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絵本「モンスター・ホテルでプレーボール」のあらすじの紹介と評価


評価

娘:☆☆
ママ:☆☆

読んだ目的/きっかけ

この本は、我が家の読み聞かせの定番シリーズ「モンスター・ホテルシリーズ」から、今の季節に読んでも大丈夫そうな本という前提のもと、出版順に選ばせていただきました。

ママの感想

モンスター・ホテルに、人間の姿に化けて野球チームに参加をしているたぬきのたしちさんがやってきました。けれども、たしちさんは何だか落ち込んでいます。たしちさんによると、野球の試合をしに来たそうなのですが、自分以外のメンバーが、バスの中で食べたお弁当が原因でお腹を壊して入院してしまったそうです。話を聞いたドラキュラ男爵が立ち上がりました!

この本は、とても楽しいお話でした。この本では、上記のとおり、入院してしまったたしちさんの本来の野球チームのメンバーに代わって、その日、モンスター・ホテルに宿泊していたモンスターたちが野球の試合に出ることになります。野球の試合では、モンスターたちは、その特徴を活かした大活躍を見せてくれて、野球の試合の様子には読みごたえがあったと思います。

しかしながら…モンスターたちのその特徴を活かしたプレイは、「スポーツマンシップに則った正々堂々とした勝負だったか」と問われると、疑問符がついてしまうものでした。幼年童話だし、モンスターが野球の試合に出るという時点で無茶苦茶な展開なので、スポーツマンシップや正々堂々とした戦いを求めることがそもそも間違いなのかもしれません。けれども、ちょうど春の高校野球をやっていた時期にこの本を読んだこともあり、私はどうしてもこの点が引っかかってしまいました。

そのため、この本に対する私の評価は「☆☆」とさせていただきました。もちろん、ゾンビの盗塁など、モンスターが活躍する試合は、とてもユニークでおもしろかったことは間違いないと思っているのですが…モンスターとスポーツは難しい組合せなのかもしれません。

一方、娘はこの本を楽しめたのかどうか…「微妙だったな」と私は思っています。最近、娘が取り組んでいる問題集に野球が舞台となった物語文が掲載されていました。娘は「野球」自体は知ってはいても、細かいルールは知りません。そのため、上記問題集においては、ほぼほぼ文章の理解ができないまま問題に取り組んでいたようでした。「女の子だから野球を知らなくても仕方がないのかな?」と思わなくもありませんが、これから先も、野球やサッカーを舞台にした物語文が国語の問題文として出てくるのであれば「野球やサッカーをまったく知らないままだと辛いよな…」と思ったり思わなかったり…

とはいえ、私自身は、野球のルールは小学校6年生の時点で諸事情により知っていましたが、サッカーのルールを知ったのは中学生以降でした。野球に関していえば、ちょうど先日、WBCがあったので、WBCの試合中継を見ながら娘に野球のルールを簡単に説明をしましたが、まだ野球にそこまで興味を持つことができない娘には難しかったようでした。まだ、体育の授業でキックベースボールもハンドベースボールもやったことがない娘が野球に関心がもてないことは仕方がないと思っています。

私自身も、野球に関して多少の関心を持つことができるようになったきっかけは、間違いなく、キックベースボールを学校の授業でやったことが影響していると思っています。そして、小学校4年生のときにやったハンドベースボールで「打って、走って、セーフになれば良い」という何も説明になっていない説明を男子から受け、私としては「正式に!」野球の世界に片足を踏み入れたつもりでいます。その後、上記のとおり野球が好きになった私は、大学生のころにはインフィールドフライも守備妨害も知っているくらい野球のルールには詳しくなることができました!(「守備妨害」については、知っていて褒められたことがあり、うれしかったです(笑))

一方で、そこまで興味を持つことがなかったサッカーについては、初歩的なルールから、大人になった今も、さほどルールに関する知識は進歩していません…このような自分の経験を鑑みると、娘が現状、野球をはじめとするメジャーなスポーツのルールを理解することができないのは仕方がないと思いますが…文章読解という観点からは必要な知識という理解で良いのでしょうか。とはいえ、出題者はもう少し、小学生の性差に配慮してもらいたいと考えてしまうのは、親のわがままでしょうか。

この点について陳情をする機会は永遠に得られないので、こちらが合わせるしかなさそうです。この本のような「子ども向けの野球を扱ったお話」を中心に、少しずつ娘に野球(やサッカーなど)の説明をしていきたいと思います。この本自体について言えば、出塁のルールすらわかっていない野球知識ゼロの娘でしたが、飽きずにお話を最後まで聞くことができたので…「まぁ、頑張った!」というところだと思います。機会を見つけて、少しずつ、最低限の野球とサッカーのルールを伝えていきたいと思います。

この本は、モンスター・ホテルの宿泊客たちが、たぬきのたしちさんと一緒に野球の試合に出場する楽しいお話でした。野球のルールがまったくわからないと少し難しい内容かもしれませんが、「この本を楽しめるくらいのルールは小学校低学年でも知っているべき」と言えるお話なのかもしれません。


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