むしるたび草芳しき畑かな
連日の雨で、庭の手入れが進みません。春の草花を植えたいと思いながら、年末に植えたミニ葉牡丹だけが、すくすくと縦に伸びています…。
職場の花壇も手入れする人がなく、青草が茂っていて気になるので、雨の合間で草むしりをしました。お借りした画像はカラスノエンドウですが、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ハコベ、ホトケノザに交じって、地下茎がしぶとく残るドクダミまで、多種多様な雑草が生い茂っていました。堆肥に牛ふんを入れるせいか、畑に生える雑草がたくさん生えてきます。牛ふんのふるさとの牧場の風景を想像しなから、草をむしります。
それにしても、むしりにくい。時々こぼれ種で生えてきたノースポールが埋もれているので、それはなるべく残してむしるのですが、雨で柔らかく育った茎がからみつき、ノースポールよりも雑草の方が、密に枝分かれした根でしっかり土をつかんでいて、一筋縄ではいきません。
途中から面倒になって、地上部分だけむしりました。無心でむしっていると、青草の匂いで記憶が呼び覚まされ、子供の頃の野遊びの思い出がいくつも浮かんできます。
カラスノエンドウとスズメノエンドウが渾然一体となった青草のボールをいくつも袋に詰めて、作業終了です。草むしりは腰が痛くなる作業ですが、頭の中は邪魔も入らずに好きなことを考えていられるので、嫌いではないです。