雀魂では聖1、将棋ウォーズではアマ四段、Chess.comではレート1351のボードゲームジャンキー、赤鮫です。
神域リーグのドラフトの日程が公開されたので、知っている候補選手の雀風を、雀魂の段位戦の打ち筋から独自研究していこうと思います。
それぞれの成績は、データ大好き人間のご用達「雀魂牌譜屋」から調べさせて貰いました。今回のドラフトにおけるボリューム層である雀豪~雀聖までが広く参加する玉の間半荘戦での直近300戦の打ち方を基本として、魂天は王座の間、雀豪以上で局数が足りない場合や段位が雀豪に満たない場合は金の間での成績で補強していこうと思います。また知っている範囲での配信での打ち筋なども考慮していきます。対局場ごとのレベル感の違いからブレが出てくると思いますが、ご了承ください。
魂天
マーク2
副露の魔術師。
鳴きに関する技術は麻雀界でも随一で、鳴き判断、鳴きの順番、鳴いてからの押し引きや切り順、安全度など、細かい差を追うのも得意。副露守備型と呼ばれる特異な打ち手。
鴨神にゅう
悪の戦術面に優れた攻撃的な鳴き麻雀。
順位判断、局判断、条件戦、人読み、アシスト、ブラフなどの、状況に応じた様々な戦術を用いるのが得意。全体的な麻雀の能力も高く、副露率や追っかけ立置率、流局聴牌率の高さに反して放銃率を低く抑える、聴牌と和了を逃さない見極めの力がある。
千羽黒乃
鉄壁の防御力を持つ鳴き麻雀。
放銃率や飛び率がとても低く、先切り、打点読み、切り順、手出しツモ切り、筋の本数などの細かな防御技術を駆使する。抑えめの立直率、危険を掻い潜っての追っかけリーチ率の高さ、鳴きからの押し引き判断など、攻撃面にも防御技術と防御意識の高さが伺える。
咲乃もこ
バランス重視の強欲かつ慎重な麻雀。
手牌に応じてきちんと打ち方を変えるタイプ。門前が良さそうなら門前、鳴きが良さそうなら鳴く。いける手なら全力で和了に向かい、厳しい手なら安全に行くのが最優先。追っかけ立直率の低さにも慎重な面が現れており、無理をしない安定した麻雀が特徴。
雀聖3~雀豪2
白雪レイド
極端なまでの鳴き特化型闇系麻雀。
安手の速攻が持ち味で、仕掛けによって積極的に自分から状況を変えに行くタイプ。状況判断能力に優れており、鳴きの押し引きを始めとして順位や条件に応じた手作りや局ごとの方針の立て方、他家への絞りやアシスト、対局成績チェックに至るまで、様々な技術を駆使する。
牛さん(齋藤豪プロ)
攻防一体の超絶和了麻雀。
門前と鳴きをバランスよく使い分けることで、非常に高い和了率を誇る。良形多面の限られた聴牌に絞って立直することが多く、逆に愚形聴牌ではダマテンからの押し引き判断を効果的に用いて戦うことで、優れた攻撃力と防御力を併せ持つ。
ラッキーハゲ(木原浩一プロ)
狂気の門前麻雀。
副露率9.99%以下の縛りで対局している狂気のスタイル。ほぼ立直とダマテンによる和了だけで戦っており、限られた和了を高打点の手作りでカバーする。もちろん基本的な能力も全て高い。(選ばれた場合もこのままのスタイルで戦うのだろうか?)
朝陽にいな
門前派の元気な攻撃的メリハリ麻雀。
いける手なら目一杯、ダメな手なら安全めに進行を変えるタイプだが、先制立直や仕掛けに対しても諦めずに上手く押し返す戦い方が持ち味。門前による防御力と柔軟さを活用し、放銃率を抑えながら高い和了率と流局聴牌率を維持している。
青森りんこ
攻撃面に優れたバランス型麻雀。
和了率と打点、門前と鳴き、立直とダマテンをより効率的な配分で選び、割りの良い勝負が出来る手作りをする技術がある。防御面は平均的だが、それを補うに余りある攻撃面の強さが特徴。
ルイス・キャミ―
良形リーチを重視する門前ダマテン派怪盗麻雀。
門前での進行、立直率の低さ、追っかけ立直率の低さ、ダマテン率の高さなど、いつでも逃げを打てる安全な位置からの身を潜めた一撃が得意。基本的には真っすぐ手を進めるために手詰まりや様子見失敗の放銃も多いものの、そのぶんの失点を和了でカバーする力がある。
因幡はねる
超絶門前即立直派の派手な高打点麻雀。
際立った立直率の高さ、平均打点の高さ、副露率の低さがある、尖った打牌選択。自分の打点や向聴数、待ち枚数の面で分が悪いと見れば素直に引くタイプで、その結果行くと決めたときはどちらが勝っても高打点の緊迫した勝負になることが多い。
ヴァリアナ・S・ティンガーネット
ブレの少ない守備寄りバランス麻雀。
門前と鳴き、和了と放銃率、押し引き、良形率と愚形率など、全体的にバランスの取れたスタイル。攻撃よりも防御に判断が傾くことが多く、大勝ちはしづらいものの大敗することはほとんどない、安定した戦いが出来る堅実派なスタイル。
天開司
勝負を見極める打点重視麻雀。
アガりやすさよりも高打点の手作りを追い求めることが多い。基本的には慎重になることが多く、確実に勝てる場面、絶対に勝ちたい場面を見極めて戦う。一旦勝負となればギリギリのラインを探りに行く、ダマテン率と追っかけリーチ率の両方が高い勝負師。
空星きらめ
鳴きは積極派で門前は慎重派の麻雀。
打点よりも速度を重視した判断が多く、とりあえず鳴いて進めて安くアガることが多い。対して門前では聴牌してもダマテンが多いので、本当に限られた条件下でのみリーチをかけるタイプ。打点効率に対して銃点損失がやや高く、ダマと副露によるメリットデメリットの両方を受けている。
雀豪1~雀傑1
歌衣メイカ
漢気溢れる超攻撃型打点麻雀。
どんな配牌からも高打点の勝負手に仕上げる構想力を持ち、それが無理でも出来る限り聴牌を取りに行く、高打点高放銃型の神髄。上振れた時は怒涛の勢いで点棒をかき集め、下振れた時はスッカラカンになるまで点棒を失っていく、嵐のような打牌が特徴。
渋谷ハル
打点重視の門前派防御麻雀。
基本的には打点を追い求めた門前での手作りが多く、聴牌すれば即立直を打つタイプ。アガりが難しい手牌、アガりによるリターンが少ない手牌では安全重視で進めることが多く、門前派であることも相まって結果的に手堅い打牌が続く局全体の進行になることがとても多い。
今酒ハクノ
安全第一の素面な防御麻雀。
放銃率や平均放銃点が低く、同時に和了率と流局聴牌率も低め。リーチをかける時も慎重で、出来るだけ安全で割りの良い勝負を見極めて和了を目指すタイプ。守りすぎでジリ貧になることも多いが、手堅さが効果的に働く場面もある。
愚形も安手も上等の門前派お一人様麻雀。
とにかく立直率と流局聴牌率が高く、門前で聴牌の形を作ることが第一の麻雀。愚形や安手、他家の様子などの要素を厭わない豪気な姿勢。先制されればオリることも多いが、危険牌を読み切れず放銃することも多い。
倉持京子
高打点重視の独特な面前派麻雀。
基本的には面前を維持して高打点の立直を目指すスタイル。ダマテンはやや少なめ、放銃率はやや多め、聴牌を崩す判断はやや多め、追っかけ立直は平均的、愚形立直率は高めと、攻撃と防御の判断に関して独特なバランス感覚がある。
鈴木勝
鳴き重視の攻撃型麻雀。
鳴いてアガりにいく形が多く、立直率は少なめ。出来る限り聴牌を取って和了勝負の形に持っていく。アガることも多いが競り合いに負けて放銃してしまう場合も多く、副露攻撃型の分かりやすい丁半勝負な恰好。
桜凛月
門前派の平均値的麻雀。
同実力帯比で考えるとほぼ全ての指標が平均値であるかタイプとしては多い感じで、逆に珍しいと言える打ち筋。大勢と同じく形に弱い部分と放銃率がやや高めであることが弱点ではあるが、大きな偏りのない判断力が一つの武器と言える。
蘇芳またたび
高打点派の丁寧で慎重な防御麻雀。
放銃率は低めのはずだが、何故か高打点の放銃による飛びが非常に多い不運持ち。面前と鳴きの判断はバランス寄りで、ゆっくりだが確実に高打点の手を仕上げるタイプ。
紗彩木ひそり
バランス型の聴牌麻雀。
立直率と副露率がやや高めで聴牌を取るのが得意。その反面立直良形率や立直多面率が少ないため、そこからのアガりに苦戦して放銃することも多い。また極端にダマ率が少なく、打点上昇を追い求めた即リー至上主義。
緑仙
アガり第一の攻撃型麻雀。
立直出来そうなら面前、無理そうなら鳴きと、脇目も振らず聴牌に向かうことが多い。他家の立直や仕掛けへの対応に追われると一気に厳しくなるが、勝負さえ出来る手牌なら十分に戦える状況を作れるタイプ。
渋谷ハジメ
立直至上主義麻雀。
立直をかけること以外の要素をほとんど気にせずに打つスタイル。高打点と高和了率により最大限のリターンを追い求めるが、その分リスクも最大で、放銃率、平均放銃点ともに非常に高いピーキーなスタイル。
総括
最後に、データを見たときの個人的な印象を元にした表を置いておきます。
調べてみると、改めてそれぞれの選手で結構な個性の違いがあると思いました。アマチュア特有の選択の多様さや、リーグ中にどのように成長していくのかを含めて、楽しみに待とうと思います。
ではまた。