に駐機するラオス航空の小さなプロペラ機は、隣に並ぶタイ航空のボーイング747と比べるといかにも頼りない存在でした。
今ではエアアジアなどの直行便も飛んでいて便利になりましたが、2010年当時、バンコクからビエンチャンへはラオス航空とタイ航空しか飛んでいませんでした。
ラオス航空の小さなプロペラ機は約1時間ちょっとでバンコクから予定通りにビエンチャンのワッタイ国際空港に到着しました。
空港ではタイバーツからラオスの通貨キープに両替をしました。
経済的にタイと深く関わっているラオスではタイバーツがそのまま使えるのですが、タイバーツで買い物をすると、お釣りはラオスの通貨で返されて、そのお釣りの計算はなんとなく分が悪かったので、私は2,000バーツ分をラオスキープに両替をしてビエンチャン市内に向かいました。
午後2時過ぎにビエンチャンで一番賑わうメインストリートにあるホテルにチェックイン。
このホテル、今はもうありませんが、古い作りのいいホテルで、2007年に初めて訪れて以来私はすっかり気に入って、今回も事前に予約をしていたのでした。
メコンの夕日
一休みしたあと、私はメコン川に沈む夕日を眺めながらビールを飲むために、歩いて出かけました。
今は綺麗に整備されて公園などが出来たメコンの川沿いですが、2010年当時、まさにそのための護岸工事の真っ最中。
これじゃビールを飲むどころじゃないな、と不安になりましたが、工事車両が行き交う直ぐ側で絶賛営業中の屋台がありました。
なにはともあれビールを注文。
ラオスに来たらビアラオ。
有り難いことにしっかりと冷えていました。
そしてピン・ガイ。
タイではガイ・ヤーンと呼ばれるチキンの炭火焼き。
ビールが進むのは言うまでもありませんね。
この日は少しモヤがかかった空模様だったのですが、まったりとビールを飲みながら、メコン川の向こうに沈む夕日をゆったりと眺めることができました。
すっかり日が暮れてしまったので、少し遠回りして夜のビエンチャンを散歩することにしました。
まだ夜7時頃なのに真っ暗な町をぶらぶら歩いてナンプ広場までやってきました。
ライトアップされた噴水が綺麗でした。
今ならもう少し映える写真を撮って、SNSに投稿しているでしょうね。
ナンプ広場周辺には当時、西洋料理のお店がいくつかあって、私も興味はあったのですが、ラオスの旅の初日なのでこの日はスルー。
Googleマップで調べた限りですが、このあたり今はかなり様子が変わってしまって寂しい雰囲気になっているようですね。
夜が早いビエンチャンなので、私はおとなしくホテルへ戻ることにしました。
ラオスを巡る一人旅の初日としては上出来だな。
何度も見返した地球の歩き方のページをまた開いて、今回の旅で何と出会い、何を感じるのか?わくわくしながらホテルのベッドに寝転がったのでした。
ビエンチャン二日目
ビエンチャン二日目。
ホテルの朝食はトーストと目玉焼きなどの洋食セットでした。
苦みの強いコーヒーで目が覚めた私はさっそく、町歩きにでかけました。
タートダムと呼ばれる黒い仏塔にたどり着きました。
以前にも増して草生したように見えましたが特に変わりなく、ロータリーになった仏塔の周りに駐車する車が増えたなという印象でした。
朝はそれほど暑くなかったのですが、日が高くなり気温はどんどん上昇していきました。
私のぶらぶら歩きの目的地は凱旋門と定めて歩き続けました。
歩いているとトゥクトゥクの運ちゃんから何度も声をかけられましたが、私はなぜか意地になって、歩いて凱旋門まで行ってやろうと心に決めてゆっくりと、でもしっかりと歩いて向かいました。
凱旋門が見えてきました。
周りに背の高い建物がないビエンチャンでは一際目立ちます。
凱旋門の上まで上がることも出来るのですが、この日は階段の工事中で登れませんでした。
道端のジュース売りの屋台で水分補給。
生き返った気分で私はさらに歩く元気が出てきました。
ここまで来たらタート・ルアンまで歩こう!
今では考えられないですが、あの日は何故か歩くことに抵抗を感じなかったです。
金色に輝く仏塔が眩しいタート・ルアンに到着しました。
私は達成感を感じつつ、その美しい仏塔を眺めていました。
ラオスの麺も美味しい
さすがに歩き疲れました。
そろそろ昼食の時間でしたが、タート・ルアンの周囲で私の琴線に触れるようなお店はみつかりません。
Googleマップの口コミなどなかった当時なので、私はタート・ルアンの周りに待機していたトゥクトゥクの運ちゃんに声をかけました。
「あなたが知っている美味しいお店まで私を連れてって」
「美味しいお店・・なにが食べたいの?」
「うーむ・・・ラオスのクイッティアオ(麺)のお店がいいな」
ということで、運ちゃんおすすめのラオスの麺のお店に連れて行ってもらうことになりました。
そして到着したお店は大繁盛店でした。
フーと呼ばれるラオスの麺の専門店で、お昼時だったので満席の店内に案内されるまでしばらく待ちましたが、出てきた麺が期待以上の一杯で、付け合せのハーブや野菜をたっぷりいれて、ライムを絞って頂くと、牛肉出汁の効いたさっぱりしたスープの旨味が一層引き立って、最高のハーモニー。
タイのクイッティアオとはひと味違うラオスの麺に大満足でした。
ビエンチャン三日目とその後は・・・
翌日もビエンチャンに滞在して郊外のブッダパークなどに出かけたのですが、今回の旅はビエンチャンから南を目指すのが目的でしたので、バスターミナルの下見に行って、南行きのバスの時刻を確認して準備を整えたのでした。
さていよいよここからがこの旅の本番、というわけで次回の投稿につづきます。