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私が施設を出た理由



こんなコメントをいただいたので、施設を出た理由について書こうと思います。


私が育った施設では、基本的に18歳で退所する決まりがあります。
ただ、希望すれば20歳まで滞在を延長することも可能です。
でもそれは特別な事情がある場合に限られることが多いです。
たとえば進学や就職がまだ決まっていなかったり、心身に不調があって自立するのが難しい場合などです。


正直、20歳までいられると言われると少し安心しますよね。でも、私の場合はそうしませんでした。
精神的に健康である程度の生活力が身についているなら、施設を出て自立するのが求められるのは当然のことだと思ったからです。
ここまで面倒を見てくれた職員の方々に感謝の気持ちを込めて、自分の力で歩き始めるのが一番の恩返しだと思い施設を出ました。


母の元に戻ることについてもよく聞かれるけれど、それは今はできません。
母は今も生活が安定していなくて、私を受け入れる余裕がない状態です。
小学生のときに施設に来た理由も、母の体調やお金の問題が大きかったからで、そこは今でも変わっていません。


だからといって私は母を恨んでいませんし、むしろ小学生まで女手一つで一生懸命に育ててくれたことに感謝しています。
そんな母のためにも自分のためにも、今は別々に生活していくのが一番だと思っています。

施設での生活は私にとって大きな支えでした。
私は母の事情でここに入りましたが、職員のみなさんは本当に良くしてくれました。
子どもたちはみんな何らかの事情を抱えているけれど、施設は安全で安心できる場所であることを常に心がけてくれていたと感じています。
だから、私はここでの生活が心に重い傷を残すことはありませんでした。たくさんの支えをもらえたことに感謝しています。



もちろん施設を出るのに不安がなかったわけではありません。
すべて自分で責任を持たなければならないけど、自分の力で生活することで成長できると信じています。


いつかお世話になった大人の方々に、立派になったねって言ってもらえるようにがんばっているところなので、見守ってもらえると嬉しいです。
私はまだまだだけど、自分の人生を受け入れて歩いていこうと思います。


なんだか暗い話になってしまってごめんなさい😣
後半もバイト頑張ってきます✨




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