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【最終報告書】LACでの出会いが仕事・暮らし・移住後の生き方にどんな影響を及ぼすか
皆さまこんにちは。
フリーライターとして活動している、ふかとみと申します。
2023年6月~12月までの期間に、ランサーズが運営している新しい働き方LABの企画に参加しました。
企画を通して「自分にとっての新しい働き方を探る」ことが目的です。
企業とのコラボ企画や、自分自身で行う企画など、さまざまな企画がある中、私はLivingAnywhere Commonsとのコラボ企画「LivingAnywhere Commons~旅先での出会いによって、働き方はどう変わるのか?〜」に参加させていただきました。
>>LivingAnywhere Commonsとは?
リビングエ二ウェア コモンズ、略してLAC(エル・エー・シー)。
住宅事業でも有名な株式会社LIFULLが運営する、コワーキングスペース兼ゲストハウスのような場所。
コミュニティマネージャーが在籍しており、宿泊者同士や地域の方とのコミュニティに参加できるのが特徴です。
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◆実験の目的をふりかえります
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1. 人と出会いたい!
フリーランスとしてライターの仕事を始めた中で、相談ができるような知り合いがいませんでした。そのため、同業者の方とのつながりをつくりたかった。
そして、フリーランスの方々に話を聞いて、自分自身のこれからの働き方や暮らしについて考えたい、と参加しました。
2. 多拠点生活について知りたい!
企画の最中、長野県に移住することを決めていました。
同時に、自分の地元である岩手や、これまで住んでいた東京でのご縁も大切にするにはどうすれば…?と考えていました。
そこで、自分の好きな場所とのつながりをキープしながら、多拠点で活動している方のお話しを聞いてみたかった、というのも目的のひとつ。
3. 移住に良い影響があるか知りたい!
LACには、宿泊者と地元の方の橋渡しをしてくれるコミュニティマネージャーがいます。
今回、自分が知り合いのいない地に移住することを前提に、LACのような場所でつながりを作る経験をしておけば、移住先でもその経験が生かせるのではないか?と考えたのです。
◆LACでやったこと
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半年間の活動内容はこんな感じ。
途中からインタビューをしない方向に切り替えたことと、8月末に移住して、なかなか外に出向けなかったことから、宿泊自体は10月までとなりました。
よいところも、悪いところも、それぞれ感じたわけですが、まずはわかりやすいように各拠点での出会いの数をまとめました。
※「自己紹介をお互いにできた方=お話しできた方」であり、ご挨拶だけの方は下記には含めていません。
6/25~6/28 LACつくば(茨城県)
滞在日数:3泊4日
お話しできた人:11名
インタビューさせて頂いた人:5名
6/28~6/30 LAC館山(千葉県)
滞在日数:2泊3日
お話しできた人:15名くらい
インタビューさせて頂いた人:1名
7/28~8/4 LAC伊豆下田(静岡県)
滞在日数:7泊8日
お話しできた人:18名くらい
インタビューさせて頂いた人:6名
8/8~8/13 LAC横瀬(埼玉県)
滞在日数:6泊7日
お話しできた人:10名くらい
インタビューさせて頂いた人:4名
9/22~9/27 LAC石巻・はまぐり堂(宮城県)
滞在日数:5泊6日
お話しできた人:12名くらい
インタビューさせて頂いた人:0名
9/27~10/6 LAC会津磐梯(福島県)
滞在日数:9泊10日
お話しできた人:15名くらい
インタビューさせて頂いた人:0名
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◆検証内容についての答え
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1.働き方
LACで働く人たちと話すことで、自分にどんな影響が起きるのか?自分の働き方を見つめなおすきっかけになるか?
全体を通して、LACにいる方やLACを通して出会う方は、自分の生き方や働き方を楽しんでいたり、自分らしさを大切にしたりしていました。
自分にとってライターとして働くことは、消極的な選択だった(他に思いつくものがなかったから選んだ)ので、なんとなく胸を張って「こんなことをしている人間です!」と言えなかったのですが、今はこれも一つの自分だなと思えるようになった気がします。
また、自分の本業以外の仕事をすることに、変なプライドを持っていない人が多い。特に地方では、その仕事一本で食っていけなくて、他の仕事をしているというのはよくある話だと思うのですが、実際にそういう方と会って、今その状況になった経緯などをお聞きしました。
複業でもいいんだな。むしろ、いろんな方とかかわりながら、地域の仕事に関わっているのは、恥ずかしいことなんかじゃなく、誇れることだなと。
お会いした方誰もが同じような働き方をしていなくて、どれがいいとか悪いとかなく、その人にとって面白いと思える生き方ができれば、それが一番だなと感じました。
2.インタビュー経験による影響
LACを活用する×インタビューをする×それらを発信していく中で、ライターの仕事に影響を与えるか?
ー 仕事獲得につながるか/精神的によい影響があるか
《仕事面》
大変ありがたいことに、実際にインタビューや取材にかかわるお仕事をいただけました!
LACでお会いした方ではなく、移住先でのご縁なのですが、私のLACでのインタビュー記事を読んでくださり、ご依頼に至ったということです。ありがとうございます。
《精神面》
インタビューって、ものすごく神経を使うのですね。まずそのことを学べました。話を聞かせてくださった方に、「この内容でいいでしょうか?」と確認するあの瞬間。
・相手が言いたいことを本当にまとめられたのか?
・変な伝え方になっていないか?
・とんでもなくダメ出しされてしまうのではないか?
と毎回不安になります。
同時に、相手が改善点を言いやすい関係性を築くこともとても大切。
言いにくいから「まあいっか」で済ませた方も中にはいらっしゃったかもしれません。
そんな中で、きちんと「ここは直してほしい」と言ってくださった方には感謝の想いです。本当にありがとうございました。
そして、この企画に参加していて、とても嬉しい言葉をかけてくださった方もいました。
「人の言葉を伝えるのがとても上手だね」
「ものすごく時間をかけてくれたことが伝わって、感動しました」
人の気持ちや考えを言語化するのは簡単ではない。
でも、そこにとことん向き合って、悩んで、形にする。
責任感はあるけれど、だからこそやりがいもある。
自分にとってインタビュー内容をまとめている時間はとても楽しくて。時にはしんどいなと思うことがあっても、完成したときの嬉しさに勝るものはないくらい。
本当に充実した時間でした。
3.多拠点生活のノウハウ
二拠点生活や多拠点生活を実現するにはどうしたらいいのか、これから実践する人への有益な情報を得られるか?
率直に言うと、ある程度の資金がないと多拠点生活は難しい。
また、多拠点であることの必要性もなければならない。
ただ誰かに会いたいとか、あそこに行きたい、だけではなく、絶対にそこに行かなければならない理由が生まれない限り、多拠点で活動するのは至難の業だなと思いました(私の場合)。
まとめると、下記のすべてがそろわないと多拠点は厳しい。
・その土地へのこだわり(好きな理由)
・その土地に足を運ぶ必要性(その土地での仕事があるなど)
・交通費や滞在費を賄える資金力
反対に、これらが整っていれば、もっと自由に多拠点を楽しめるんだろうなと。
今回出会った方々の働き方はこんな感じ。
《多拠点生活している方の働き方》
・どちらかに拠点があり、普段はテレワーク。テレワークの時だけ地方に住む。
・地方での仕事があるから、結果的に多拠点生活になっている
・普段は首都圏で仕事をしていて、週末だけ地方でリラックス
・オンラインでできる仕事のため、LACやサブスクサービスを利用しながら旅暮らし
4.地方での二拠点暮らしのヒント
長野と岩手、どちらの場所とも向き合える「働き方・暮らし方のヒント」が得られるか?
今回は、地方と地方の二拠点生活をしている方にはお会いできませんでした。言われたことは「自分が作っていくしかない」と。
《頂いたアイデア》
・どちらかに仕事の場をつくり、もう片方は帰る場所にする
・どこでも仕事ができる環境をつくり、好きなタイミングで行ったり来たりする
「3.多拠点生活のノウハウ」と同様、絶対にそこに行かなければならない理由とある程度の資金が必要そうです。
なぜ地方と地方なのか?
やはりそこに対する確固たる想いと、絶対に自分がやるのだという決意がないと成立しない。だって大変だから。。
5.複数回訪れるときの気持ち
オリジナル拠点については、2回目以降の訪問でどんな気持ちになれるか?
本当は何度も足を運ぶ予定だったのですが、資金が足りなかったことと、そこに行く理由がなくなってしまったことから、検証できませんでした。
ただ、またお会いしたいなと思う方はたくさん居て、きっと「ただいま」と思えるんじゃないかな?これは今後検証してみたいと思っています。
近いところだと。以前お会いした方と他の拠点で再会することが何度かありました。
その時のほっとする感じや、「その後どうしてた?」と話しが盛り上がる感じは、古くからの知り合いに再会するのと似ていて、あたたかい気持ちに。
きっと、何度も足を運べば運ぶほど、自分の第3、4、5の家(居場所)になるのではないでしょうか。
6.移住への影響
多拠点生活をすることで、移住のハードルが下がるのか?
ハードルは下がると思います。
私の移住先にLACはないのですが、ゲストハウスがあったり、地域の方が集まるイベントがあったりして、LACでの出会い方と似ている場面もありました。
また、初めて会う方に、自分のことをどう説明するか?
「どこから来て、何をしていて、どんなことに興味がある・どんなことをやっていきたい」
LACではその地域の方と話す機会も多いので、めちゃくちゃ話す練習にもなるし、これを言うとわかりやすいな、という経験値が貯まりました。
あとは、移住先でLACでの経験や事例を話すことで、自分たちもやってみたいとか、目指す姿のヒントにもなる。
他の地域のことを知れた、という意味でも良かったです。
番外編:測定について
実は、当初「ご縁の数」として、実際に出会った方以外に、企画のインタビュー発信がきっかけでSNSでつながった方もカウントしようと考えていました。
しかし、SNSはやはり自分には重荷になったこと、LACで一度会っただけですべての方との関係性をキープし続けるのは難しいことから、数はカウントしないことに。
数も大切ですが、自分の価値観を大きく変えてくれた方との出会いがあったことに、感謝しています。
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◆これからの私の「働く」と「生きる」
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LAC企画を通して、自分の人生や仕事について考えさせられました。
半年間で変化したこと、そしてこれから大切にしていきたいことを記します。
1.人の想いや人生を言葉にする
企画に参加した当初は、インタビューのおもしろさややりがいを分かっていなかったのですが、人の想いや人生を言葉にすることは難しくて、同時に、意味のあることなんだと学びました。
また、SEO記事とは違って、調べればわかることをまとめるのではなく、その方の想いを汲み取り、伝える。
簡単そうに見えて、とても奥が深く、やりがいを強く感じました。
インタビューを受けてくださった方や、読んでくださった方にもたくさん応援していただき、実際に仕事として取材・インタビューなどの機会をいただいたので、「人の想いや人生を言葉にすること」に時間をかけて向き合っていきたいと思います。
この企画を通して、素晴らしい仕事に出会えたことに感謝です。
2.おもしろいと思える働き方を
どう見られるかではなく、「自分がおもしろいかどうか」「やりたいかどうか」で判断する。
今の時点で、やってみたいこと・おもしろそうなことがたくさんあるんです。
・移住先で森林や自然と関わっていくこと
・ライターの仕事
・空き家活用のお手伝い
・コミュニティスペースづくり
・移住される方と地域の方のつながりづくり
などなど…。
複業でいろいろなことに携わって、自分の興味とできることを増やす1年にしていきたいと思っています!(そして広げたあとは絞ることも忘れずにやります!)
3.ご縁を生かす
LACでお会いした方と、それっきりになっているので、ゆっくりでもいいからまたお会いしたいなと思っています。
ただ、無理なく継続するためには、そこに行く理由がより具体的になったら嬉しい。
例えば仕事を受ける、コミュニティに自分が参加する、移動費を賄えるほどのお金と心の余裕を持つなど。
「ただ会いにいく」という気持ちだけでは、今の私にとってはLACに行くハードルが高すぎるので、その地域の方とより踏み込んだコミュニケーションが取れる「なにか」を作ってみたい!
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◆全体のふりかえり
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最後に、実験のBefore・Afterについて触れます。
新しい働き方LABは今年で3年目だそうで、今年の研究員のテーマは「人生の運転席に座る」でした。
人生の運転席に座る…
正直、「それってみんな普通にやっていることじゃない?」と、当初は思っていました。自分の人生なのだから。
でも、実際にLACでいろいろな生き方をしている方と会って、自分の話をして、相手の話を聞いて、「運転席に座るって結構難しいことなのかも?自分は座っていると思っていても、座れていないときもあるのでは?」と気付きました。
もともと他人の目が気になる性格で、「みんなと同じことをしなければいけない」という概念にいつも不満を感じていた私。
自分らしく生きているつもりでも、常に「結構変わってるよね」「普通に会社員になったら?」とよく言われることから、自分の生き方に後ろめたさを感じていました。
運転席でハンドルを握っているようで、実は、前の車や隣の車にばかり目を向けていたのかもしれない。
そんなとき、LAC伊豆下田でお会いした梅ちゃんの言葉が刺さりました。
楽しいから、やる。
やりたいから、やる。
おもしろいから、やる。
「やりたいことをやっていいんだ」ーー。
それまで何となく周りに言いづらかったり、胸を張って自分を認められなかったりしていた自分が浮き彫りになった瞬間でした。
そこから、「運転席に座る」って、ただ座る(自分で選んだり、辞めたり、始めたりする)だけではなくて、「自分が自分の決断に自信を持つ」ことだったのかなと思うようになりました。
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自分のことを否定せず、自分の選択や決断を認める。応援する。
そんな気持ちになれたとき、肩の荷が降りて、気持ちが楽になったことを覚えています。
やりたいこと、楽しいこと、おもしろいこと。
自分が本気で向き合いたいと思うこと。
それを他の人の基準で測ることなく、自分自身が応援していこう。
そんな気付きが得られた半年間でした。
▼自分を奮い立たせてくれる。何かに悩んだ時に初心に帰らせてくれる。
そんな出会いをたくさんいただきました。
***
◆ありがとうございました
さいごに、LAC企画を通してお話をしてくださった皆さま、本当にありがとうございました!
・LACで快くインタビューを引き受けてくださった方
・興味を持ってお話してくださった方
・楽しく一緒にご飯を食べてくださった方
・イベントに誘ってくださった方
・モジモジしていた私に声をかけてくれた方
・悩んでいるときに話を聞いてくれた方
・同じ企画に参加しているメンバーの皆さん、PMの皆さん
・あたらぼの皆さん、LAC企画を実現してくださった皆さん
「また来ます!」と色々な拠点で言ったものの、全然行けていないこと、大変申し訳なく思います。
ただ、また行きたいという気持ちは本当なので、今回の企画で学んだことを活かしながら、より成長した姿でお会いできると嬉しいです。
もしまたLAC拠点でお会いしたら、そのときはぜひいろいろお話ししましょう^^
半年間、本当にありがとうございました!
▼半年間の出会いの記録はこちらをぜひ。
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