![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171458210/rectangle_large_type_2_d41e47d843ec88305f2aa21c17c7da8c.png?width=1200)
出ては消えるアイドルさんたち
仕事がバッタバタしてて、ここの存在を忘れていた。
数か月前に始めたはいいが、投稿したところで何があるわけでもなく、かといって別に何も求めてはいないので、忘れていた。
前に書いた面白くない人たちとの仕事が一旦終わってホッとしている。
今回、何がエグかったかというと、面白くないクライアントなのに内容に口を出したがりだったのだ。
ちょっと説明すると、通常ボクらの仕事のシステムというのは、テレビなら、テレビ局から番組企画を出してください。と募集が来る。
または、すでに決まった新番組に入ってくれと、誘われる。
既存のレギュラー番組に途中から作家が呼ばれることは稀だ。
最初からいた作家がヤラかしてクビになったか、数字を取らないと終わると宣告されてテコ入れをしたいとか、よっぽどのコトがない限りない。
新番組に入ったとする。#1に何をするのか、タイトルはどうするのか、そもそも番組のコンセプトはどうするのか? などを決める。
ここで、あまり一般の方は知らないと思うが、企画書を出して通り、めでたく番組ができたとする。
しかしあら不思議。
企画書なんて合ってないようなもので、大枠の企画は残ったとしても、実際に始まる番組が企画書通りなんてことは、そうそうない。
あ、そういえば昔、日テレに出して通った企画書を制作会社のPにパクられて、フジテレビでボクの書いた企画書通りの特番をやっていた。
日テレではさらにブラッシュアップしたので、フジテレビの特番とは差別化されていたが、ときにはこんなこともある業界。
話は戻って、作家として番組に入るわけだが、根本の考え方として、番組というのは、CMを見てもらうためにある。
皆さんは、番組の間にCMがある、との認識で、邪魔だな、ぐらいに思っているだろうが、そんなことを番組内で言ったら即降板。
昔、生放送で、勢いのつきすぎたMCが、CMの入る直前に「おトイレはCMの間にすませてくださいね!」と叫び、即降板させられていたなんて噂も。
とにかく、お金を出すのはCMを流しているスポンサー。
そのお金を局が番組に制作費として振り分ける。
なのでテレビでは、番組の内容に細かくスポンサーが口を出すことはない。
大まかな文句があれば言ってくるが、それはPがなんとかしてくれ。
つまり、テレビでは、スポンサーであるクライアントはいないも同然だが、コト、イベントや配信番組などは、クライアントと制作陣の距離が近いことも多々ある。
クライアントからすれば、自分がお金を出しているので、自分の思うようにやりたいと思うのもわからなくもない。
ただ、やっぱりモチはモチ屋。
ポッと出のアイドルの「クレヨンしんちゃんのモノマネしま~す」ぐらい、色んなことをわかっていない。
目先のしょーもない笑い、全体像も見れない、面白くないクライアント連中の中だけで面白いとされることをテキトーに言ってくる。
Pは、クライアントが言うから、、、とボクらに取り入れるように言ってくる。そうなると、「採用された!」とバカが勘違いして、自分たちがイベントを作っているんだ、と錯覚さえする。
それがまぁ、とにかくエグい。
黙ってろバカ。2年ぐらい作家見習いして、リサーチしながら先輩作家とかDとかPの発想を盗んで、自分の個性を出せる方法を学んでこい。金を持っているから、出しているからと、自分たちも考えられるとバカな勘違いをするな。ホントにやめてほしい。
特に今回の現場ではそれが如実で、途中からボクのやる気はなくなった。
こうやってたまにアイドルのイベントなどを手伝うが、毎回思う。
マネ―ジャーなり、事務所の上の人間なり、そんな奴らが、何をしてもキャーキャーしか言わないファンの前だけでイベントをさせて、ほら盛り上がったと、これはほぼ自分たちが考えたと息巻く。
骨子を始め、お前らがテキトーに断片的に言った面白くないことを、お前らにわからないように変更して、どうにか見られるように構成を考え、ボクが台本を書いたのだ。
何をしてもキャーキャー言うファンの前だけで、テキトーなことをさせといて、何を喜んでいるんだ。
あれでは新規のファンは全くつかない。
まぁ、アイドルというジャンルの人たちが出てきてはすぐ消えていくのは、その事務所の上層部たちのせいなんだなと改めて確信した。
勢いあまって変な文章になってしまったが、まぁあ、この業界にいれば、
こういうコトはママある。
こんな仕事はすぐに断れるようにもっと売れよう。うん。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?