❝闇落ち❞しやすいビジネスとは
ビジネスには、闇落ちしやすいものと、そうではないものとがあります。
たとえば、「情報商材ビジネス」はどうでしょうか。
おそらく、いいイメージは持たれていないと思います。
大仰な謳い文句を使い低品質な情報を高値で売りさばく。そんなイメージかと。
問題の多い業界ですが、こうなるのもある意味仕方がないと私は考えています。というのも、情報商材といったリピート性のない商品を扱う人は、闇落ちする可能性が高いからです。
人は、1回しか取引がない相手だと思うと、その相手から最大限の利益を得ようと考えます。「騙してでも」と考える人がどうしても一定数出てきてしまいます。
一方、リピート性のある商品は、そういった心理は働きにくいものです。もし騙そうものなら、リピートはありませんし、それに、同じ人を何度も騙すのは難しいです。
イメージしてください。
10人を1回ずつ騙すのと1人を10回騙すのとでは、後者のほうが圧倒的に難しいはずです。
本来、リピート性のあるビジネスでも、あえて一見客しか相手にしない場合も闇落ちしやすいです。
数日前、ぼったくりパブが摘発されたとニュースになっていました。本来パブはリピート性のあるビジネスですが、あえて1回で大金をせしめようとしたわけです。
大抵、こういうぼったくり店は、土地勘のない観光客や出張族を相手にします。私の知り合いも出張先で、一夜に2度ぼったくられていました。
一人の悪行は、業界全体に悪影響を与える
お客を騙す人が出てくるたび、その業界のイメージが悪くなります。イメージが悪くなればお客の警戒心は強くなり、商品が売りづらくなります。業界全体の収益にもブレーキがかかります。
なかには、業界をまたがって影響を与えるものもあります。近年問題になりつつある、「人気度№1」や「◯冠達成」表記がそれです。こちらもつい先日、ニュースになっていました。
・1位を取るまで項目や選択肢を変えて調査を繰り返す
・1位になった瞬間に調査を終える
・有力なライバル企業を回答欄から省く
などをして、偽りの№1を作り出すケースが後を立たないようです。
競合が「№1」や「◯冠達成」の表記をしていたら、
こちらも負けじと追随する形で表記したくなりますよね。こうした競争心理もまた闇落ちを促すのです。
偽りの№1表記の影響は、偽った会社の業界だけに留まりません。「№1」表記をしている会社すべてが疑われます。真面目にやっている会社は大迷惑ですよね。
信用を落とす行為が横行するほど、多方に迷惑がかかります。少し大げさに言えば、日本全体の経済にも悪影響を与えてしまうのです。
人の心は弱い。だからこそ……
人には、多かれ少なかれ、邪な心があるものです。
邪な心を制御するためにも、サービスのあり方を変えるのも手です。
私ごとですが、LP制作を始めた頃は、返金保証を設けていました。幸い、LPで返金保証を利用した人はいませんでした。
もしかしたら私が知らないだけで、「成果が出なかったけれど返金保証を利用しなかった」という人がいたのかもしれません。
私は返金保証をやめて、代わりに半年間のフォローを付けました。これのほかに、成果報酬型も始めました。
クライアントに「よりよいサービスを」という意図は
もちろんありますが、私の邪な心を制御するためでもあるのです。
フォローの約束、そして成果報酬なら、邪な心が付け入る隙がほとんどありません。闇落ちせずに済みます。
このように、リピート性のない商品やサービスに、
販売した後も「付き合わざるを得なくなる」ものを付けるのもいいですね。
さて、サービスのCMもできたところで、締めたいと思います。