芸人付き作家っす

放送作家の中には、芸人付きの『座付き作家』と呼ばれるジャンルがある。

芸人のネタを一緒に考えたり、その芸人が番組を持てば放送作家として番組に入れる。

その芸人に嫌われるか、芸人がスキャンダルで干されるか、芸人が売れなくなるかしなければ食いぶちには困らない。

特に吉〇興業さんの芸人には座付き作家が多く、単独ライブや賞レース前にはネタへの助言などもしたり、番組では芸人が好きな感じのネタを出す。
まぁその辺は芸人のやり方や関係性にもよるが。

ネタには関与しない座付きもいるし、これも番組の放送作家と変わらないが、とにかく総合演出が、芸人が、気持ちよくなれるように立ち回るのが最大の役目。

面白くなくてもお金のために笑顔で嘘をついてでも、総合演出や売れている芸人に気に入られれば勝ちなのである。

面白いことを言えなくても考えられなくても、面白いリアクションをしたり、イジられキャラとして可愛ければ、それだけで座付き作家として成立する奴もいる。

番組側も、ＭＣ芸人の座付き作家を番組に入れないわけにもいかず、そいつが面白くなくてもギャラを払わなければならない。

つまり学生時代からイジられキャラとして確立している人は座付き作家になったほうがいい。
レギュラー番組を３本ほど持てば同年代のサラリーマン以上の生活はできるよ。

座付き作家になりたい人は、とりあえず吉〇興業とかワタナ〇エンタなどに、自分で考えた座付きになりたい芸人の漫才やコントの台本を持っていき「座付き作家になりたいんです！」って何日も通えば誰かがなんとかしてくれる。面白い面白くないはほぼ関係ない。

素人ながらに頑張って書いてきて直談判してきた勇気と熱意が大事。

作家見習いになれたあとは、ここに書いてあるように、芸人や事務所のマネージャーに気に入られるようにふるまえばいい。

あ、これはこの記事を見た人だけの心の中に留めて欲しいが、某大人気大喜利バラエティ特番で、面白い芸人さんたちが頑張っている。

確かに面白い回答がバンバン出るのだが、あれは、その場で芸人が考えたのではなく、数日前にお題を聞き、座付き作家などと一緒に考えた回答を発表している。中にはその場で思いついた回答もあるが。