伸び代があるセールスライターとは、どんな人か
セールスコピーは、「セールス+コピー」の組み合わせです。要は、文字を使ってセールスをしているわけです。
これがもし言葉ではなく動画なら、動画セールス、セミナーならセミナーセールスになります。形は違っても、していることはセールスなのです。よって、セールスライティングに必要なのは、ライティング力よりもセールス力になります。
ライティングが上手な人とセールスが上手な人、伸び代があるのは後者です。
ライティングは、そこそこ書ければ十分です。正しい文法で書けて、最低限の型さえ押さえていればOKです。基礎学力があれば、1年ほどでそのレベルにまで持っていけます。
差が出るのは、セールス力です。
セールスコピーは、読んでいる人の顔を想像しながら、予測しながら書いていきます。このとき、対面式のセールス経験があれば有利です。コピーを見たお客の顔をイメージできるからです。的確なタイミングで適切な言葉を伝えられます。しかし、セールス経験がなければ、コピーを読んでいるお客の顔をイメージできません。当然、的確なタイミングで適切な言葉を伝えられません。
セールスライターの中には、型通りにしか書けない人と、臨機応変に型を崩せる人がいます。これは、お客の顔をイメージできているかいないかの差です。イメージできていれば、「型では次にコレを入れないといけないけど、お客は今その情報を望んでいない」と判断し、型を崩せます。セールス経験がない人は、お客の顔をイメージできないため、型を見ながら書いてしまいがちなのです。
「セールス経験のない私は、ダメなのか」と、諦めるのはまだ早いです。
大事なのは、お客の顔をイメージできるかどうか。
セールスの経験がなくても、人付き合いが得意なら可能性はあります。人の輪が広い人は、それなりに人の機微が分かる人かもしれないからです。ただし、「人付き合いが得意」という認識は、営業成績(売上、成約率)といった指標があるセールスと比較して、客観性に欠けます。そのため、主観の域を出ません。
セールライティングを学ぶなら、ライティングよりも、セールスの経験を積むほうが優先度は高いです。遠回りのように見えますが、結果的には、そのほうが高みに行けるのです。