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タイ中華 オースワン
オースワンって
私の大好きなタイ料理、オースワン(ออส่วน)
牡蠣の卵とじ炒めという感じなタイ中華の料理です。
薄く解いた片栗粉か小麦粉に卵を混ぜて牡蠣と炒め合わせるのですが、牡蠣の旨味を含んだ卵と、その下ですべてを受け止めているもやしとの相性が抜群で、ビールはもちろん、ご飯のお供としても大活躍な一品なのです。
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オースワンは熱々の鉄板で提供されるお店がお勧めです。
厨房からジュージューと盛大に湯気を上げながら運ばれて来るオースワンはその日の主役。
もちろん熱々で、香ばしくシャキシャキとした歯ごたえがあるもやしと牡蠣と卵を好きなだけすくい取り、スイートチリソースをかけて口の中へ・・・
まさに至福の時間です。
オイスターソースにナムプラーそして胡椒の香り、店によってはバターを使う場合もあって基本的な中華炒めの味なのに奥深さを感じます。
オースワンの主役はもちろん牡蠣。
タイでは生牡蠣も食べられますが、オースワンなら生食が心配な旅行者の人も安心していただけます。
ふっくらと弾けそうな牡蠣は、口の中にジューシーな海の香りを届けてくれます。
中華街のオースワン
タイ中華のメニューなので、バンコクの中華街には老舗の名店があります。
MRTの駅から近い「ナイモンホイトート」
ホイトート(หอยทอด)はタイの屋台でよく見かける中国潮州料理が起源な貝の揚げ焼きですが、そのホイトートの老舗であるこのお店のオースワンが美味しいのです。
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卵はしっかりした卵焼きのようですが、こちらのお店の牡蠣は新鮮です。
オースワンの他に牡蠣のオイスターソース炒めがあって、こちらは牡蠣の旨さをじっくりと味わえます。
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思い出のオースワン
私にとって最高に美味しかったオースワンはトンローにあったNi-yom phochana (นิยมโภชนา)のオースワン。
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もうもうと湯気が立ち上る鉄板を持った店員さんが、一旦お店の外に出て湯気が少し収まるのを待ってテーブルに配膳してくれるという一連の流れも楽しかったです。
この店のオースワンがまさに私の理想。
私のオースワン史上ナンバーワンです。
味付けはもちろん牡蠣と卵がちょうど良いバランスで、もやしが良いアクセントとなって味わい深く、ビールがススム美味しさでした。
このお店は後にオンヌットに移転して、私もオンヌットまで通いましたがコロナ禍が静まった頃、いつのまにか閉店してしまいました。
私にはこの店のオースワンを超える味はいまだ現れず、というくらい大好きな味でした。
いつかあの味を越えてくるオースワンに出会えるかもしれない・・
そう期待しながら美味しいオースワンを求めてこれからも新規開拓していこうと思っています。
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