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「沈黙の隙間に光るもの」

手のひらに
こぼれ落ちる未完成の欠片たち
掬おうとしても
指の隙間からすり落ちる

ときおり訪れる静寂は
空気よりも濃く、重く感じる
いつしか胸の内に降り積もっていく

虚空を見つめるたび
遠くから響く声
「終わり」はただの影だと知りつつも
その名を囁く自分がいる

孤独はいつもそばにいて
寄り添うふりをして
深く沈める青い波

それでも、まだ
どこかに隠れている小さな光
触れられるだろうか
言葉にならない問いを抱えながら

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