日本酒ブランド「HINEMOS」の駆け抜けた1年を振り返ってみた
こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。
時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。2019年5月1日に一般販売をスタートしてはや1年がたちました。
せっかくなのでブランド立ち上げの1年を振り返ってみました。
はじめてのお酒づくりと洗礼
2019年の冬は、朝6時からずっとお酒をつくっていました。IT領域でずっと仕事をしていたので、2回ほど高熱で倒れて、「ほんと、きつい業界だな・・」という印象からスタートしました。
そして、つくりを経て、はじめに公式サイトのリリース前にMakuakeでクラウドファンディングをやりました。262名の方々にご支援いただいてうれしかったです。
HINEMOSというブランドが生まれるまでは、こちら👉前編、後編
1,000本単位の発送になって、キャップシール(ぺりぺりって剥がすあれです)を1本1本取りつけることや配送ケースに詰めることがどれだけ大変か身に染みました。製造業の洗礼を浴びた日々でした。
そして序盤の最大の悶絶は「スハークリング事件」とよんでいるボトルの印刷ミスです。こちらのnoteは1万viewを超えて読んでいただいて、反響がとてもおおきかったです。いま読んでも半分は笑っちゃいますが、半分は思い出すと、うううぅってなりますね・・・
ペアリングの深淵なる世界へ
次に思い出深いことは、2019年10月のペアリングイベントです。「どの料理と合わせればいい?」という質問をいただくことが多くなってきて、じぶんたちで監修するより、一流のシェフに、HINEMOSと合わせてつくっていただくことができれば素敵じゃないか、とおもって実現したイベントです。
四谷の一つ星レストランの鈴なりと姉妹店のてるなり(ともに和食)、麻布十番の隠れ家、ラパルタメントナオキ(イタリアン)とご一緒させていただきました。
こちらのペアリングイベントはVOGUEやGOETHEといった知名度のあるメディアでもとりあげていただいて、反響がおおきかったです。
ペアリングでむずかしかったのが、HINEMOSの順番です。
時間をコンセプトにしていて、
PM7:00 SHICHIJI(7時)というスパークリング
PM8:00 HACHIJI(8時)というにごり酒
PM9:00 KUJI(9時)という純米大吟醸
PM10:00 JUJI(10時)というデザートライスワイン
といった具合にオススメしているのに、シェフにご考案いただいた料理とのペアリングがかならずしも、この時間どおりにいくわけがなく、時間のコンセプトが崩れてしまいました。
料理には和洋中といった多彩な種類があり、スパークリングはまだしも、PM8:00に提供されるすべての料理に、にごり酒がすべてマッチするわけではありません。
想定はしていましたが、あくまでHINEMOSの時間のコンセプトは、日本酒をわかりやすく説明するためのひとつのオススメの順番である、という認識を改めて確認できたイベントでした。
そして、このペアリングの記事をみていただいて、八芳園の料理長からありがたくお声がけいただき、年末にはペアリングイベントが実現しました。
事業提携の道のりと2回目のクラウドファンディング
2020年2月には、オイスターバーを全国26店舗展開するゼネラル・オイスター社との事業提携がとても大きかったです。
事業提携はとても時間がかかる性質があり、ベンチャーにとってすぐに収益に繋がりづらい案件はときにしんどいものがあります。
ただ、ゼネラル・オイスター社ははじめから代表にコミットいただいて、毎回、ディスカッションを重ねることができました。2019年5月にスタートして10ヶ月、かたちになって安堵しました。
もともと、先方は「CACCCI」(カッキー)というワインのプライベートブランドをもたれており、そのシリーズで日本酒をライスワインという位置づけでつくらせていただきました。十数回、試飲をかさねてもっとも牡蠣に合う日本酒に仕立てています。この1年が人生でいちばん牡蠣を食べました。
そして、はじめのクラウドファンディングから、ちょうど1年で新銘柄を発表して、2回目のクラウドファンディングを実施しました。
名もないtoCのビジネスは、何もしないと無風が基本なので、打ち手をミルフィーユのように打ちつづけることの重要性を感じはじめていました。
このあたりからお酒を置いている倉庫がパンパンになってきました。合わせて固定費もあがるため、いよいよ製造小売業の経営っぽくなってきたというか、管理会計やキャッシュフローの精緻さがもとめられてきた気がします。
創業メンバーのジョイン
HINEMOSは、創業から10数名のプロジェクトベースで運営していたのですが、やはり事業を大きく伸ばしていくためにフルタイムのメンバーが必要とおもっていました。
2020年2月には、CBO(チーフブランドオフィサー)兼CD(クリエイティブディレクター)として古賀氏に。はじめにクリエイティブディレクターと歩みはじめたいきさつをかいてみました👇
2020年3月には、COO兼CMOとして渡辺氏に同じ船に乗ってもらいました。決断までのエモいはなし👇
3人になって事業が加速しはじめました。そんな矢先のコロナ禍でチャレンジングですが、もともと3人ともITがバックボーンなので、フルリモートで推進しはじめました。それまではオフィスはなく、ルノアールスタートアップでした。
飲食店さまへのHINEMOSのご紹介、というtoB以外はなにも問題がないかもしれない、という印象です。
1年を振り変えると、数え切れないくらいの失敗が思い出されますが、いずれも事業はかならず前にすすむし、失ったコストはまた事業で取り返せばよい、と転んでは起きるの繰り返しでなんとかなるんじゃないか、という実感をもちはじめています。
1周年を迎えて
振り返っていて、せっかくだから時間をコンセプトにしたHINEMOSらしいキャンペーンをやろう!ということになり、
5月9日PM7:00から、スーパーマリオのスター状態みたいなイベントやります。
・SHICHIJI(7時)は、PM7:00~7:59の間だけで、1時間限定で使える50%オフクーポンを放出
といった具合で、その時間帯だけスター状態になります。(もちろん赤字です、いいんです)
銘柄がNIJI(2時)まであるので、AM2:59まで8銘柄、8時間連続で放出します。詳細はURLからご覧ください。
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HINEMOSブランド2年目もがんばっていきます。
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ITから日本酒へ転向した理由わけはこちら
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