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右も左も分からない人が農家になる方法

「私は今日から農家になります」と宣言したところで、残念ながら農家にはなれません。では、どうしたら「農家」になれるのでしょうか。

農家になるには2つの要件があります。
①最低耕作面積(下限面積)以上の田畑を所有・貸与されている
②地域の農業委員会に認められている

これが必須要件となります。
下限面積は各自治体にもよりますが、30~50a(アール)くらいのところが多いでしょうか。

「非農家」が農地を確保するということ

まずここが超難関

親や親族、知り合いが所有していたりすれば話は早いですが、大変なのは心当たりがない場合。農家になりたいけど、農家ではない一般人が、農地を持っている人(地主)に、「やったことないですが、農家になりたいので貸してください!」と交渉し、貸してもらう(売ってもらう)必要があるのです。。
残念ながら、役所はそこまではやってくれません。
(もちろん空き農地の情報をお持ちの自治体はその限りではないです。)
でも、そんな人に貸してくれる人いるのか、気になりますよね。

答えは…そんなにいません(笑)

でも、たまにいらっしゃいます(笑)。
その人をしっかり捕まえて貸してもらう、もうそれしかないです。
その過程で、役所や農協、地域の方に声をかけて、どなたか紹介してもらえないか地道に相談する必要はあります。

かくいう私も「あぁ…もうダメだ、諦めるしかないのか…」と何度も諦めかけるほど、農地確保には苦労してきました。この手の苦労話には自信があるほどです(笑)
あるときは農協の方に相談したら、仕事のできるスタッフの方がいろいろと動いてくださっていたのですが、そこに農協宛ての一本の匿名電話が。

「余計なことするな。新しい人とか面倒だから入れるな。」と。
おお…。めっちゃ圧力。

「というわけで申し訳ない、動けなくなりました。」とスタッフの方からは申し訳なさそうにご連絡をいただく、ということも今では懐かしい出来事です。
そのときはさすがに一瞬ですが頭が真っ白になりました(笑)

私の場合は、その後、運よく地道に相談していると地元の有力者など、頼れる人が現れて、助けてくださいました。
そして、候補が出てきては立ち消え、候補が出てきては立ち消えを、何度か繰り返しても諦めずに探していると、ついに貸してくれる方が現れてくださり、現在があります。

農地さえ確保してしまえば、農家までもう少し

あとはきちんとした計画や農業をやる意志があれば余程のことがない限り、農業委員会には認められます。(地域によっては例外もあるかもしれませんが…笑)

計画を提出し、年に数回行われる会議で、農業委員さんから質問攻めにされ、なんとか乗り切れば、晴れて農家として認定していただけます。

コミュニケーションは、農家になるにも必要

みなさんもそうかと思いますが、よくわからない人には便宜ははかりません。地道にコミュニケーションをとり、なんとか認めてもらいながら、こちらの要求を通していく。当たり前ですが農家になるにもこのようなコミュニケーションの力は必要になってきます。

結論を申し上げると、私の経験上、農地の確保への最短経路は、地域に顔がきく有力者に出会い、認めてもらうこと、これに尽きます。

と、やっとここでスタートラインに立てました。

まだまだやることはたくさんありそうですが、本日はこのあたりで。



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