【私の働き方実験#3】LAC横瀬で自分について見えてきたこと
こんにちは。新しい働き方LAB3期生として活動しているライターのふかとみです。
私は今、LAC(Living Anywhere Commons)という、全国各地にある宿泊できるワーケーション施設に泊まりつつ、そこで出会った方々へインタビューを行っています。
8月は、こんな感じで動いていました。
横瀬での感想をまとめます。
▼下田での感想は下記をぜひ。
「すぐ確認」は大変だけど嬉しい
LAC伊豆下田では、インタビューを割と早めに作ることに重きを置いていました(LAC企画では、インタビューを発信することでオリジナル拠点への宿泊券を頂けます)。
翌週LAC横瀬に行く予定があったことと、インタビューを後にするとしてもライターの仕事を進めないといけなかったので、それならその場で対応してしまった方が良いなという気持ちからでした。
それ自体はよかったなと思っています。
やっぱりテキストベースで
というやり取りをするよりも
というやり取りの方がお互いに早いし、固くなくていいなと...。
また、記事にしてくれてありがとう!って気持ちが伝わりやすく嬉しいなって思いました。
そういう感じでライターの仕事が先取りでは進まず、横瀬に来た時の私の気持ちは
という焦りに満ちていました。
さらに夏のエアコンに喉をやられていて、なんだか本調子でもなく。
これは全然インタビューどころじゃないかも。
自分の気持ちに余白がなく、ギチギチに予定がある感覚で、LACらしい「ちょっとした会話」を生み出せないでいました。
LAC横瀬は、色んな人が交わる場所
横瀬に着いての感想は、
第一印象はこれに尽きます。
私がこれまで泊まったLAC拠点では、基本的に宿泊者としか拠点では会えませんでした(あくまで拠点内での話)。
が、横瀬には、宿泊者以外の方もたくさんいます。
隣にArea898(エリアはちきゅうはち)という町民が集まれるスペースがあったり、徒歩5分のところにENgaWA(えんがわ)という地域おこし協力隊の方が運営に携わっているカフェがあったりして、みんなLACのフリースペースに集まるのです。
そこで仕事をしたり、地域の方と話したり、LAC宿泊者とおしゃべりしたり…
とても開けている場なんだなと思いました。
同時に、(人が多すぎて)誰に話しかければいいの?とちょっとしたパニックになりました(笑)。
1日目はなかなか馴染めずに終わってしまったのですが、学んだことがあります。
→やっぱり1番最初に自分から名乗り出ること!!
これに尽きます。
団らんしている中でとても話しかけにくいのですが、
ここだけでも伝えておくと、とっても気持ちが楽になります。それに最初を逃すと、いつ話しかければいいのかタイミングを逃すんですよね…。
今回は非常にそのことを痛感しました。
(LACユーザーのキヨさん、ミキティさんともその結論に至りました)
気持ちの余白
2日目以降は、コミュマネのおけいさんが紹介してくれて、とてもスムーズに皆さんとお話しすることができました(ありがとうございます泣)。
ただ、冒頭に書いた通り、自分の気持ちに余裕がなかったのです。
心の中で焦っていました。
自分の気持ちがいっぱいいっぱいだと、何かを自分の中に入れること(インプット)ができないんですね。
こういったことができない自分に気付きました。
自分のことで手一杯のときは、なんと相手の話を聞く気になれないのです!
このことに気付いて更に焦ってしまいました。
なんとか仕事を早く終わらせなきゃ。
でも別に早くやろうやろうと思っても、早くできないんですね…。
なかなか集中できず、捗りませんでした。
そんな中、喉が痛くてさらに集中できず。どうせワークスペースにいても、このまま何も進まないなら、意味がない!
そう思って、一旦休むことにしました。
とりあえず休息
ドミトリーのベッドは寝心地がよく、1人になれる安心感もあります。
そこで思う存分昼寝しました。
好きなマンガも読みました。
そうやってのんびり、自分のためだけの時間を過ごしたら、焦りが落ち着きました。
焦っても仕事が進むわけじゃない。
1日1日、何をするか確認して、できることをやろう。
そう思ったら意外と焦らなくてもちゃんとできるじゃん、と。
そしてせっかくだから横瀬も楽しみたい、という気持ちが生まれていました。
思えば体も心も無理をしていたんだと思います。
余裕がないのに予定を詰め込み過ぎた。
さらにあれもやらなきゃ、これもやらなきゃと背負い込み過ぎた。
一呼吸置いて、ゆっくり自分の時間を取ったら、気持ちの余白が生まれて。
余白があるからこそ、合間に誰かと話すことも、その人に興味を持つこともできるんだなって。
そんな当たり前のことに気付いて、自分を知ることは大事だなと思ったのです。
キヨさんとの対話
LAC横瀬の真裏には、フリースクールの子どもたちが集まるNAZELAB(ナゼラボ)があります。
夏休み期間中は、子供たちと一緒にお昼ご飯をつくるとのことで、おけいさんに誘われ、Kiyo(キヨ)さんと参加しました。
Kiyoさんは、昨年のLACアワードでも受賞されたLACのヘビーユーザーさん。
月のほとんどの時間をLACで暮らし、30拠点以上行かれているそうです。
▼詳しくは下記のアワードのインタビューがおすすめ。
Kiyoさんとの対話で刺さったことは
という話。
この言葉(考え)自体は、私もいいなと思っていて、高校生の時から顧問の先生によく言われていたことでした。
ただ、自分ごとになっていなかったんですよね。
アワードでも言っていたことですが、Kiyoさんは自分から積極的に話しかけるそう。
それが良いのはみんな分かっているけど、なかなか話しかけられない。それはなぜか?
この2択があったときに、楽な選択をしてしまうからです。
話しかけるって、やってしまえば大したことないと思えるけれど、その場では勇気もいるし、自分からやろうと思う気持ちがないとできないこと。
逆に話しかけないのは、自分にとって楽な選択。
だからみんな話しかけない。
でも、こういう普段の暮らしの中で2択があったら、大変な方を選ぶんだと。
なぜなら一度楽な方を選んでしまうと、二度目以降も楽な方を選んでしまうから。
一度話しかけない選択肢を選べば、それが楽だから、次も話しかけない。
そうやって、話しかけないことがその人の当たり前になるんだと。
その話を聞いて、「私のことだ」って思いました。
そして怖かったのは、楽な方を選んでいるという自覚がないこと。
なぜならそれが私の当たり前だったからです。
日常生活の中でも、人はたくさんの選択をしていると言いますよね。
例えば朝何を食べようか?パン?ご飯?シリアル?それすらも決断の一つです。
そういう何気ない決断。
小さすぎて無意識になってしまったもの。
この考えが、自分のスタンダードになっていなかったということに、驚きました。
転職とか、仕事とか、長い目で見た時の人付き合いとか、そういう「the 決断」みたいなものだけで考えていたんです。
でも、「the 決断」に限らず、日々の小さな行いが、自分をつくっているのだなと痛感させられました。
スローペースな私
また、横瀬での滞在でもう一つ分かったことがあります。
下田でも思ったことですが、自分は人と仲良くなるのに時間がかかるということです。
言い換えれば、横瀬に着いて最初のうちは、
と思っていたのに
6日間、毎日1人ずつでも対話を重ねていくうちに、
と考え始めていたということ。
つまり、これまでは自分の能力(人と仲良くなることに対して)と、それに必要だと思う時間の比率を認識できていなかっただけなのでは?
人と仲良くなることに時間がかかるのであれば、ゆっくりそこに居てみたらいい。
なーんだ、そうだったんだ。
急に距離を詰めなきゃと思うから、焦ってしまうんですね(これは下田でも同じことを実感しました)。
拠点にいるみんな(普段からその拠点によく泊まりに来る方、そこで暮らしている方)が仲良いのは、当然。
だって付き合ってきた年月が違うから。
そこに急に混ざるなんて、大変ですよ( ̄∇ ̄)
同じ距離感で話せないのは当たり前なんです。
だから逆にいうと、長く暮らしてみることで何か変わるかもしれない。
横瀬でお会いしたミキティさんは、LAC暮らしをしていると言っていましたが、横瀬には1ヶ月近くいるのだそうで。
って教えてくれました。
最初にLACを使う時、どうしてもちょこっとやってみようかな?数泊だけしてみようかな?という気持ちになると思うのですが、
敢えて言いたい!
一回なが〜く居てみるのはアリ!!
むしろ、その方が居心地の良さや、コミュニティの楽しさなどが体感できるようになるかもしれない。
これは結構なジレンマだよなって思いました。
例えば!
こういう気持ちになると、LACのよさ?おもしろさ?を分からないまま、疎遠になってしまうのではないだろうか。
(現に私が最初そうだった!企画で宿泊券を頂いているからこそ何度もチャレンジしようという気持ちになっています)
でも、長く居てみることでその印象は覆るかもしれない。
最初にうーんってなると、長く居ようという気持ちにならないかも。
ジレンマ〜
私自身はまだLACが好き好き!って感じではないですが、おもしろいなと感じていますし、純粋に人との出会いにも感謝しています。
普通、誰かと友達になってから
「あなた将来どんなことやりたいの?」という深い話をするまで、結構時間がかかりませんか?(時と場合によるけれど)
でも、LACでは割とそれが起こりやすい。
インタビュー記事を差し置いても、どんなことをしている人なのか、どんな夢を持っている人なのか、割と当たり前にそういう話ができるんですよね。
それって貴重だと思いませんか??
大人になると、そういう付き合いって減っていくというか。
なかなか腹を割って話せる人が少ないです。
だから、LACでそういう話ができるのは純粋に楽しいし、新しい考えや価値観と出会えておもしろいです。
LACがどんな場所かわからないときこそ、ある程度長く暮らしてみてもおもしろいかもしれないなって思いました。
最後に
LACに行ってみればみるほど、そのおもしろさや人のあたたかさを実感します。
それに、拠点ごとにカラーも違うし、出会える人も違う。
でも、LACという共通点があることで、気軽に話しかけたり、挨拶したりできる。
とても不思議な感覚です。
1ヶ月ほどLAC行きはお休みしますが、来月は遂にLAC石巻と会津磐梯へ行く予定。
どんな人、どんな場所と出会えるのかな?
楽しみです。
▼これまでインタビューをさせて頂いた方のマガジンはこちら!みんなおもしろい人ばかりです^^