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映画「溺れるナイフ」を観た感想

趣味の映画鑑賞は映画館で観る派。

劇場に足を運び、映画館という空間で非日常の作品の世界観に没入する。

家で映画を楽しもうと思っても、あらゆるものが雑念となり、なかなか2時間集中して観ることができない。

観たい作品がテレビ放送されるとすかさず録画はするものの、実際に観ることのないままどんどん溜まっていき、HDの容量を日に日に圧迫している。

自宅にTVは居間にある1台だけ。日頃から映画館には1人で行くし特に集中して観たい作品はひっそりと1人で観たいが、実家暮らしの身で家に1人で過ごす機会というのはそうそう訪れない。


そんな中、今日はちょうど時間があったので録画しているラインナップから「溺れるナイフ」(2016年)を選んだ。

少女漫画の実写化作品であること、小松菜奈さん、菅田将暉さんが出演する作品ということ以外何の予備知識も無い状態で観たのだが、久々に家で観て良いと思える作品と出会えた!と思った。

観た後にレビューを検索したところ評価はあまり高くなく、その理由は十分に理解できるしもっともだと感じるが、それでも観て良かったと思える作品だった。

物語の展開、特に終盤は何がどうなっているのかよくわからないし、作品の世界観としては途中までは良かったのに何だか惜しいし残念という印象ではあるものの、何より役者さんの存在感がとにかく素晴らしかった。

菅田将暉さんは好きな俳優さんだが、彼ってこんなに美形だったのかとはっとさせられた。auのCMもそうだが彼は金髪がとても似合う方だなと思う。顔の造形云々ではなく、佇まいが美しいと思わせる圧倒的な存在感。危うさ儚さ神秘性。一言声を発すると、あ、そうかこれは菅田さんだ、と思い出す、そのくらい本作の役の独特なオーラを纏っている。

菅田さんは「そこのみにて光輝く」(2014年)で素晴らしい役者さんだなと思い、それ以来注目している俳優さん。「セトウツミ」(2016年)が大好き。何も起きない放課後無駄話の作品を2度観に行ってパンフレットも買った。(パンフレットは余程気に入った作品でないと買わない)今をときめく中条あやみさんのマドンナ役もチャーミングで素敵。

菅田さんは歌手活動などマルチに活躍の幅を広げ人気も知名度も抜群、何でも器用にこなす方という印象だけれど、改めてその演技を観るとやはり実力派だなと思わず唸ってしまう。

小松菜奈さんは、主演を務めた「恋は雨上がりのように」(2018年)が作品としても演技としても凄く良くてそこから好印象な女優さん。挫折を味わった陸上部の女子高生を好演し、冴えないバイト先のファミレス店長(大泉洋さん)への恋心を瑞々しい感性でさわやかに描いた作品。

小松さんは、ばっさばさの豊かな睫毛の目元がとても魅力的で、唯一無二の美しさとミステリアスな印象の持ち主。

クラスメイト役で出演しているのに驚いたのは今や主演作を数多く務め大人気の上白石萌音さん。本作もそうだけど、「舞妓はレディ」(2014年)、「ちはやふる」(2016年/2018年)など等身大の女の子を演じさせるとぴかいち抜群な女優さん。中学時代のおっとりとしていて大人しい控え目な印象から、イメージチェンジして高校デビューした明るい表情までとてもリアルでこういう子いるよね!って思わせてくれる。

同じくクラスメイトとし登場するジャニーズWESTの重岡大毅さんは、近年TVドラマ「これは経費で落ちません!」(2019年)の天真爛漫な山田太陽、「知らなくていいコト」(2020年)で主人公の恋人”クズ”役を怪演し、良い意味でアイドルらしからぬ持ち味を発揮しているが、今作では明るい好青年を演じていてこの頃から上手いんだと感心した。


結論、出演者が好きな俳優さんばかりだった。

作品の評価としては評価が分かれるところだと思うが、少なくともわたしは観て凄く良かった作品だった。


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本文には、お気に入りの映画作品をいくつか挙げているので、私の好きが誰かの目に留まるとうれしいな。

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