「タクシー運転手 約束は海を越えて」を観た。
妻に「映画を観よう」と呼びかけたところ、とにかくソン・ガンホの映画が観たいということで、Amazon Prime Videoで韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」を観ることになった。字幕版、レンタルで299円。
事前知識まったくなしで観て、感動した。韓国の民主化運動の起点ともなった光州事件を題材に、ドイツ人のジャーナリストと彼を光州に送り届けるタクシー運転手との交流を描いた作品である。
映画的なフィクションはありつつも、基本、史実に基づいた作りとなっており、デモ隊を鎮圧する軍隊の描き方が凄まじい。
ソン・ガンホの演じるタクシー運転手は妻を亡くし、ひとりで11歳の娘を育てる冴えないおやじだ。上司に食事を奢ってもらっている最中に10万ウォンの仕事の噂を聞きつけて、さっさと横から奪い取る。
しかし、その仕事は命を賭けなければならない過酷なものだった。
自分の身が大事というのは当然のことだが、それを覆さなければならない事態もあるのだと映画が訴えているように思えた。オススメ。
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