不健全だったよ

リンパ腫になる前かな、妻に話して呆れられたことがあります。

今はね、てんかんに加えて、リウマチと悪性リンパ腫にもなって、薬を信じないわけにもいかない状況ではあるんですけど、当初、障害になった当時は、あまり薬というか、西洋医学を信じることが怖かった。過剰摂取の怖さではなくて、効果が信じられなかったという感じ。

それで、毎朝、毎晩服用することになっていたてんかん薬をまともに飲んでなかった。飲み忘れも含めて、1日1回とか。考えるとひどいね。

それで、遅くまで仕事して帰ってきて、地下鉄出口すぐのところに住んでいたんだけど、駅を出てすぐの横断歩道の信号で意識をなくして、気づいたら全く違う通りを歩いていたということがあった。別の日には、意識をなくしたまま信号を渡っていたということもあったし、オートロックのマンションに住んでいたんだけど、他の人が開けたタイミングで無理やり入って、さらに他人のメールボックス空けたりしたこともあった。

なぜ覚えているのかと言うと、意識が消えているわけではなくて、泥酔したような状態なので記憶がある。意識の向こうに記憶があって。勝手に動いている自分と、あとで追いついてくる記憶。下手したら車に轢かれるぞと思うんだけど、酔っているときもある程度足元に気を遣いながら歩けていたりするわけです。記憶にはないだけで。そういう状態。

それは障害の初期の頃で、生活習慣もひどいものだった。タバコも吸ってたし、酒も毎日のように飲んでた。今じゃ考えられん。タバコの煙は遠くから嗅いだだけでも気持ち悪い。

初期の頃は、自動症も頻発してた。

自宅で夕食後にテレビを観ていたら、いきなり記憶がなくなって、妻が言うには目がうつろなまま手が同じ動きを繰り返していたと。それが自動症。

障害者手帳をとった当時かな? 妻が筋腫の手術をして。8時間くらいの長い手術で。タバコをやめようと思ってすっぱりやめた。それまでは、マンション10階のベランダで燻らせていて、妻はいつもハラハラしてたと言ってた。自分で考えても怖いわ。よくそんな人と別れずにいるわ。

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