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【200曲】無色透名祭Ⅱの曲の感想をいっぱい書く

「全員、透名 新たな出会いがここにある」

ボカロ曲匿名投稿イベント 無色透名祭Ⅱ

ボカロPが匿名で曲を投稿する「無色透明祭」の第二弾ということで、今回も11月2-5日の匿名公開されている間、ランダム再生でいろんな曲の感想をとにかくいっぱい書いていこうと思います。

前回同様、正直に、忖度なく感じたことをそのまま書き連ねるので、その点はご勘弁ください。特に魅力的だと思った曲をTwitterにて言及しつつ、noteでも最初の部分で「個人的名曲」と題してまとめて他と分けて書いておくので、ポジティブな意見だけを見たい場合はそちらを見るか、ブラウザバック推奨です。

レギュレーションを以下に書いておきます。
①無色透明祭Ⅱ公式サイトのランダムボタンを使用する
➁曲をフルで聴いた後に、もう一度曲を流して確認しながら感想を書く
③再生数やコメント、ツイートや生放送による言及はなるべく見ない
④感想を書くのは11月2-5日の匿名公開期間中のみ
⑤自分の感想を偽らない



【個人的名曲】

この部分では、無色透明祭以降にも聴き続けるであろう、とても魅力的だと思った曲を数を絞って書きます。ここに入れた曲はツイートで言及します。個人的良曲の中からここに入れ直す曲もあるかも。



シオン / 重音テト

技術を感じるオシャレで流れるようなロックのメロディと歌詞が、聴いていてとても心地よく思いました。そこに「ギギギ」っと鳴る印象的な出だしから、「パン」と鳴る締めの音、途中途中の「パチン」で一瞬音が途切れる部分も変化があって面白いです。歌詞の表現としては「こびりついた風景を雨は流さなかった 油と動物の臭いと 世界の終わりみたいな音」の部分が情景が浮かびやすくて一番好きですね。「昼前に止んだ雨の粒を二人分払った」も好きです。
この曲の歌詞は、時系列が複雑だったり、直接的な言及が割けられているテクニカルな構造になっているので、物語をちゃんと把握するにはしっかり歌詞を読まないといけないなと思います。別れの歌詞であることは間違いないのですが、自分の解釈としては、「ギギギ」っという音がなんとなく首吊り自殺を意味しているような気がします。「油と動物の臭いと世界の終わりみたいな音」は人の死を描写したもので、「ひとり座って」いるのに「雨の粒を二人分払う」ということは、相手はもうこの世に実体としては存在しない。
「その笑顔が隠していた心まで 多分もう少しだったんだ と、思う」「涙の理由にはもう少しだったんだ と、思う」とあるので、この曲を歌う人物は、相手が自殺するという兆候にギリギリで気づかなかったんでしょうね。もう聞けないので、思索を巡らすことしか出来ないんでしょう。
……もしこの解釈が正しいとしたら、気持ちの昂るようなメロディにこの歌詞が隠れているのが怖いですね。それでも生きる決心が出来たからこその明るさでしょうか。


ノージョブ! / 重音テト, 初音ミク, GUMI, IA, 可不

第一印象はアイドルゲームや女の子がいっぱい出てきそうなアニメの楽曲っぽい楽しさと明るさと疾走感でした。多数のボカロを使っている部分からもそう感じるんでしょうか。出だしの静かなオルゴールからの勢いのあるメロディのメリハリも映えますね。
曲の明るさに対して少し辛さもあるような歌詞で、タイミングを逃して、もう駄目になっちゃったような状況に、それでもまた頑張ろうというテーマに沿った感じが好きです。
「散らかした机の上にはまだ夢の香りが残ってる」「明日の自分にフルベットしてる」「諦めんなよって背中を強く叩くだろう 追える背中があんだって まだ」などの表現豊かな部分が好きですね。
所々の自由な歌詞も好きです。「まだ」や「もう」を続ける部分とか、「ノージョブ」とか、「ぐーるぐる」とかの部分ですね。
あんまり関係ないんですが、無職と無色をかけている部分といい、出だしの「良いオルゴール」の文字といい、「その調子!」といい、ちょっと笑ってしまったので、ユーモアがある方な気がします。


ペープサート / 知声

歌詞、語彙、世界観のすべてに独特のものを感じます。ビデオテープやカセットから聴こえるようなぼんやりした音源がそれを強調していて、とても良いですね。子供の頃や昔を感じる、落ち着いていて明るくて楽しげなメロディなのが、むしろこの歌詞の閉塞感や不安感を引き出しているような気がして好きです。
タイトルはペープサート、つまり棒に付けられた紙人形のことですが、操られるばかりで自由の利かない登場人物の状況を非常に上手く表している非常に巧妙なタイトルだと思います。「"アサーティブでいろ"と彼らは言うけれど 多分"思想犯だ"って取り押さえられてしまうのに」という部分に、個性と世界観を感じますね。口癖みたいな「多分」「かな」もとても好きで、操られすぎて自分の気持ちをはっきり言えなくなっちゃったんでしょう。
もう一つ大事だと思うのは、この子に友達がいることと、その子との関係性でしょうか。「誰かが呟いた"自殺未遂で爛れた僕は要るのかな"」と始まるので、他にも操られている誰かがいるんだと思います。
「つまらない話は立ち去るべきか迷ってしまう」「あなたといたいとか関係ないことは奥にしまっておこう」などの衝撃的な歌詞が好きなんですが、最初は気持ちを抑えようとしたんでしょうね。
でも結局、「頑張るあなたは生きて欲しいから 記憶が不幸になるからすべて僕が庇ってハッピーかな」「終いにはペープサートみたいに捨てられるの」「悪い子に見せるペープサートが僕のメタファーだった今際」「馬鹿みたいな世界にさよなら」とあるので、庇ったり逃げだしたり反抗してしまったせいで、結局捨てられちゃった(あるいは殺された?)んでしょうね。
ペープサートに書かれたこの子の顔はどんな表情なんでしょう。何も悟られないように無表情でいるのか、それでも滲み出る不満や、反抗心が出ているのか。満足気なのか。
ちなみに、匿名期間中に一番鬼リピしました。聴けば聴くほど味がします。


ユスリカ / 可不

緑豊かな自然に包まれるような、爽やかでリラックス出来るメロディが魅力的だと思いました。
歌詞の1つ1つのフレーズも良いものが多いです。「いつの間にか進んだ土地開発 欠けた思い出をそっと補い合う」「下校鞄に付けてたひっつき虫」「今日も川原に集まるユスリカ こいつだけ変わらないな」「子供の頃に思い描いた未来より宇宙開発は進んでないよな」など、表現豊かで、情景と物語を感じる言葉選びですね。慣れ親しんだ地元の風景と、宇宙という遠い存在に、対照を感じてよいです。
おそらく子供のころに、住んでいた場所で宇宙飛行のための土地開発が決まって、その頃は純粋に想像を膨らませて楽しんでいたのですが、大人になってから人生に疲れてしまっているのもあって、土地開発によって自然豊かな地元が変わってしまったのが凄く悲しくなってしまったんでしょうか。
「憤りとやるせなさの感情を集め 空へ打ち上げる世紀の発明」という歌詞の前後が繋がっているのであれば、間違いなく宇宙開発を良くは思っていないと思います。
それでも決心して田舎に帰ってきて「欠けた思い出をそっと補い合う」うちに見つけたのがユスリカ(水辺に居る蚊のような虫)で、「今日も川原に集まるユスリカ こいつだけ変わらないな」と思えた小さな希望が、この曲のタイトルが「ユスリカ」である必然性なんでしょうね。


一歩、二歩 / 可不, 星界

「一歩、二歩」というタイトルに合った、二人の歌声が分かれたり、重なったり、遅れてやってくるところの声の良さが、この曲の一番の魅力だと思います。「何も/未来も 霞んで」「何もぼやけて/周りも見えない」の部分の重なり、「ただ今に集中しましょう ゆっくり穏やかに心を」の遅れてくる部分が特に好きですね。少しずつ盛り上がりがやってくるような、爽やかないい曲です。
夢に向かって進む二人をテーマにした歌詞で、「追いかけて」「足を止めてくれない」「足掻く」「少し待って」「ペース」など、急いで走っている様子を表現する言葉を多用しているのがいいですね。
所々に乱れた語順や表記があるのですが、これはミスではなく、疲れて息継ぎが出来ず、ちゃんと喋れていない様子を表現しているのだと思います。おそらく、二人の声が重なったり遅れたりするのも、その表現の一環でしょう。 「ゆっくりゆるりに心臓を」「ゆっくり穏やかに心を」などの遅れてくる部分は、息を整えていて、「霞んで」や「見えない」で重なる部分は二人の息が合ってきているんですね。
推測通り意図的なのであれば、とても面白い試みだと思いました。


廻星 / 重音テト

無数の星を感じるような素早くキラキラ鳴る電子音と、宇宙の広さを感じるような緩やかに広がる音が奏でるメロディがとても好きです。静寂を感じるイントロから、テンポが速くなる部分の変化も良いですね。
「ぐるぐる描いた暗いキャンバスかき混ぜて 繰り返す軌道を追いかけた」という部分が、流れる時間と移動する星々を感じる良い歌詞で、タイトルの廻星に合っていて良いですね。この部分の調声も流れるようで魅力的です。
星々の景色が巡る夜空を見上げて、一人考える歌詞でもあります。「これから何を作ってく 誰も脳内麻薬散っていく」「これから何を作ってく それも脳内絶えず散っていく」「まとまらない思考を置いてく」「見渡せ空へまた一粒 逆さまの意味の真下で私と一人」などですね。(合ってるか分からないですが)
夜空を見上げながら思索に耽って聴きたい曲です。


楓 / 重音テト

日本の平成期のロックバンド感のあるメロディや歌詞で、無色透名祭Ⅱが開催される秋から冬に至る季節をあしらっているのがオシャレだと思います。タイトルはそれら二つの要素を統合する、ストレートな「楓」です。
「冬の気配を置き土産にした」「衣替えおぼつかない景色」「並木は秋の色に染まってく」「楓の色をした思い出」など特に季節感を感じる部分です。
寒い時期に身を寄せ合う二人の温かさと近さを感じる「伝わる温もりが二人を繋ぐ灯火 赤みがかった手」「冷えた手のひら二つ寒風のなか」も良いですね。
「永遠を願ったって 時間には抗えない 僕ら息するから」「二人の間過ぎた時間が 思い出から音と光を奪っても」なども過ぎ去る時間を感じ取れて好きです。
恋愛曲のテーマとしてとても豊かで、理想的だと思いました。
特に魅力を感じたのが歌詞に乗って進むような伸びやかな調声で、自分でも歌ってみたくなりますね。ちょっと何かの作品の主題歌っぽい。

硝子玉の旅 / Mai

左右に分かれるキラキラとしたメロディとボーカルチョップのイントロに、ベースの映えるオシャレなメロディの曲ですね。パリンと割れるガラスの音も好きです。
この曲で一番好きなのは個性を感じるような調声で、「遥か唄ったどこまで響いた (あぁ)まだ終わらないでと/私はここにいるのにな」の高く歌ってから少しずつ下がっていく感じや、「高く飛ばしてゆくから」のリズムの良さと、「叫んでも遥か続かない足跡」、メロディに乗ってくる「知らぬ間に溢れるニュース」の部分が特に好きです。
「硝子玉の旅」というタイトルで、きらりと光る目玉のカラスが夜空に飛び去る様子を表現しているのかなと思います。「知らぬ間に溢れるニュース ガラス玉の目に反射した」「見つけたガラス玉諦めはまだかな」などの、タイトルに沿った歌詞も良いですね。


欠乏症 / 可不

学生ロックバンドの演奏っぽさが前面に出た曲調で、タイトルと対照的な楽しさを感じました。若さを感じる満たされない気持ちと満たされたい気持ちを歌った等身大の歌詞という印象です。
抑えめのスタートから、サビ前とサビにおける、盛り上がってノりたくなるような歌詞とリズムが格別な良さだと思います。「もう一度が欲しくて仕方なくて」「いまだ下がりゆくだけの忘却曲線」「そんな簡単に追いきれたら楽だよな」という部分に感じるもがくような若さや、「巡り合いたいんだって今日も」「あいあいあいの欠乏症」「心は痛い痛い痛いと叫ぶんだ」での言葉の連続も楽しいです。
全体的にテーマを無色透名祭向けにしっかり合わせてきた感じで、他との差別化が難しいと思う所だと思うのですが、きちんと個性のある歌詞になっていると思います。


証明 / Mai

出だしからのピアノと電子音の組み合わせが、じんわりと広がるようでとても心地よい思いました。それ以降もメロディの変化がに常にあり、遅いテンポなのに飽きずに留まって聴き続けたくなるような良さがあります。
心に迫るような、感情が乗った力強くて若い歌声もいいですね。自信のない自分を認めて勇気づける歌詞の流れが良くて、「彩りそれは凝らしても到底見えないけれど 背中を押す自慢となる 確かな僕の証明」という部分で、はっきりとしなくてもそれでいいんだ、という振り切った肯定感、「この道は霧も出てないのに前が見えづらくて でも後ろは道すらないから進むしかないだろ」の部分で、自分で自分の背中を押す、前に進む決意を感じて一番好きです。
証明というタイトルに、歌詞で「あかし」や「パスポート」といった当て字をしているのもおしゃれだと思います。自分自身の頑張りを認められるような、良い表現ですね。


誰かのための歌 / 知声

生や死、狂気、嘆き、苦しみなどのような壮大なテーマが扱わがちな創作に対するアンサーで、めちゃくちゃいいと思いました。普通で、面白みがなくて、何も求めていない人間の歌でもいいんじゃないか?という主張ですね。
調声がよくて、一人の人間が、自分の思いを素朴に歌いあげているような雰囲気が良いです。EDMとしては静かめなメロディも、テーマに合っていていいですね。
「あまりにも僕はピンと来なくて そっと電源を消した」「比べると僕はとても生きやすくて幸い腹は満たせている」「世の歌ってきっと そんな人たちのもので 僕は仲間外れなんでしょう」など、共感性のある歌詞が特に良いと思います。
誰しもが人生の当事者ではあれど、必ずしも凄くて劇的なわけではないと思うので、多くの人に聴いてほしい。そうでなくとも、伝わる誰かに届いてほしいです。
個人的に無色透名祭Ⅱで、曲のテーマが一番好きだった曲ですね。


夢を見ていた / カゼヒキ

曲の始まりにおける、アカペラで枯れたような喉から絞り出すような歌唱に、強く惹きこまれて驚きました。途中から少しずつ増えていく、優しく包むようなメロディもとても良いですね。
二人の愛を感じる歌詞がとてもよくて、「雨風吹く日には」から始まって「流れる時間も愛して行く」までの一連の部分が好きです。タイトルと関連する、「夢を見ていた柔らかな朝 寝ぼけたままで指を絡めて」という歌詞も良いですね。疲れて眠る夜に聴きたい曲です。


Era.2967 / AiSuu

空間と広がりを感じるメロディがとても好きです。マジで本当にめちゃくちゃ音の作り方と作曲が上手いと思いました。プロとして活動しているとか、何らかの作品に曲を提供する経験が何度もある方が作った曲言われてもそうだろうと納得すると思いますね。テーマから想像を広げてまとめ上げるのが上手い方だと思います。
宇宙をテーマにしたタイトルや歌詞がよくて、壮大な雰囲気を感じます。コマロフは危険を承知で導かれるように宇宙に行き、果てに命を落とした宇宙飛行士で、そうした史実を意識した歌詞になっています。
「そろそろ打ちあがる やり残したことを数えよう そんな不意な話は誰にも聞かれてないといいな」が、二度とは帰ってこないことを暗示していて、特に好きな部分の歌詞ですね。「片道切符を咥えて不死鳥は」という部分も好きです。
動画による歌詞自体の見せ方も隠れた技術を感じます。アルバムに同梱された紙の歌詞っぽい配置と、3:12頃のフレーズごとにパラパラと消えていく歌詞、その後中央に集中させたのち、タイトルの下に一行置いて締める。曲を構成するそれぞれの要素に細かい工夫が多いですね。


flight novel / v flower, 初音ミク, 鳴花ヒメ, 鳴花ミコト, 音街ウナ

明るく心が晴れるようなメロディで、気持ちのいいリズムがめちゃくちゃ楽しいです。ニコニコしながら聴きました。各所でリンクするような歌詞や、面白い表現の歌詞が挙げきれないくらい存在します。
「難解」「何回」「散開」「セカイ」「天蓋」「回生」「天界」などのリンクする言葉が曲全体に散りばめられているのが一番好きですね。
序盤の「かなり減ったの退路の数」「忘れないでよあの花は泥中にまた返り咲いた」「繰り出す賽の目はずっと1でもいいでしょ前は前で」「泣けど藻掻けど」などの、表現豊かな歌詞の畳みかけも好きです。もっと書きたい。
タイトルの「flight novel」は日本語訳する際に選ぶ言葉が難しいところですが、イメージ的には「航空便」が一番それっぽいでしょうか?「便」という漢字に「手紙」という意味と「運ぶ」という意味があるので。
暗い気持ちで沈んでいる人にこの歌を届けるために作ったようなイメージのする曲ですね。


glum ghost / 狐子, 星界

涼しげで、爽やかで、透明感を感じる澄んだメロディが、癒される感じでとても好きです。個人的に一番刺さるジャンルですね。
一瞬の静寂の後や、ワンテンポ遅れてやってくるところなど、歌唱のリズムに変化と強弱があって楽しいです。ピアノの音がそれを強調してますね。動画における歌詞の出し方にもその工夫が表れています。
「大火の前で抱いて染まった心の色は灰に灰に」という二重の意味、「それから僕は透明になって汚れたエゴだけが残るようだ」という対比や、「胸を割いて取り出した心を秤に乗せてみて」という発想、「指先なぞる跡がブレてる気持ちを描いてる」という表現が好きです。
そしてそれらのテーマの歌詞が「glum ghost」というタイトルにしっかりと繋がっているのがいいですね。直訳すると「浮かない(様子の)幽霊」というのもめちゃくちゃ面白いです。どうにも定まらない、落ち込んだ自分の気持ちを表現した言葉だと思います。
歌詞全体の物語解釈が難しくて確定的なことを言いづらいのですが、イメージは「爆弾によって消滅した街と残された自分」でしょうか……?
「街は廃墟になってく」が分かりやすく、「抜け殻ばかりが残る」「エンドロール」「ghost」とあるので、人の死を連想するように思います。そしてその原因は「大火」「揺らいだ空光って滲んだ」「揺れてる視界」「目眩」「灰」とあるので、爆弾によって吹き飛んだのでしょうか。
「映画の憐れむ大衆」とあるので、その光景が悲しい出来事であるのは間違いないと思います。歌っている主人公はどのような立場にいるのかが難しく、生き残っているのか、それとも幽霊となってから観測しているのか、分からないです。
いろんな意味で、この曲のMVがめちゃくちゃ見たいです。どうかよろしくお願いします。


good morning / 花隈千冬

可愛くて楽しくなるようなEDMの曲調がとても良いと思います。歌声もより可愛く感じます。
歌詞が物語として確立していて、歌っている女の子の、二度寝したり、憂鬱だったり、休もうとしたりする部分に、キャラクター性を感じて好きですね。これだけ眠たそうで起きるの嫌そうなのに、「煌びやかなこの世界」「happy good morning day」「ぽかぽかおひさま」と、気分のいい朝を歌ってるのが、皮肉なのか、気分転換が速いのか。「お話しよう ときにはクールに決めちゃってさ」「でも待ってる君に会うため」「でもきっと待ってる君に申し訳ないな」とあるので、バッチリ決めて会いたい彼がいるこそなんでしょうね。
恋愛アニメの曲のようで、アニメPVを幻視します。


TOT / 夏色花梨

自然とリズムを取りたくなるようなノリノリなメロディと、ハロウィンをテーマにした歌詞、所々に出る敬語がちょっとカワイイと思いました。「IKUYO!」などのリスナーに対する盛り上げの言葉も好きです。「UWA!」や「Kooooo!」もカワイイ。特に、「あっ、そよそよ逃げないと あっ私の飴のかご」の歌詞と歌い方が一番のカワイさポイントだと思います。
「Trick or Treat」をそのまま書かず、「TOT」というタイトルにしたのも個性があって良いですね。
DJイベントとかで聴きたいですね。歌いながら盛り上げてほしい。




【個人的良曲】

この部分では、良いなと思った曲を書いていきます。基本的にはポジティブな内容だけが書かれていると思います。

あの雲の向こうへ / 初音ミク

カランカランと鳴る音、優しいピアノ、ドンドン鳴るリズム、ピコピコ音など、様々な音の楽しさがある、爽やかでポップなメロディの曲で好きです。
「あの雲の向こうへ」というタイトルとそれに沿った歌詞が、変わりゆく日常と、おそらくもう会えなくなった誰かとの別れを表現していて良いですね。


あのね / 可不

登場人物の女の子の感情だけでなく性格を感じ取れるような、可愛さも感じる歌詞がいいですね。「あのね って分かんないよ もう辞めだ」で締める歌詞が特に好きです。静かに鳴るメロディも、歌詞とテーマに合っていると思いました。


こえ / 知声, ナースロボ_タイプT

無色透名祭を意識した歌詞でこれ自体は他の曲にも多いんですが、「何より僕は音楽が好きだ それだけ持って走ったんだ」などの歌詞に個性を感じて好きです。ポエトリーリーディングの曲かと思いきや、そこから英語歌詞のかっこいい歌唱で一気に引き込まれるような感じがとてもよかったです。


とある日の録音 / 初音ミク

アカペラの「ラ」とクラップ音だけの、超ストロングスタイル。個人的には好き。最後の会話とタイトルを考えると、この後メロディを乗せるつもりのストーリーなんでしょうかね?


とおてんたんつ / 可不

オバケっぽさやハロウィンっぽさを感じる、可愛くも不気味さもあるメロディが魅力です。曲の始まりから0:23あたりまでのメロディが一番好きです。、息を絞るような、抑えたような声もいいですね。


まよいごと / ずんだもん

ずんだもんの明るく突き抜けたような歌唱がよかったです。対照的な「消費されたクリームソーダの泡のような人生観」「過ぎる今をリピートして 好きな所切り抜いて アルバムに飾ってね」など、独特な比喩の魅力的な歌詞が所々にあるのが良いですね。


みずからたつの / ナースロボ_タイプT

タイトルとメロディ、歌詞から、水のなかに棲む生物の存在を感じる、物語を感じる良い曲だと思います。聴き心地がいいですね。2:00から始まる語りの部分も好きです。


みずいろ / 可不

水滴が落ちたときに、波紋が広がるような印象のメロディ、歌詞、タイトルですね。情景がイメージしやすいです。全体的に静かな落ち着いた曲調で、チルな感じです。ざわつくような重い低音が不安感を煽ります。
こうした曲にポツンと存在する「映し出せ揺れる火を」に何か意味がありそうな気もしますが、読み取るのが難しいですね。


アルカナウィッチ / 結月ゆかり

メロディや歌詞など曲全体に、夜を感じるスタイリッシュなかっこよさがあっていいですね。迫力があります。「狂った古時計 重い足取り こんな夜にゃさよならしたいね」の部分の歌詞が好きです。


アレゴリー / 結月ゆかり

あくまで比喩だと思った言葉が、実際の場面に変化する面白い歌詞だと思いました。「拝啓あたしの人生は脱線を繰り返していて」から、「大きく躓いて転びました」のあとに、「あたしは点滴で生きていた」になって、マジで大けがしてるじゃん!ってなって面白いです。タイトルの「アレゴリー」も、それを表したものですね。


インターネットを駆け抜けろ!またはネオ・ネット渋谷系 / 可不

タイトルからして渋谷系の曲で、おしゃれで軽やかな曲調が楽しいですね。可愛さのある調声も好きです。お昼にコーヒーを飲みながら聴きたい曲だと思います。歌詞がそのままの文字を使わないところも面白いですね。


カテゴリ【友達】 / miki

タイトルの付け方がとても好きですね。【】を使って、ノートやメモ、箱に付けたテープに書いて物を分類しているみたいな感じ。恋愛を感じるメロディと歌詞ももいいですね。


キョーテン / 初音ミク

中華っぽさ、ゲーム音楽っぽさも感じる、迫力と面白味のあるイントロから始まるメロディがとても良いと思いました。スタートダッシュだけに留まらない、変化のある楽しいメロディが行こうもずっと続くのがいいですね。


サロン・コルチカム / 重音テト

イベリア半島・北アフリカの空気を感じる、タンゴのメロディが面白いです。タイトルは「コルチカム」、花言葉は「私の最良の日々は過ぎ去った」「楽しい思い出」「危険な美しさ」などで、それらを表現する情熱的でかつ感傷的な愛の歌詞も良いですね。


セーブポイント / 歌愛ユキ

テーマ、歌詞、メロディに一貫性を感じるまとめ方の上手さを感じました。寒さに耐えながら暖をとる感じですね。出だしの寒さを感じるような反響音や、ベルの音、火が燃える音などの音響に関する工夫が好きですね。
曲のタイトルから、ゲームの世界に存在するセーブ・回復ポイントが、暖を取れる場所である様子をイメージして曲を作ったのかな、という想像をしました。


トロトロ / 裏命

リズムとテンポ感がとても独特で、間奏にも変化があって、新鮮な気持ちで聴ける曲ですね。歌詞と歌唱にも独特な空気があって、面白いです。タイトルは「吐露」を意味していると思いますが、「トロトロ」と付けられると面白さがありますね。


ハイド・アンド・シーフ / 初音ミク

アニメ1つ作れそうな世界観とキャラクター性のある、キュートでポップな曲だと思いました。「舞台」と「怪盗」をテーマにまとまった歌詞が良いですね。「今宵、麗しき宝物頂きに参ります。」「最前列でも見えない景色見せてあげましょう」などの歌詞が、盗む対象が人物を表現していて面白いですね。


ハジマリノカナタ / 音街ウナ

ポップな曲調と高い歌声、歌詞によって、子供のような無邪気な可愛らしさを感じます。「いつもノートの隅にあてのない夢ばかり走り書きしてはすぐ破り捨てたけど」「日常のファインダー越しに」「下書きだった白地図彩ってゆく」など、若さを感じる良い歌詞ですね。


ヒロイン / 初音ミク

キュートでキラキラした感じの、テンポの速いメロディ、音の楽しさが好きです。歌っている登場人物の顔や行動、性格が見えるような、物語性のある歌詞で良いですね。


ムカデの歌 / 初音ミク

全体的に謎の面白みのある曲だと思います。聴けば聴くほど味のするスルメ曲。出だしから小さくて静かな歌唱と救急車のサイレンとか、3、4曲聴いてるのか?というくらい変化のあるところとか。最後の方に思い出したかのように出てくるギターとか。
でも実は、普通に演奏部分のおしゃれな良さが、一番好きポイント。


ユートピアシンドローム / 初音ミク

個性的で特徴的な調声がとてもリズミカルで魅力的です。楽しそうに歌う顔が浮かびますね。ギュンギュン鳴るメロディの連続もよくて、人気のあるボカロ曲っぽさがあります。


ラギッドガール / 星界

流れるようでいて、勢いもある独特な運びのリズム感がとても良いですね。メロディとしては、イントロの部分や、ざわつくような中盤のピコピコ音が特に良いと思いました。


レゾンデートル / 重音テト

無色透名祭を意識しつつ、かっこよさを演出した歌詞です。テンポの速くリズムに乗りたくなるような雰囲気と、とにかくエレクトロなメロディと音響がいいと思いました。


逢いたくて / 夏色花梨

アニメやゲームにありそうな、ラブソングという雰囲気で一貫していて良いですね。1分台という短さも相まって挿入歌っぽい。夏色花梨の歌声の可愛さが引き出されているような感じで良いと思いました。


徒花 / 初音ミク

テンポや強弱を含めた、メロディ全体の雰囲気作りがとても上手いと思いました。速いリズムと別れの歌詞によって、状況に着いていけないような気分になり、この二つの要素が上手く合っているような気がします。


生きれるから / 可不

メロディ全体の爽やかで明るく、跳ねるような音がとても好きですね。逆にゴーッとなるような音もずっと鳴っているなど、単純じゃない音色の深みがあって良いと思いました。歌詞は世界に対する不安感を歌っていますが、かといって他の世界に行きたいとも断言しない、独特の歌詞運びが良いと思いました。


嘘の夏 / 知声

別れをテーマにした曲で、どうにもできない虚しさや苦しさを吐露するような歌詞と歌い方で、強く聴こえるベースにも重苦しさを感じますね。
そこに変化がつくところがとても好きで、歌詞の配置で写真に見立てた部分や、感傷に苦しんでいながらそれでも楽しかった頃の思い出を再現するような明るさを少し感じるメロディが良いと思いました。


俺 / MYK-IV

めちゃくちゃ面白かったです。「俺」の主張が強すぎる。2回目くらいでもう察しました。この単純な繰り返しが続くだけでこんなに面白いんですね。一番好きな俺は「鮭と競泳して負ける俺」ですかね。「カフェ・オレ」も捨てがたいです。


欠片 / 可不, 夢見音ミレ

ピアノの伴奏とコーラスが足された歌唱で、どことなく合唱曲、卒業曲っぽさのある曲調が、とても好きですね。とても短い曲ではありますが、「言葉の取捨選択」を歌ったようなタイトルとテーマでまとまっていて、良いと思います。


花葬 / 可不

全体的にはとてもリズムの速いテンポをとるドラムンベースがあるなかに、所々のパートに入るゆっくりとしたメロディと歌唱がとても対照的で、聴いていて楽しく、優しい音に浸れる良い曲です。


汚い君が一番可愛い / 闇音レンリ, ナースロボ_タイプT

曲の歌詞が気になるような、タイトルの付け方が良いと思いました。歌詞にも独特の感性と世界観を感じます。変拍子をふんだんに使ったテンポで、変化がついていて良いです。


煌めく夜空を君と / 双葉湊音

キラキラとした爽やかな音と、勢いのあるロックなメロディのハーモニーが、エモくて好きな曲です。仲が良さそうな二人の関係性が見える、前向きな歌詞ですね。


劇的な人間 / 東北きりたん, 東北イタコ

少し懐かしさを感じるようなメロディであるロックの曲で、別れや悲しさや寂しさを歌った曲ですね。比較的よくあるテーマに一貫しながら、少し変わった歌詞が魅力だと思います。無力感しかない自分に対して、成功した相手という関係性が伝わる所ですね。


消しカス / Ryo, Mai

学校で思索にふけっているような状況が目に浮かぶような、曲調と歌詞による世界観の構築がとても上手いと思いました。間奏に挟まる口笛のようなメロディもいいですね。タイトルと「消しカス集めて穴埋める」も面白いです。


黒翼の魔女 / 符色, 初音ミク

いきなりドイツ語が聴こえてきて衝撃を受けました。勢いよく響くメタルで、とてもカッコイイと思います。そうでありながら歌詞の物語の流れが理解しやすくて、難しい要素を上手くまとめていると思います。


幸せのカタチ / 初音ミク

全体的にメロウな曲調とスローなテンポ、静かで寂しげな歌詞が上手く調和していると思います。鳴り響くような曲の終わりの部分に余韻を感じていいてすね。


幸せみたいね。 / 初音ミク

テンポが速くて変化も多いメロディが、印象的で刺激的な楽しい曲だと思います。別れがテーマの曲で、二人の実際の会話がしっかりと描写されているので、イメージが膨らみやすいです。
「布で隠した頬の傷は涙と溶けている」「君さえ貰った絆創膏さえ貼り替えなくちゃね」「絆創膏はもうなくていいから」など、恋愛の傷と、物理的な傷を関連させた歌詞が個性的で好きです。


上人**阿闍梨色色即即穹穹籬阿呆踊 / 洛天依, 巡音ルカ, multiβ-N

通常の音楽の枠には囚われない、サイケデリックな曲ですね。歌唱部分も聴きとるのが難しいほどに騒がしく鳴る音に、「大っ嫌いな人間様に謳われて堪るもんか!」などのような、独特な世界観とキャラクター性のある歌詞が面白いです。


女郎蜘蛛の初恋 / 花隈千冬

和な雰囲気も感じる雅で華麗な曲調と歌詞、調声が、気高くてかっこいい女郎蜘蛛というキャラクターと、相手との愛、その性質によって交わらない運命を演出していて、良いと思います。


深藍夜行 / 星界

深みのある夜のメロディがとても良かったです。Jazzっぽさも少し感じますね。比喩、擬人法、着眼点の面白い情景描写を用いた歌詞もおしゃれです。「息を潜めた公園のシーソ」「終電を見送ったホームの自販機」「働き者の信号機」「古びた街灯の点滅が誰でもいいと助けを呼んでるみたい」などが、お気に入りです。


食べちゃいたい / 重音テト

メロディとリズムが楽しい曲だと思いました。「食べちゃいたい」「良いな」「迷っちゃって」「外れちゃって」など同じフレーズが連続する歌詞も、リズムの楽しさを促進させています。「想像通り食べごろ ナイフを忍ばせて 罪の味」の部分も、キャラクターを感じる良い歌詞だと思います。


追想ミラーエイル / 初音ミク

テンポの速いポップな演奏によるメロディが、鮮やかでいい曲ですね。イントロや間奏のピアノが好きです。「追想ミラーエイル」も、このジャンルにあった良いタイトルだと思います。


月の漣 / 小春六花

ファンタジーな物語や歴史物語を連想するような、民族的で雄大なメロディと、叙情的な愛の歌詞もいいですね。「それは旅の終わり、それとも始まり?分からないけれど、私はただ願う」の部分の歌唱がとても好きです。


露許り / 知声

空間を感じるような澄んだメロディの聴き心地と、変化の激しいリズム、歌唱が楽しくて新鮮な曲だと思います。「露許り」という、意味を考えたくなる変わったタイトルもいいですね。


透明な心 / 浮遊レイ

無色透名祭を意識し、色に着目した比較的よくある感じのテーマですが、ピアノから始まる楽曲の透明感と、歌詞の彩り豊かな感じが、他にない個性とまとまりを演出していると思いました。無色透名祭感が強い曲のなかでは、個人的に一番だと思います。


冬の灯火 / 初音ミク

メロディはピアノの伴奏で一貫していますが、染みるような良さがあって、物足りなさは一切ないですね。
特に「闇の中へと」「吸い込まれてく」「もう一度だけど」などの部分の、思いを吐き出すような歌い方が好きです。


部屋と海月とずんだファンク / ずんだもん, 可不, 初音ミク, VY2

タイトルやメロディ、リズム、歌詞と語彙、歌唱、ポエトリーな歌い出しなど、全ての部分でかっこよさとオシャレな感じが際立っていますね。少し難しい語彙を書き連ねる歌詞は扱いが難しいイメージがあるのですが、韻の踏み方がとても良く、上手く調和させている気がします。


暴奏 / 初音ミク

騒がしく暴れるような演奏が強く耳に残る曲だと思います。それが時々スローになる部分を目立たせていて。面白いと思いました。歌詞の見せ方も独特で面白いですね。


繭 / 花隈千冬

ゲーム楽曲感のあるピコピコ音とポップなメロディに、細く伸びやかで、艶やかな歌詞と歌唱の組み合わせが、唯一無二の曲だと思います。
「真っ白な繭の中で子供たちは夜と遊んでいる 絡め合う影に混ざって解けてしまうの」という部分が、タイトルに関連する歌詞として、好きな部分です。


身のない話 / ずんだもん

日本の伝統的な音楽の空気を感じる、メロディと歌詞で良いと思います。これをずんだもんでやっているのが面白い所だと思いますね。調声による雰囲気作りが上手いです。


Aurora / 可不

とても静かなイントロから、じわじわと盛り上がってくる爽やかなメロディが、空に浮くような気持ちのよさがあって好きです。
「街の端っこ 逸れそうな港に覗く白い山」という情景描写に、「指さして呟く君になんとなく答えた」という二人の場面が見えてくる歌詞が好きですね。


Good bye / 鏡音レン

変化の付いたロックのメロディと、パレードっぽいファンと鳴る音の楽しさが良いですね。2:10頃からの、静かに始まる盛り上がり始めの部分が好きです。「君とはしゃいだあの日々に 一つ名前付けるなら きっときっと…分からないや」の歌詞と歌唱がとても好きですね。


im too shy / 初音ミク

意外とめちゃくちゃ珍しい、英語歌詞の曲です。「Go to a movie or just meeting in the afternoon」の部分や、「i wanna be the one who you tell all your secrets to」の部分の表現が好きですね。内気な子と対照的な、ポップなサウンドがいいです。


Lain after Rain / 知声

歌唱に関する部分がとても好きです。子ともだちが歌うような感じで、パートに分かれたりハモったり、合唱したりと、自由なリズムの声が良いです。最後の部分で、聴こえる声が少し低くなって、成長して声変わりしたのかな?と思いました。静かに鳴り続けるメロディも好きです。


Major / 重音テト

重低音の響きの迫力がとてもよく、靴の音、サイレン、コーラスや悲鳴などが雰囲気をより高めていると思います。歌詞を含め、ダークな世界観が伝わってきます。


Milky way ~同じ空の下~ / 東北きりたん

ゆっくりとしたテンポの演奏による穏やかで温かいメロディが心に染み、そこに感情のある歌唱と性格の伝わる歌詞が調和する、良い曲だと思いました。「星空を見ていつも思うの これが二人繋ぐ唯一のきっかけなんだと それならばこの夜空に溶けてしまいたい」の部分が、相手との思い出と、過ぎた時間に囚われた自分を感じる良い歌詞だと思います。


More You More! / 初音ミク

ホワンと響き渡るような音とピコンと鳴る電子音の組み合わせが、ずっと聴いていられるような優しい音の感触になっていて、良いと思いました。
「何にも面白くないよね 足りないしもっと踊ろうよ」「時間ないしさっさと混じって」などの歌詞が、一つ一つは強い言葉に思えながら、柔らかさも感じるような空気感もあって、いいですね。「だけどきっとほっともっとお腹減るもんね」は、何かニコっとしました。


2013/11/2投稿 ▶︎897 □38 □25 ❤️70 / GUMI

昔作って投稿した曲の、再生数やコメント、マイリスト、いいねを表したタイトルに、それを思い出して懐かしむような歌詞がとても面白いです。少し哀愁を感じるロックなメロディもいいですね。


n番目の僕ら / 初音ミク

クールでおしゃれなメロディと歌詞が特徴的な曲です。「劣等/外連の/ブレンド」「オリジナル/御の字」「碁盤の目/驚くエンドへ」などの韻を踏んだ部分も面白いですね。


『    』 / 初音ミク

曲全体のメロディやテンポ、リズム、強弱による、オシャレな演奏が良いと思います。あと、『』を中央に持ってきて、歌詞を入れるような工夫も面白いと思いました。


■■を間違えた。 / 可不, 鏡音リン

リズムを取るツッ、パン、と鳴る音の多彩な変化が楽しい曲だと思います。「いつかは■■■■■■■みたいね?」の部分で歌詞が分かれて、聴きとれなくなる仕掛けも、とても面白いですね。
(なお、二桁ほどリピートしても分かりませんでした…)


【聴いた曲】

この部分では、ポジティブな言及と、場合によってはネガティブな言及が混在しています。閲覧する場合はご注意ください。

あ / IA

声が「あ」だけの超シンプルな曲です。3分間言い続けるので、人間には絶対歌えないですね。その分、メロディには変化があって、聴き続けていられる良さがあります。


いいわけ / 初音ミク

懐かしさを覚えるようなメロディのイントロから始まり、エレクトロな音に変化する、面白い曲だと思いました。ピアノの伴奏と歌唱部分が、少しノリきれないような気がします。


おそろしどころ / 鏡音レン, 鏡音リン, 巡音ルカ

変拍子で、リズムやテンポの変化が多い、面白い曲だと思います。それが不気味さ奇妙さや奇怪さを生んでいて、タイトルと歌詞に合っていますね。古風な歌詞も面白いのですが、宗教というワードではすぐには浮かばないような独特な言葉選びも欲しいです。


おもい / Koe

18秒ととても短い曲で、歌というよりは語りに近い、ロボットのような発声です。独自性はあると思いますが、曲としてはさすがに物足りないような気がします。


おやすみ学 / 初音ミク

メロディに強弱や変化が欲しいです。ただタイトルの「おやすみ学」は独特で面白い付け方だと思いますし、テーマに沿って一貫した歌詞は良いと思いました。


ことば / 重音テト

「この曲聴いてるの誰だか分かる?」「この曲歌うの誰だか分かる?」などの、自己言及的で、メタ的な歌詞に意表を突かれて、とても面白いと思いました。


ごま塩ドラムンベース / 初音ミク

、と。を使った意欲的な歌詞が面白くて好きです。ただ他の歌詞やメロディの部分がその面白さに完全には着いて来れていないように感じました。
この斬新さと他の部分を結ぶような一貫性や必然性が欲しいです。


さよなら、アネクメネ / カゼヒキ

イントロがスッと終わったと思ったら、また別のイントロが始まるかのような、大胆な構成だと思います。そこ以降はテンポの速い曲で、少し別れの歌詞が普通だと思います。


じゆうらっか / 裏命

メロディから歌詞、歌唱に至るまで、不安定、不安感、恐ろしさを感じる曲ですね。枠にはまらない自由な感じがして、そこは好きです。とはいえ、音楽としての良さもちょっと欲しいです。


ぜんぶ還そう / 重音テト

オーケストラのような、多数の楽器で行う演奏会っぽさのあるメロディが良いですね。非常にゆっくりとしたテンポで、声に集中できる曲ですね。「コールラビ」と「寝転び」の並びもちょっと面白いです。


つららのまちへ / 東北きりたん

学校で歌う合唱曲のような歌詞とメロディの趣がありますね。そうでありながら若干後ろ暗いような雰囲気が結構面白いです。入学とともに出会えた喜びに対して、卒業によって会えなくなること、楽しかった日々に対する感傷、未来に対する不安でしょうか。


はかなきトランスルーセント / Mai

ライブ感を感じるロックバンドのメロディが楽しいです。00:51あたりからの盛り上がりがいいですね。カタカナ文字を多く並べた歌詞も面白いのですが、若干当てはめ気味で、自然さが少し薄いです。


またあえたらいいな / 知声, 初音ミク

何というか、この歌を歌っている登場人物はオバケなのかな?という雰囲気の、不気味な曲と歌詞だと思いました。最後の方で、家でゲームしたりママに怖い顔されてるので、そうではなさそう?
2:00頃に時計の針の音で、時間が流れる表現がされているのも面白いですね。


またたき / 桃音モモ, 鏡音リン

対照的な静かさと激しさを兼ね備えたEDMの曲で、電子音が奏でる学校のチャイムとても良いと思いました。別れの歌詞の言葉選びにも、個性があると思います。


もザいク / 初音ミク

全体としてリズム、テンポ感に変化があってとても面白い曲だと思いました。リズムに調和した繰り返しの歌詞などがそれをより強調していると思いますが、統一感のあるテーマや意味がもう少し欲しい気がします。


ゆめのはなし / 花隈千冬

20世紀を感じるようなピコピコ音のゲーム風サウンドに対して、めちゃくちゃ現代的で肉声に近いボカロ音声が乗っかった、珍しい形式の曲で面白いです。


よるさんぽ / 初音ミク

メロディは少し平坦だと思いますが、冬の寒い空気も感じて、良い部分もあると思います。タイトルの付け方がちょっと好きで、テーマに沿って分かりやすく書かれた歌詞も良いと思います。


アゼリア / 重音テト

ピアノと歌唱だけ、シンプルな構成が逆に特徴的な曲ですね。過ぎ去った時間を懐かしむような歌詞で、「初夏の街の様子 幸せはどこにあるのかな 探していたら訪れる立冬の夜」という部分の季節の変化に、探しても探しても、見つからない様子を感じて好きです。


アゼル / v flower

右側の音だけから始まるイントロを含めて、左右に音を分けて鳴らす音の楽しさが良いと思いました。1:06部分から始まるメロディもとても良いです。ロックな曲調に合う思いを叫ぶ歌詞ですね。


アフターストーリー / 初音ミク

ポロンと鳴る癒されるようなサウンドが好きですね。同時に寂しさも感じる塩梅です。他人の言葉も自分には響かないと、別れと孤独感を歌っている歌詞です。ただ、よくあるテーマと歌詞だとも思います。


インヴィジブルヘヴン / 星界

和風で独特な世界観が、メロディと歌詞でよく表現されている曲です。幻想的で荘厳な雰囲気が良いですね。01:50あたりの、変化のあるメロディもいいですね。


オールド / 重音テト, ANRI

歌詞の扱いが特徴的で面白いと思います。出だしから「です」が続く部分がそうですね。メロディがその歌詞をスムーズに運んでいるような雰囲気がします。


サスティナブル・ハッピー / 初音ミク

幸せ、不幸、喜び、悲しみ、希望と絶望など概念に対する問いかけをするような曲で、この点が面白いですね。サスティナブル・ハッピーというタイトルに対して、全体的にアンハッピーな雰囲気があります。これだけ歌詞に数式が出てくるのは、この曲をおいて他になさそう。個人的にはメロディに変化が欲しいですね。

シティラバー / 重音テト

シティポップのゆったりとしたおしゃれなメロディで良いのですが、少しくぐもったような感じがします。変化も欲しいです。歌詞はテーマに沿っていて良いですね。


シニカル / v flower

イントロのピアノや、所々に入る楽器の音色がとても良いと思います。メロディが良い曲ですね。歌詞の部分は、選ぶ単語が少し普通であるように思います。


シャンパン、パンストとパン / 鏡音リン

重低音が鳴り響くメタルな曲で印象的ですね。結構珍しいと思います。たまにある自由な歌詞もいいですね。調声の部分にも、このジャンルに合った強い印象の残る者が欲しいです。


セレスティアル / 巡音ルカ, 鏡音レン

メロディの部分はメリハリがついているのですが、歌唱、調色の方にもっとメリハリが欲しいと思いました。英語を混ぜた歌詞も、オシャレにはなり切れていない印象があります。00:15頃の滑り込むような歌唱は好きです。


ゾンビーヒーロー / 巡音ルカ

ゾンビを表現したような不協和音が面白い曲で、ロックとしても良いメロディですね。「ゾンビ」と「ヒーロー」という、対照に思える要素が合体したタイトルとテーマも面白いです。


ダークエレファント / 初音ミク

ざわつくようなメロディで、不協和音の多い曲ですね。もっと音の良さが欲しいです。1:15からのメロディは好きです。歌詞は無色透名祭を意識していますが、全体の流れと個性のある主張にやや欠ける気がします。


チープな愛情表現とかたまり / 初音ミク

ひっそりと暗く沈むような曲調で、繰り返しの続く歌詞も、テンポがよくて良いと思います。動画における、小説っぽいの歌詞のレイアウトもちょっとすきです。


ディトール / 初音ミク

少しテンポは速いですが、喫茶店で流れていそうなオシャレな楽曲ですね。もう少しだけ、メロディにメリハリが欲しいとも思いました。外に出て歩きながら自分の思いを喋っているような、人物と背景に関する情景がはっきり浮かぶ感じがします。


ヌケガラ / 初音ミク

イントロの奇妙なメロディが、印象に残りやすくて良いと思います。ただ、このタイプの曲なら、そこ以降にももっと変化を付けたメロディが続く新鮮さが欲しいです。


ネガティブ・ブルー / 初音ミク

悲しげなメロディと、「ネガティブブルー」というタイトル、辛さと怒りを歌った歌詞が調和していて、良いと思いました。個人的には、メロディに変化が欲しいです。


ハートコーティング / 初音ミク

ピアノとシンセで包まれた静かな曲調で、変化も付けていていいですね。ただ、無色透名祭を意識した歌詞ですが、独自性をあまり出し切れては居ない気がします。


ハルカカナタ / AiSuu

哀愁と冷たさを感じるロックなメロディで、01:26あたりからの音も面白いですね。ただ、もっと変化が欲しいです。別れがテーマの曲で、情景描写が多めの歌詞ですが、もう少し具体性や個性のある表現が欲しいです。


バレた本性 / 初音ミク

電子音のポップなサウンドに、ラップ調のリズムと歌詞が乗った組み合わせの曲調が珍しくて、良いと思いました。ただ、この曲調であれば、もっと表面的な感じではないおしゃれな韻の踏み方が欲しいです。


ビビエ / 桜乃そら, Saki

伝統的な歌謡曲で、めちゃくちゃ珍しいですね。桜乃そら/Sakiという二人の声質が、このジャンルに合っているんだなと思いました。メロディには、もう少し深みが欲しいです。


ブリキの翼 ~ガラクタ置き場より~ / 初音ミク

外で弾き語りをしているような、登場人物が実際に歌っている場面と雰囲気を感じる曲だと思いました。エンディング曲っぽい。この感じが続くので、メロディは少し単調という気もします。


フェイクスコア / 鏡音リン

曲を作ること自体をテーマにしていて、生みの苦しみを歌った曲ですね。自分が作るものは結局フェイクで、誰かからの借り物なんじゃないか?という自分自身に対する疑念です。この疑念の着地点がしっかり歌詞として用意されているのが良いと思いました。


プリズム / 初音ミク

最初から最後まで盛り上がりのあるテンポの速いロックなメロディが良いと思います。静かに演奏するパートが、メリハリになっていていいですね。ただ、歌詞が普通で、テーマに沿ってはいるんですが、他にない表現が少ないと思いました。


ヘブントラベル / 重音テト

澄み渡るような、幻想的な雰囲気が良いと思いました。ドライブ中の車や、海辺に置いたラジオから流れてきそうな感じがしますね。懐かしい感じがあります。

ラヴ / ナースロボ_タイプT

イントロで使われている機械的な効果音や、英語音声、スクラッチ、中盤からの語りの声に重なる声など、音響に対する工夫が楽しい曲だと思います。ただ、一定のリズムを取り続けるところに変化が欲しいです。


ラヴ・バレット / 初音ミク

調声に感情が乗った雰囲気を感じる良い曲だと思います。メロディ部分は、もう少し使われる音にこだわりが欲しいです。標準装備っぽさのあるサウンドの感じがします。


明日へ / 可不

この曲を歌っている登場人物の、思考や言葉の意味の流れが自然と追えるような、良い歌詞の作りだと思いました。静かな曲調で、より理解しやすくなっていると思います。


明日にしよう / 初音ミク

やや20世紀の懐かしさを感じるようなメロディで良いのですが、もっと変化や目新しい音が欲しいです。少し気だるげで悲観的な歌詞にも、もう少し独自性が欲しいです。


亜麻色 / v flower

静かで感傷的な夜を感じるメロディと歌詞だと思います。別れがテーマの曲はとても多いので、表現や語彙に目新しいものが欲しいです。歌っている登場人物か、別れた相手の性格が分かる、あるいは思い出に関する情報が欲しいですね。


或いは不思議の環 / 足立レイ

足立レイを使ってこの変則的なタイトル、メロディ、歌詞を書いている、という所が一番楽しさ、面白さを感じる部分でしょうか。音楽としては、もう少し魅力が欲しい気もします。


未だ宇宙病 / 初音ミク

セミの鳴き声から始まる曲の構成が、とても面白いと思いました。綺麗なメロディも良いと思います。タイトルは個性的で面白いのですが、歌詞は少し普通な言葉が多いです。


意味もなき小説 / 初音ミク

ロックなメロディに加えたピアノの旋律が、爽快で良いと思いました。
「配られた手札に絶望するポーカー これが才能ってやつか ああ」「ただ余白を埋めただけの駄作だ 所詮空っぽな心で大層な詩など書けるか」「その消しカスに価値があるとお世辞にも言えるわけがない」などの歌詞が好きです。ただ、こうした自虐的で悲観的な歌詞ばかりが埋め尽くされているのが、気になります。


嘘じゃないかも / GUMI

スピード感や迫力のあるメロディと歌詞だと思いました。とても早口な歌唱が自然に調声されていると思います。歌詞は文字数を詰め込んだ感じであり、テンポの速さも相まって、少し分かりづらい気もします。


永遠の夢の中で / 初音ミク

おそらくミスで、音がありませんでした。というわけで歌詞にだけ言及します。愛と別れを歌った歌詞ですが、よくある表現が多いと思います。登場人物たちの個性が見えるような表現が欲しいです。


堕チル君ト / 東北きりたん

ゲーム楽曲っぽい雰囲気を感じました。一貫して速いテンポで、エレクトロな、電子音な曲調です。周りに理解されない気持ちや、絶望を歌っている曲なのですが、そこに至る背景が理解できるような、独自性のある、あるいは深掘りした描写が欲しいです。


怪盗ずんだもん参上 / ずんだもん

ミュージカルっぽさがあるテーマとメロディだと思います。とにかく劇っぽさがある。歌詞の物語の流れがとても分かりやすいです。無色透名祭に「ずんだ色」を持ってくる歌詞の発想が面白いですね。


革命 / 小春六花

メロディ、歌唱、歌詞に、力強さとかっこよさを感じました。全体的にまとまりがある、響き渡るようなロックな曲だと思います。音響の独自性を感じるんですが、同時に聴いたことあるような気もします。


化合物 / ナースロボ_タイプT, 栗田まろん

本当に人が演奏しているかのような、メロディの感じが好きです。ポエトリーで、現実的で具体的な描写で意味が分かりやすいです。全体的に辛くて重たいですね。


風使いのウィンティ / 星界

物語的、民族的な音楽で、風の吹くような流れるメロディが良いですね。「風使いのウィンティ」というタイトルに沿った、世界観のなかに生きるキャラクターがあります。


花瓶 / 可不

メロディが一貫して不協和音で、際立った感じがありますね。歌詞や演出にも恐ろしさがあります。やっていること自体は凄く面白いんですが……この曲を良い曲だと言える度量が自分になく、申し訳ないです。


神様、僕をこんな奴にしやがってさ / 可不

思春期に感じるような無力感と感傷、不安感から、世界に対する怒りを歌った歌詞ですね。ただ、このタイプのテーマを背負ったロックとその歌詞は結構多いようなイメージがあるので、独自性が欲しいです。


頑張れ!夢見るへなちょこガール / 初音ミク

タイトルや歌詞の振り切ったような楽しさや明るさが好きです。ただ同時に、その元気さにメロディと歌唱が付いて来れていないような気がします。メリハリが欲しいです。


君が死ぬのは許さない / 初音ミク

非常にストレートな力強さのあるロックのメロディがとても良いと思いました。雰囲気が出ています。自殺を考えている相手とそれを止める二人を歌詞は、テーマとして一貫していますが、そこにしかない表現が欲しいです。


君が呼ぶ名前のわたし / GUMI

NHKのみんなのうた、あるいは昔のアニメの童話っぽくも感じる曲で、珍しいメロディだと思いました。ゆったりとした空気感で、分かりやすい歌詞も良いと思います。


君との記憶ごとなくなってしまえばいいのに。 / 可不

ギター、ドラム、ピアノ/キーボードなどの楽器で構成される、清涼なロックのメロディが魅力です。ストレートな別れの歌詞の青い感じも良いですが、登場人物二人にしかない思い出や個性が欲しいです。


旧海の境 / 歌愛ユキ

歴史的な雰囲気を感じるタイトルと歌詞、メロディで、流れるようなピアノの音と、ドラムの変則的なリズムが好きです。「微かに残された波に揺れる 深い海の残された片隅で凍えた生の意識は」などは、世界観が現れていて良いと思いました。


氵毎月 / 歌愛ユキ, 初音ミク

タイトルや歌詞、メロディに、水を感じるようなものが使われているのがいいですね。可愛さの感じるタイトルと歌唱で好きです。ただ少し、声がぼんやりしているような感じもします。


結晶する夜 / 星界

全体的にかっこよくて、しっかりした曲だと思います。メロディも強弱、緩急のメリハリがあって、1:20頃からの変化で締める部分も良いし、歌詞も動作や情景が伝わってきます。


彩色千輪 / 鏡音レン

一貫した和風なメロディと歌詞がとてもいいですね。同時にテンポの強弱がメリハリがあるのも良いです。全体ではまとまりがある気がしますが、部分を見たときに「ここが良い!」という部分を少し言及しづらくもあります。


死が2人を分かつまで / 初音ミク, 歌愛ユキ

歌詞の言葉選びによる表現力と、調声の聴き心地の良さもう少しが欲しいと思いました。不安感を煽るような歌詞とメロディが一貫している部分は良いと思います。


事実 / ナースロボ_タイプT, フィーちゃん, 結月ゆかり, 琴葉茜, 琴葉葵

自由な発想で、挑戦的な取り組みが良いと思いました。始まりと終わりの部部分での、信号待ちをしている場面の音も、音楽として普通に良い気がします。ただ、その場の面白さ一辺倒な気もします。


私生活 / 可不

歌詞のテーマというか、流れが少し分かりづらいような気がしました。主張の強さを感じつつも、どんなことが言いたいのかが、少し分からないです。メロディは結構よくて、2:25あたりからのピアノパートは特に好きですね。


洒落合い / 知声

洒落合いというタイトルに遜色ない、おしゃれなメロディと歌声だと思いました。「花弁に透ける仄かな紅 正しく伝えたい」「当てずっぽうな言葉選び」「欲張って意図を載せすぎた言葉」「間違った台詞を最後まで継がないのは野暮だ」といった、テーマに対して一貫した歌詞の繋ぎが好きです。


獨立宣言 / 可不

再生して即印象的な強いメロディの出だしで、部分部分の演奏も頭に残りやすい感じがします。ただ、曲を通して強弱の強しかなくメリハリがない気もします。歌詞としては世界に対する絶望と、世界に対する決別ですが、そう判断するに至る理由を表現する歌詞か、変化を求めて行動する歌詞自体に明確で独特の世界観を表現する何かが欲しいです。


水晶髑髏 / 初音ミク

怪しい雰囲気の低いメロディが良いと思います。ただ、メロディと調声にもっと力強さや、クリアさ、メリハリが欲しいです。0:20頃からのピアノのパートは好きですね。


閃光と黎明 / 可不

ロックなメロディと歌唱の雰囲気が良い曲だと思います。ただ、この曲の歌詞に、あえて無色透名祭要素を少しだけ足さなくてもいい気がします。もし足すなら、思いっきりやって欲しいです。


第一五六八周期予報 / 花房瑞稀, QUartZ v2.0.0

ポエトリーで、独特な状況と世界観の作りがとても良いと思いました。予報から始まって、歌ではなく情報を伝えにくる状況が面白いです。締めの、「左様なら。 もう二度と会うこともありますまい。」のそっけなさもいいですね。


魍魎稜々 / 初音ミク

迫力のあるメロディで、カウント、電車音、笑い声、キス音などの多彩な音が面白いです。批判するような強い言葉の歌詞で、無色透名祭を意識しているところも面白いですね。


蝶 / 重音テト

始まりからテンポの速いメロディで、聴く人を惹きつけるイントロはとても良いと思います。ただそこからの変化がほとんど無くて、飽きがきやすいです。


転生 / 冥鳴ひまり, ナースロボ_タイプT, 四国めたん, ゲキヤク

ポエトリーな珍しいタイプですね。曲というよりは、物語という空気を感じます。この時点でめちゃくちゃ個性的なんですが、舞台設定としての荒廃した、悲観的な世界にもう少し独自の世界観が欲しいような気もします。
3分頃からのメリハリのある仕掛けは面白いと思いました。


透明を成したって跪くことが出来ないね / GUMI

曲の始まりから強い印象を与えるメロディがいいと思います。変化も意識してつけられているのですが、自然さが少し足りないような気がします。愛に関する歌詞も、よくあるものではなく、もう少し面白い表現が欲しいです。


『溶ける羽、落ちた星。』 / 知声

変化のある穏和でロックなメロディが良いと思います。歌唱部分に、小さい声の歌唱とコーラスがあるのも良いですね。タイトルの付け方も個性があると思います。


名も無き音楽隊 / 鏡音リン

無色透名祭という場を意識した歌詞ですね。テーマごと音楽を奏でる側を歌った曲になっています。ただ、この仕掛けは前回と合わせると結構競合が多いので、その中での独自性が出きってはいない気がします。
2:45頃からの演奏部分は好きです。


名もなき者よ / 初音ミク

タイトル、テーマ、歌唱、歌詞、メロディが、全体的に平凡で平坦だと思います。変化もほとんどなくて、飽きが来やすいと思います。なんでも良いのでこの曲にしかない何かが欲しいです。


廻輪 / 音街ウナ

出だしからテンポが速くて忙して、楽しい曲だと思います。電子音なども含めてメロディの飽きさせない変化の工夫があって良いと思いました。歌詞は少し、テーマが伝わりづらい気がします。


拝啓、   へ / 可不

メロディの雰囲気は出ているのですが、使われている音が少し地味で映えていないと思います。無色透名祭を意識した歌詞は他にも多いので、もう少し主張の強さというか、独特な観点が欲しいです。


拝啓、透明人間の君へ / 可不

無色透名祭を意識した歌詞とテーマですね。このタイプの曲は結構多く、色に着目した歌詞も少しありがちです。ただピアノの奏でるメロディと、「拝啓、透明人間の君へ」というタイトルはいいなと思いました。


犯行動機 / 初音ミク

メリハリによる盛り上げを意識した出だしで、良いと思います。リズムもよくて、ロックな曲調がいいですね。歌唱の部分に、メロディについてくる迫力が足りない気がします。


布教環怨 / 鏡音リン, 鏡音レン

古風で宗教的な曲調が面白いと思いました。特に、イントロのおどろおどろしいメロディがいいですね。世界観を感じる歌詞も面白いです。少し思うのは、宗教の教義や思想にもっと独自のものが欲しいです。


複雑 / IA

メリハリも効いている、ロックなメロディが良いと思いました。特にイントロの部分が魅力的だと思います。ただ歌詞は少し普通な言葉の選び方が多いように思いました。


不確かなカーテン / 杏戸ゆげβ

薄暗い部屋が目に浮かぶ、情景描写の感じ取りやすさがあるタイトル歌詞がとても良いと思います。重いベースが響くメロディや、軽快なメロディが、歌詞と上手く合っています。


僕は前世に囚われている / 星界, 裏命

ボカロ特有の息継ぎがしづらそうな歌詞の、途切れない流れがとても良いと思いました。二人の歌声が、上手く調和していると思います。メロディに麗しさと強い圧を感じていいと思いますが、もう少し聴き入るような良さが欲しい気もします。


僕らの未来はこの手のなかに / 初音ミク

ロックなギターとシンセの曲調で、歌詞を含めて全体的に活力と勢いがあって良いと思います。平均的によい感じですが、メロディにはもっと新鮮な感じが欲しい気もします。


星空ホワイトアウト / 狐子

寂しさや悲しさのある歌詞と、不安感を煽るようなメロディだと思います。所々に、和風っぽさも感じる気もします。イントロからのメロディがずっと続く感じで、それだけの時間が長く単調な気もしました。でも中盤からの変化と伸びがよくて、余韻を感じるような終わり方も好きですね。


埋葬 / Mai

無色透名祭を意識した曲で、誰にも見つけて貰えないかのような不安感を歌っている曲ですね。このテーマの曲自体は結構多いですが、歌詞の言葉選びとメロディによる重たい雰囲気作りには抜きん出たものがあると思いました。


水の奏 / 知声

透明感のある水温とキラキラした音に、民族的で、叙事詩のような歌詞の組み合わせが面白い曲だと思います。イントロの歌い出しが一番好きな部分です。


無明の星 / KuragE

「ユゴス」や「トラペゾヘドロン」などクトゥルフ神話モチーフの曲で、メロディから暗くて重く、恐ろしい雰囲気がしますね。テーマに従って全体的に上手くまとまっていると思いますが、メロディに変化が欲しいです。


名称未定 / 初音ミク

シンプルめなメロディの短い曲ですね。そのなかでも、ちゃんと面白い音や変化があって良いと思います。ただ、メロディと歌声がマッチしきってはいない気がします。


鳴争曲 / 知声

ギュィンとなるような演奏とメロディが良いと思いました。爆発音から始まるところが印象的だと思います。タイトルの鳴争曲に加えて、歌詞は全体的に争いを意識したようなもので一貫しているのも良いと思います。


彁様語雲 / 初音ミク

歌詞がほぼニ~五字の熟語のみで構成された挑戦的な曲です。タイトルの「彁」は幽霊文字であり、おそらくそれに関連して、歌詞も存在しない言葉で構成されています。それに対し、メロディは普通なので、ここもなにか工夫が欲しいです。


夢想う旅は愛の記憶 / 歌愛ユキ, IA

長い時間と広い世界を感じるような、ゆったりとしたメロディと情景描写が豊かな歌詞が良いと思います。ただメロディと調声に強弱と変化が少ないと思いました。


恋愛ってなんすか? ~反恋歌~ / Ryo

往年の日本のバンド感のある、とても懐かしいメロディだと思いました。問いかけの多い歌詞で、恋愛に関するテーマですが、もっと独特な視点や表現が欲しいです。


ACHERON / ゲキヤク

出だしから忙しくて暴れるような感じが印象的ですね。0:40からの登るような感じとか、1:00のピアノの部分、2:41の電子音の部分のメロディは結構好きです。


ALONE / 鏡音リン

電子音が響くトランスな曲で、スッと耳に入ってくる感じがします。スピート感とテンポ感がよいです。歌詞はテーマに沿っていますが、若干普通な表現が多いと思いました。


Black box / HARUKA

曲調として重たさと暗さがよく映えていると思いますが、メロディというか、音の部分にもっと良さが欲しいです。登場人物の、責めるような言葉の歌詞で一貫している感じは良いと思います。


Camouflage / 知声

シンプルなメロディに、リズムカルなメロディと、ピアノ、金属音、ブゥンと鳴る音など、音の変化が面白い曲だと思います。多数ある無色透名祭を意識した歌詞のなかでも、個性があると思います。


CHAR(2) / 可不

「char」や「'」、「コメントアウト」など、プログラミングを意識したような曲ですね。2文字の言葉に焦点を当てて、韻を踏んた歌詞などの試みが面白いと思いました。


CRAZY Love / Ryo

歌っている登場人物の、伝わらない愛の歌詞が良いですね。強い好きの気持ちがあるのに、相手に構ってもらえていない様子が面白いです。もう別れてすらいるんじゃないか?すら思う相手の無視っぷりですね。


Darlin Hate U Baby / 浮遊レイ

病んだ女の子の猟奇的な歌詞が良かったです。ただ、ヤンデレ観、このタイプのキャラクターとしてはよくある感じで、個性が欲しいです。メロディは可愛さと怖さの両方を感じて良いと思います。


dpi32 / 初音ミク

軽快なテンポとメロディでありながら、同時に少し寒さを感じるような、寂しいような感じでもあり、その雰囲気を二人の関係を歌う歌詞が強調しています。この曲にある軽快さと寂しさという二つの要素は、マッチしているかしていないかが少し難しいですね。
タイトルのdpi32は画像解像度に関する用語で、歌詞もそれに類する言葉が使われています。解像度の粗さから、自分と相手が理解しあえていないような状態を歌っており、着眼点が面白いと思いました。


eww. / 初音ミク

ピアノやギターだけでなく、珍しいメロディや音をふんだんに使った感じで、変化が多く飽きのきづらい曲だと思いました。歌詞を含めて、全体的にオシャレな感じに仕上がっていると思います。


FRONTLINE / 結月ゆかり

メタルな曲で、メロディだけに留まらず、しっかりデスボイスで歌われているのが良いと思います。ただ、歌声がぼんやりしてしまっているような気がします。


Happy Birthday / 可不

ピアノを取り入れたロックな曲で、変化のあるメロディも楽しいのですが、もう少し、爽やかさかカッコよさのある音作りが欲しいと思います。タイトルや各所の歌詞にも、もっとリンクしたものが欲しいです。


Hedgehog / 初音ミク

全体的に上手くまとまった、雰囲気のあるの曲だと思いました。メロディの変化がずっと続いており、飽きがないです。サビの盛り上がりはもう少し欲しいかも。


Hug me / HARUKA / VOCALOID6

20世紀ロック感のある曲で、長めにとっている演奏部分も聴いていて楽しいですね。経験豊富な大人なおねぇさんの歌詞も面白いと思います。ただ、歌詞として少し単調で、面白い表現が欲しいです。


inner outside / Mai (Synthesizer V)

柔らかに広がる壮大なメロディが魅力的な曲です。ただ、どこかで変化が欲しいです。対照的に強い言葉と四字熟語を多用する歌詞で、とても独特だと思います。


ivory / 東北きりたん

恋を歌っている、詩情の雰囲気のある歌詞が良いと思います。「肌に纏う声達も」などが良いです。ただもう少し語彙の独特さが欲しい気がします。メロディ部分は、使用する音にもっとこだわりが欲しいです。


Karen / 初音ミク

変化のとても多いメロディと歌唱がいいですね。テンポの速いものから、電子音、静かに流れるピアノ、ノイズがかった歌声など、常に新しい音を聴けて楽しいです。


ODD / 初音ミク

ミュージカルっぽいテンポのメロディと語りのようなの歌唱で、踊りながら歌っているような雰囲気を感じました。出来れば、もっと鮮やかな場面転換が欲しいです。


Pluviophile / 初音ミク

リラックスの出来る静かで流れるようなメロディに、雨を意識したタイトルと歌詞で、良いと思います。ただ、変化が少なくて飽きが来やすいと思います。


Zun-DeadBeat / ずんだもん

力強い重低音のメロディと、デスボイスのずんだもんの声に迫力がありますが、少しもやがかかったような感じがあって、クリアなサウンドが欲しいです。


365日の一夜 / 初音ミク

ピアノのメロディが良いですね。無力感と自問自答を繰り返すような悩みの歌詞で、理解と共感のしやすい歌詞ではあるのですが、表現としてはよくあるものに留まっている気がします。


□ / 初音ミク

ボカロとピアノだけのストロングスタイルですね。でもメロディの変化、変拍子が存分に使われているので、単調さは全く感じないです。とはいえ物足りなさは少しある気もします。
「たとえばさ、あの空の星の幾つか落ちたとしても二人ずっと一緒なんて馬鹿らしいよね」「たとえばさ、あの海の底に全て沈んだとしても 二人生まれ変わってもなんて馬鹿らしいかな」の部分のメロディと歌詞は好きですね。


¡m¡na¡ / 鏡音レン, 初音ミク

ピコピコ音とドラム音が奏でるリズムとメロディが楽しくて良いと思いました。開き直ったような、ぶん投げたような歌詞も面白いですね。刺激的な曲です。


=t / 小春六花, 夏色花梨, 花隈千冬

何というか、女の子系のリズムゲームの楽曲感がありますね。三人の歌唱とハモリが良いと思います。別れの歌詞としては、それっぽさはあるんですが、個性が欲しいです。

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