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【姿勢改善、肩こり・腰痛予防にも】動物のように背骨をこまめに動かそう

「猫背、反り腰など姿勢が悪くなりやすい」
「肩こり、首こり、それらからくる頭痛がつらい」
「腰痛になりやすい、慢性化している」

このような方におすすめなのが、背骨をこまめに動かすことです。

背骨を動かすとはどういうことか、背骨を動かすのがなぜ健康のために必須なのか、簡単に書きました。

執筆者 ふかやとしふみ
古武道師範、身体均整師(ボディデザイナー)。剣術を中心に武道・武術やさまざまなトレーニング、整体を実践する中で工夫してきた、体の不調改善、身体機能UPの方法を紹介しています。


背骨を動かすことは動物として必須

背骨は、人体の大黒柱ともいえるとても重要な骨であり、たくさんの関節を持つものです。
そして、背骨の周りには、やはり体の健康にとってとても大事なインナーマッスルがくっついています。

動物が動くところを見ると分かるように、動物にとって、背骨を動かすことは生きる上で避けては通れない運動です。

動物の動きを想像してみてください。
魚は小さなヒレしか持ちませんので、主に背骨を横運動させることで泳いでいます。
トカゲなどの爬虫類も、体の側面に足がついているため、魚類と同じく、激しく背骨を横運動させることで走り回ります。
哺乳類になると、背骨は縦に動くようになります。
チーターが走るところを見ると、背骨が上下に大きく波打ち、そのエネルギーが脚に伝わることで高速での運動ができていることがわかります。
サルの動きを見ると、地上を走るときは背骨の上下運動で、木を昇り降りするときは、背骨を横に動かしながら、やはり手足と連動させて運動しています。
このように、動物にとって背骨を激しく動かし、手足と連動させることは当たり前のことです。

現代人の生活は背骨を動かさない

現代人は動物なのに、あまり背骨を動かしません。

机に座ってPCやスマホをいじっていても、あまり背骨は動きません。また、荷物を持って歩いているとき、やはり背骨は大きくは動きません。

人間の身体は、使わない機能は衰えてしまいます。
背骨も、動かさなければ柔軟性がなくなり、周りの筋肉をかためて「大黒柱」として何とか機能させようとします。
その結果、背骨の隙間が狭まり、椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症のような症状につながることも。

背骨を動かさない問題

「人間は動物のように激しい運動をしないから関係ないのでは?」
と思われるかもしれませんが、そうでもありません。
人間の場合、他の動物と違って二足歩行です。つまり、寝ているとき以外のほとんどは、背骨を地面に対して垂直に立てています。
そのため、背骨は姿勢の支持のために使われる面が大きく、文字通りの大黒柱になります。

そして背骨は、
・27~28個の複数の骨が組み合わさり、
・たくさんの関節があり、可動性が高い
という特徴を持っています。


背骨は大黒柱

そのため「大黒柱であるのに関わらず、可動性が高く動きやすい」ものなのです。
そのため、背骨を十分に動かさず可動性が下がれば、特定の部位にばかり負担がかかったり、骨の強さを活かして体重を支えることが難しくなり、

  • 肩こり、首こりなどの筋肉の緊張、そこからくる頭痛

  • 腰痛、背中の痛み

  • 姿勢の悪さ

  • 呼吸の浅さ、そこからくる自律神経の乱れ

など多くの不調に繋がるのです。

【動画で解説】動物のように背骨をたくさん動かそう

そこで私がおすすめしたいのが「背骨をとにかくこまめに動かそう」ということです。

特に多くの方が動かなくなっているのが、
・胸椎(胸の裏の部分の背骨)
・腰椎の下部(骨盤と背骨の付け根あたり)
です。

これらがかたいと、慢性的な肩こり、首こりや腰痛になりがちです。
そして、筋肉をストレッチしたりマッサージしたところで、その背骨を動かす習慣がなければ、すぐに元通りになってしまいます。

とはいえ、いきなりこれらの部位だけを動かすのは難しいため、まずは全体的に動かしていきましょう。

下記の動画は四つん這いで背骨をウェーブさせる簡単なエクササイズです。
簡単ですが、これは背骨にとって本当にいい運動になるため、毎日行うべきです。私は、ここ数年毎日何度も行っています。
これをやるだけで体の疲れが取れますし、デスクワーク後の肩や首のこり、背中の疲れも取れます。

ポイント①股関節を回転させる動きで骨盤を丸め、その力を背骨に順番に伝えていく。
ポイント②背骨を1つ1つ動かすこと。まとまってしか動かない部位があれば、そこを1つ1つ動かせるように意識すること。

上記と同じ性質の運動ですが、下記の動画のものもおすすめです。
こちらは、壁に背骨をあてて、実際に1つ1つが壁についていくように背骨全体をウェーブさせる動きです。

ポイント①背骨を壁に1つ1つくっつけるようにして動かすこと。壁につかない骨は、可動性が低下しています。
ポイント②地面を踏む力を背骨に伝える意識で行う。体幹の力だけで動かそうとすると力み、リラックスしたまま動けません。

こちらのエクササイズは「背骨を1つ1つ動かす」ということを、より意識しやすくなっています。
どちらも、こまめにやってみてください。

ただし、これらのエクササイズは、一番意識しやすい「丸める・反る」という動きだけになっています。
このほかに、横運動(側屈)、ねじる(回旋)運動もあり、これらの機能もしっかり使ってあげることで、よりしなやかでいい身体になっていくことができます。
これらの運動については、また別の記事で紹介します。

参考

以前書いた下記の記事では、背骨をねじるストレッチも紹介しています。
こちらも、体のこりや疲れが気になる方にはおすすめです。

まとめ

  • 動物のようにしなやかに背骨を使う習慣を作ろう

  • 背骨を動かすことで、慢性のこりや痛み、疲れも解消される


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