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NFT[遠い幻影シリーズ]#03「あの車輪を越えてゆけ!」
こんにちは、深名えじです。
この記事にたどり着いてくださり、ありがとうございます。
私はNFTコレクション「遠い幻影」シリーズを運営しています。好きなものは中国思想や漢詩、禅や日本の和柄、古典文学など、とにかく東洋文化です!(でも結局は面白ければ何でもありです✨)
このnoteでは、NFTコレクション「遠い幻影」シリーズの作品を紹介していきます!
![](https://assets.st-note.com/img/1647184443422-0zqRXkU0xO.png?width=1200)
ではでは早速シリーズ3作品目「あの車輪を越えてゆけ!」の解説します🛻🛻
![](https://assets.st-note.com/img/1647184851161-eboMtSNNTw.png?width=1200)
蛇の目傘〜徳のある人間になりたいな、〜
蛇の目傘って可愛くないですか??なんか、それをモチーフに使いたくなったところからこの作品作りが始まりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1647235696642-C3jS4v8prc.jpg)
大きな蛇の目みたいですよね。迫力がすごい。
じゃあ傘というモチーフにどういう想いを込めたらいいのか。
調べていくと、傘の発祥はヨーロッパですが、やがてそれがインドに伝わった時、傘の下には高貴で徳のある人物がいるとされるようになったということを知りました。お経を唱えるお坊さんの頭上に天蓋があるのもこのためだそうです。(気が付かなかった!)
そういう目で蛇の目傘をもう一度見てみると、何だか和傘の落ち着いた雰囲気と大胆な柄の下には、顔を見せない、謙虚な人がいそうな気がしてきました。
ところで突然なのですが、みなさんの将来の夢を聞かれたら何と答えるでしょうか。
もしかしたら、動詞や肩書きを用いたものを思い浮かべるのではないでしょうか。こういう職業に就きたい、とか、こういうもの、これくらいのお金を所有していたい、とかとか。
私にもそういう夢ももちろんあります。NFTアーティストとして生計を立てたいし、小説家、児童文学作家になりたい。絵本作家にも憧れます。
だけど、夢ってそういう目に見えてわかりやすいものだけじゃないと思うんです。もっと内面的な、人間味のあるものもあるはずです。
例えば、徳のある人格者になるっていうのも私の夢の一つです。一生なれないだろうからこそ、理想であり、私の生涯の目標です。他人を支配しようとせず、他人の立場に立って心の底から思いやり、自分の時間を他人のために使い、惜しみなく自分の持てるものを与える。そういう人に少しでもいいから一歩ずつ近づきたいです。
なので、傘の下に入れるようになりたいなあと。
そういう願いを込めて、今回は蛇の目傘(じゃのめがさ)を描くことにしました。
落書きから生まれた作品
さてじゃあこのモチーフをどう扱おうかなと考えながら、ぼーっと落書きしていました。私は幾何学模様っぽい適当な絵をぐりぐり日記や余白に書くのが大好きなのですが、この作品はその落書きから生まれました。
その落書きがこれです👇
![](https://assets.st-note.com/img/1647185368930-oQpU4FB6Kv.jpg?width=1200)
もくもくと何かが伸びています🌥めっちゃ可愛い。。。
そして、蛇の目傘が、太陽みたいにそれを照らしています。
眺めていると、だんだんとそのもくもくした塊が、いくつも連なった丘に見えてきて、歩いたり日向ぼっこしたりしたくなってきました。
そんな想像をしているうちに、だんだんと落書きが意図を持ってきました。
#02の作品紹介の最後でも語りましたが、創作していて、こういうふうに意図せずして描いたものが意図を持って肉迫してくる、そんな瞬間が私は好きです。むしろそういう一人の人間を越えた体験をしたいがために創作しているのかもしれません。
私の人生での願い
私は鳥やネズミのように自分のやるべきことにひたすらに集中して生きていたい。そんな思いやりのある人間になりたい。
そしてそんな人たちと仲間になってお互い高め合いたい。
嬉しいことにもう既に出逢っている人もたくさんいるけど、
もっともっと出逢いたい。
だから、まずは自分の目の前のことをひたすら日々越えてゆく。
ただそれだけを考えて生きていく。
この絵を見ていると、そんな自分の願いが溢れ出てくるような気がします。
鳥とかネズミは、お互いに無意味に攻撃したりすることはしないですよね。自分は自分、という感じがします。そんな生き方に憧れます。ちなみに、鳥とネズミというチョイスは、完全に荘子の影響です(笑)!
では丘、傘、車輪というモチーフを取り上げながらより具体的に語っていきます。
人生の丘を歩く
母なる海から生まれ、丘に出現した人間たちは、
永遠に続く幾つものなだらかな丘を乗り越え続けていく。
そうやって自分を磨き続け向上し続けていく。
時には丘の芝生の上で、日向ぼっこをして休息をとる。
やがて十分に力がみなぎってきたら、また次の丘へと進んでいく。
どこまでも、どこまでも。
この絵をパッとみた時、まずは、そういう風に人生を俯瞰した構図に見えてきました。
しかも楽しい妄想が膨らむ絵でもあります。
丘の芝生がモフモフで良い匂いの潮風に靡くのが良いんだよな🟢
実際に歩いてみたいな〜。
日向ぼっこもすごく気持ちよさそう🏝
いやー、行ってみたい笑。。。
蛇の目傘を目指し歩む
そんなまるで人生のようにどこまでも続く丘を歩き続ける人間たちは、どこへ向かうのか。
それは、太陽のように周囲を照らし与える人、蛇の目傘の下にいる人のように高貴な徳のある人に向かっていくんです。
私は、そんな丘を雨の日も晴れの日も歩き続ける人生を送る人間でありたいです。
作品名を考えていた日の夜、インドカレー屋さんに行った
チーズはちみつナンが最高に美味しかったです🍛🍛
食べながらふとレストランの壁を見ると、そこにはインドの国旗がありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1647236851639-njGTIaaaOp.png)
なんだこの車輪は!?しかも蛇の目傘に見えてくるぞ!?!となり、家に帰って調べてみました。
どうやらwikipediaさんによると、これは「アショーカ・チャクラ」(古代インドのアショーカ王の輪)と言って、国家の前進を表すらしいんです。これを見ていると、昔教科書で見かけた、カンジーさんが糸車と写っていた写真を思い出しますね。
人生の丘をどこまでもどこまでも進んでいきたいものです🪜そんな想いを込めてあの車輪を越えてゆけ!というタイトルにしました。
最後に
最後まで読んでくださりありがとうございました。
またナン食べにいきたいです🍛今度はバターカレーにしよっかな!
次のnoteは# 04「時間の花」の作品紹介をします。もしかしたら既にピンと来た方もいるかもしれませんが、実はその作品はミヒャエルエンデの「モモ」に出てくる時間の花をモチーフに、私だったらこうかなというのを描いてみました。
お楽しみに!
ではまたお会いしましょう💠