逸曲


 年の瀬ですね。いかがお過ごしでしょうか。これは大晦日投稿の予定ですが、クリスマスに書きはじめています。

 私は毎年年間ベストを選んでプレイリストにしているんですが、今年は本当に沢山音楽を知っている人たちを見たり、その人たちの投稿を見たりとかもしてたので、あー私全然追えていないなと。とはいえ聴いてもない曲を自意識に任せるまま書くのも最悪なので、あくまでその年に私は何を聴いていたのだろうと、そういう印のようなものとして書くし、読んでほしいですね。

 例によって選定基準はひとまず「Spotifyに存在している曲」の中で、「カッコイイ!凄い!私のルーツに近い!」という曲たち。とはいえこの基準だと、「サブスクにない曲=存在しない曲」になってしまって、それはそれで見逃してる名曲とかあったら嫌なので(例えば山下達郎が今年とんでもない名曲を出したとしても、選べないわけで)、そろそろ変更の時かもしれません。ある意味で音楽を生業にするかもしれないという、個人的な状態である以上、もう少し範囲を広げられるよう、TSUTAYAとかにも通うとかしたい。

 というわけで見ていきましょう。改めてみると洋楽が少ない。

 さあ一つ一つ書いていきますよ。


1. 根も葉もRumor / AKB48

 「2021年何聴いてた?」という質問に対して、これを挙げてしまうかも。それくらい、この曲のインパクトは強かった。私みたいな人と同じような時期を過ごした人は、もしかしたらいわゆる「音楽好き」になるにあたって、アイドルを仮想敵とみなしてた時期があったと思う。この曲はそのような人たちを引き戻す引力みたいなものがあるんじゃないかなと(本当に失礼な話である)。本当に知らないメンバーが、ダンス頑張って踊っている。こんな圧倒的な原点回帰を見せられたら熱くなりました。歌詞の自己言及的な部分にも、明らかに「取り戻す」という強い意志を感じました。それくらい歴史があって、その中で本人たちだけでなく取り囲む人とか、歳のとり方とかの移り変わりを感じるような。ダンスがかっこいいのよとにかく。


2. U / millennium parade, Belle

 単に私の癖だと思うのだけど、こういう「祝祭」感のある楽曲がとても好みで、ドラムの効き方がとてもいい。中村佳穂さんのボーカルが本当にいい。自由気ままな感じに歌う本人名義の歌唱も素晴らしいんだけど(2018年個人的ベストにも選んでる《きっとね!》本当に好きな楽曲)、こういう風にびっちりリズミカルにあててくるのも凄い。映画「竜とそばかすの姫」の主題歌だったわけですが、私はこの曲を聴いて映画館に行くことを決めました。映画の方も、ずっともやもやしていた「音楽/歌の持ちえる力」のようなものについて色々省察を迫られる内容で、とても良き映画でした。紅白でこの曲をやるらしいですが、どんな演出が見られるのか楽しみ(そもそもヴァーチャルな世界のアバターが歌うという設定だったのもあるし、フジロックのミレパのステージもスクリーンにBelleの絵が映し出された映像だったので、中村さん本人の歌唱をそのまま見たいところ)。


3. 僕の戦争 / 神聖かまってちゃん

 進撃の巨人に昨年冬からはまり、来年1月からの最終シリーズに向けて機運を高めているところです(アニメ完結まで原作は読まないという謎ルールを自らに課しています。何で?)。そんなアニメ第4シリーズのOPがこの曲。禍々しいオープニング映像と相まって、これはただ事ではないなと感じさせるというもの。まさしく戦争の中では正義も悪も入り混じるという風景を描いたこの曲は、英語詞から日本語詞への転換の際に急に一人の中学生(?)の視点になる。この地続き感に鳥肌が立った。もう音もバンドサウンドを軽く超越して壮大すぎることになってる(聖歌隊使ってホールとかで録っているんじゃないかというような)。の子さんまだ印西にいるんだろうか。


4. ギラギラ / Ado

 いわゆる「流行り」から大体1年遅れるのが私。《うっせぇわ》とかYOASOBI《夜に駆ける》は昨年年の瀬から今年初めにかけてようやく聴いたので、本当に遅れてる。この曲は人気に火が付いた曲よりも歌が良かった気がしたので選びました。とても陰鬱なところから、「ギラついてこう」と突き抜けるような歌詞を、説得力(ここの表現難しくて15分考えたけどいい言葉が見つからなかったため、このまま)と芯のある声で歌い切るこの曲かっこいい。米津玄師以降のボカロシーンとか全然知らないけど、何かすごいことになってそう。いつ歴史になるんだろうこのシーンは。でやっぱりこういうところからいわゆる「若者論」みたいなのを描けたりすることもできるというのも(この曲はルッキズムとそれを振り払うこと、みたいな)、ボカロ(Adoは歌い手ですね)をしっかり追うことの意義だったり。《うっせぇわ》ヒットの要因とかも多分そこらへんにあるようで。


5. バッキンガム / 水曜日のカンパネラ

 コムアイ脱退後の新生水カンからの新曲。完全に個人的な好みですが、2代目ボーカルの詩羽さんの声の方がいい。「悪ガキ感」がある。ナンセンスな歌詞が相変わらず光っているけども(本当に意味が解らない)、それで上がれるのはケンモチヒデフミのトラックあってのこと。同じような世代の人は少なからずEDMを通ったと思うんですけど、このトラックにもその色を感じます。EDMって何だったんでしょうね。日本ではR&Bやってた人が一斉にそのブームに乗っかった結果、そのブームが去ったあと元に戻れなくなったみたいなことを言いますけどね。いつか歴史としてジャンルが総括されるのかな。ケンモチヒデフミという人、水曜日のカンパネラの人というのを飛び越えて、意外な曲まで手掛ける、すごい人なんですよ。

この曲もいいですね。xiangyuの《ミラノサンドA》。こういう日常的な歌詞に合うミニマムな感じとか。


6. カキツバタ / Pii

 どうせAwesome City ClubのPORINさんなんでしょ。という野暮は置いておいて、覆面のシンガーのデビュー曲。小沢健二がカバーしたり、音楽評論家が一斉に褒め始めたり、変な臭いがするんですが、とにかくいい曲でした。現代を反映したかのような、とにかく生き抜くことと、大切にする半径5メートルの世界を描いた歌詞が良いし、無駄のないサウンドと声質のわりに歌い上げる感じの歌唱が世界観を創ってる。小沢健二のカバー(動画の2曲目)をどうぞ。

 後カキツバタで思い出すのは、折句ですね。各句の先頭を繋げると「かきつばた」になるという。「随分遠くまできたもんだな」みたいな句でしたっけ。花言葉は「思慕」「幸せを願う」だそうで。


7. Skate / Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic

 ジャンルのことよくわからないんですけど、ソウルなのかR&Bなのか。いわゆる70年代ソウルを現代に再現しようという試みらしく、まあやっぱりそういう文脈とか知っといた方がいいなあと思うわけで。ただ知名度の高い二人のユニットなので当然いい曲でした。本当に開放感がすごい曲で、歌詞もスイートですね。アメリカはいいね。スケートって当時ディスコとかでも流行っていたらしく、そういう所も。

↑この記事が滅茶苦茶詳しかった。


8. 分かってないよ / WurtS

 Tiktokから流行ったらしい。おそらくラジオから知った曲。もう知り始めた途端に車のCMに曲が起用されたり、どこから売れてるのかさっぱりわからん。コード調べたらずーっと同じ進行で、そういうのも要因だったりするのかなと思ったり。そもそもTiktokからのバズはもう少しほんわりしていて振りをつけやすいものだと思っていたんだけど、こういうヘビーな曲が流行ったりもするんだと、奥が深いなと。

この記事を読んでも、「意図的に売れたい」というのが見える。ロックとか歴史的に考えれば「嫌儲」みたいな風潮と、とはいえ結局商業主義に取り込まれる、という流れがあるし、聴く側も清貧を求めちゃうというのはあるけども、こんなに大ぴらに「売れる曲を書きたい」みたいなことをいうのは結構新鮮に感じました。例えば米津玄師とかは「普遍でいたい」みたいなことを言っていたりして、ある程度の達成は迎えているわけだけど、その一個向こう側ですね、「売れたい」ってのは。もう事務所とかではなくって自分でマーケティングをしていくということにシフトしていく感じがします。


9. Presence Ⅰ / STUTS, 松たか子, KID FRESINO, 3exes

 ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」のED。ドラマは見ていない(坂元裕二の脚本が苦手。何か、現実でそんな言い回しする!?みたいなのが目についてしまって。なんかすいませんね芸術がわからない人で)。STUTSさんは星野源《アイデア》で知ったんだけど、こんな凄い人いたのか!となった記憶。この曲も坂東祐太さん(この人も最近米津玄師の編曲とかを担当している)のドラマ劇伴をトラックに作り替えるっていう職人芸をやってて凄い。ラッパーKID FRESINOもここで知ったけど、何ともかっこいい。ラッパーはやっぱり声によるものが大きいと思う。


10. Permission to Dance / BTS

 多分聴くだけなら相当色々な音楽聴いたと思うんですよ。洋楽以外にも、ラジオで拾った多国籍なものとか。でももう全然わからないし、難しいなって。ポップスで生きている人なんですよね私は。そんな中K-popのエントリー。もうK-popとかではくくれないか。BTSが生まれて流行った文脈みたいなのを以前ラジオで聴く機会があったんですけど(以下記事になっていました、ラッキー)、やっぱりある種の必然みたいなものはあったのだなと。世界で勝負する必要がある韓国の特殊性とか。そしてやっぱりどうしても思うのが、嵐の展開が10年早かったらなーということ。まあたらればを言っても仕方ないか。国連でスピーチをすることとか、やはり芸能人がコンシャスになることに大きく舵を切っていく部分の転換点。積極的にスターを引き受けるのって結構難しい話なのではないかということをBTSを見て、そして嵐のことを思いながら感じました。

国連の入り口、横浜アリーナみたいですね。


11. Beautiful World / Parannoul

 今年知って、ハマったジャンルにシューゲイザ-というものがあって、ノイズの浮遊感みたいなのに浸るロックの一種なんですけど(何か全然違う気がする)、ADバイトしてたラジオ番組でこれを特集してたら何か惹かれてしまって、そんなシューゲイザーの若手からの一曲(他にも若手を紹介していたと思うんだけど、響いたのはこれだけでしたね)。韓国からです。本格的に韓国インディーくらいは掘っていけそうだからここ起点にどんどん行ってみようかなと思う。ちょいときれいすぎる。このジャンルは何となく退廃的な感じがしてナードな私にはとても刺さるわけですが、Parannoulは特にきました。来年も追います。海外音楽ファンはどうやって掘り出しているんでしょうか。

バイト先の居酒屋の常連にシューゲイザーのおすすめを何度聞いても、名盤を繰り返し聴いてしまう。シューゲイザーいいよ。


12. tears / SEKAI NO OWARI

 びっくりしたの一言。この曲だけでなくアルバム《scent of memory》全体を通して聴いてほしい。この曲はもう完全にセカオワあるあるの「悲しい曲ほど明るい曲調」というもので、多分死んじゃった人に話しかけるような内容。また私たちの世代の話になってしまうかもしれないけど、多分《Dragon Night》あたりをいじって離れてしまった人たちが大勢いると思うんですけど、そうしている間にもセカオワはどんどんすごくなっていっていることがはっきりとわかって、このアルバムはそれを強く感じたアルバムです。ヒップホップ感を前面に出して超パーソナルなリリックを綴っていく《Like a scent》とか、エレクトロ感あふれる《Dropout》など、マジモンの集大成な感じがしています。素晴らしい。


13. It Won't Always Be Like This / Inhaler

 ボーカルがU2ボノの息子だっていうんで驚いた。こういう観られ方されたくないかな申し訳ない。今っぽい曲ではあるけどシンセの音の感じとかは何か昔っぽく、ボーカルにもなんか潰すような加工を入れていたり、その塩梅がとてもいい一曲。ラジオで聴いて一耳惚れしました。昨年コロナ禍になるギリギリ前に来日していたようで。もう既にThe 1975以後の感じを思ったりしている。


14. Half of Me / DYGL

 Ykiki Beatというバンド覚えている人!そのバンドのメンバーが同時並行で活動していたのがこのバンド。でも今年初めて知った。この曲収録のアルバム《A Daze In A Haze》も結構よくって、フジロックの生配信でも演奏してる姿を確認できて、何というか、あまり詳しくないけど、概念としての90年代を感じさせるロックでした。車の中で聴くのが似合う感じの骨太さがあるんだけど、一方で醒めているというか、そういうサウンド。

日本人英語ロックの最高峰。


15. Soulコブラツイスト~魂の悶絶 / 桑田佳祐

 最近よく聞きますねテレビで。本当にポールっぽいなと思う。ポップスを地で行く感じの。サザンよりソロの方がいい曲を出しているような気がする。そもそもそんなに好きではないけど、いざ日本のポップスの歴史というものを学ぼうとすると、40年選手の桑田佳祐の名前が必ず出てくる。英語圏のポップスにどうやって日本語をどうやって乗っけるのかという一つの回答がサザンオールスターズらしいのだけど、この曲もサビで日本語を英語っぽい発音で流れるように歌うというのが出ていて、あーこういうところなのかーとなった。

「ポールっぽい」といったのはこの辺りから。管楽器使ったモータウンサウンドが前面に出ている感じが見事。


16. Oh! / The Linda Lindas

 何かすごいバンドが!と思ったこの一曲。と思ったら一時期話題だった「図書館からライブをやった」バンドがこのバンドだったようで。とてもソリッドな音になっていて、あーここから新しいムーブメントが起こるかもなと思う。ロックは死んでない気がする。どうかありがちな「ガールズバンド」の枠に回収されないよう、レーベルの側も頑張ってほしい。かっこいいからこのバンド。


17. パターン / 和田彩花

 超個人的年間ベスト、本編ラストを飾るのは元アンジュルムメンバーの和田彩花さんのソロデビューアルバム《私的礼讃》から最後の曲。全編本人作詞で、トラックの合間にポエトリーリーディングが挟まる構成、アルバム全体としてかなり満足感溢れるものでした。決して声量とか、そういういわゆる技巧みたいなものがあるわけではない和田さんの、少し無機質で、だけど震えるような歌声が無駄のない演奏にしっくりくるというか、感動したんですよね。本当にきれいな曲なので。

https://open.spotify.com/album/2K92ywm8PM3knkk81axsFV?si=tGIA4-4fTGaKIMhthsu7fQ





 ここからは特別編です。ストリーミングサービスにはないもののどうしても書いておきたい2曲と、嬉しかった2枚のアルバムについて。

※ Strawberry Breakfast / SixTONES

 2021年、嵐の活動休止後に一番最初に嵐の楽曲を歌ったのはSixTONESだということは忘れてはいけないことだと思う(どうしても嵐史観になってしまう)。活動休止後にメンバーが明らかにグレードを下げた仕事ばっかりしていて、神話の解体と後輩へのハードルを下げているのは多分嵐なりの優しさかなと。音楽面においてはその、嵐を最初に歌ったという点とか、この曲がとても嵐テイストを感じさせる曲だったので、嵐以後を語る上で欠かせないなというチョイスです。ジャニーさん肝いりの最後のグループとなっているこのグループは結構聴いていくと色んなジャンルの曲を歌っているけど、この曲はギターの使い方やエイトビートしっかり刻む感じ、そして管楽器の使い方とかとてもファンクな感触(とはいえ本場は全然また別物だと思うし、そっちはあんまり知らないので、嵐を中心に形創られたJ-popなりのファンク、といったところ)。メロディにめちゃくちゃEarth, Wind & Fire《September》を使ったり、イントロのギターが《Oh, Pretty Woman》っぽかったり、聴きごたえのある楽曲です。

 あとSixTONESは来年アルバム《CITY》をリリースするらしいのですが、どうやらコンセプトの「一日」を表現するために通常版と限定版でそれぞれ曲順を変えているらしく。このプレイリスト文化の中でそんなことしちゃうか、これは当分サブスクはないなとなったと同時に、こういうコンセプトの表現の仕方もあるのかと驚いた。SONYにすごくできる人がいる。

※ はっきりしようぜ / アンジュルム

 昨年からハロー!プロジェクトの楽曲をよく聴くようになって、段々仕組みもわかってきて、何とも運営のやり方にやきもきすることも増えましたが、今回はその中で多分一番勢いのあるグループ、アンジュルムの一曲を。拍を食うようなリズム感とか、これまた嵐っぽいな(具体的な楽曲を思い浮かべろと言われると難しい、もはや概念としての話)と感じたのが第一印象。よく調べたらスターダストレビューのカバー曲だそうで、あーこの曲の大人っぽさはこういうところからきているのかということを感じました。かっこいいですこの曲。


※ A LONG VACATION / 大瀧詠一

 わざわざ素人が書くことなのかなと思ったけど、何度聴いても名盤過ぎるから載せておきます。ずっと幸福な感じを得られる。音もいいし。存在しない、概念上のリゾートとは誰かが書いてたことだけど、まさにそんな感じ。大瀧詠一の歌謡曲とかに果たした影響は計り知れないらしいと(80年代のアイドルに曲を提供してたのは大瀧さん含む大体決まった界隈の人たちだったりする)、大して知らない私でも感じるくらいなので、今年3月のストリーミング解禁を機に一気に仕事を聴けるようになったのはとても嬉しい話でした。

セルフカバーも行っていたり。


※ Let It Be (Super Deluxe) / The Beatles

 ディズニー+で、映画《Get Back》観ましたでしょうか。まず動いているビートルズを見られるだけでもう感無量といった感じだったわけですが、曲が形になっていく様、そしてリハーサルではグダグダだった演奏が屋上に上がれば一発でその後にレコードになるようなOKテイクを録ることが出来たり、あーやっぱりビートルズはライブバンドなのだなという思いにがあふれ、本当に生きててよかったなとさえ思いました。この背景とか詳細をここで書いても仕方ないので(下に参照としてあげる評論家のポッドキャストでも聴いてくれれば)、本当に端的に言うと、出るはずのなかった曲がこのアルバムには収録されています。しょうもない会話や没テイク、そしてリリースが予定されていたもののお蔵入りになったミックスも収録される、素晴らしいものでした。もう歴史資料みたいだなと思ってしまった自分にも悲しくなるんですが、一ロックバンドがどう音を鳴らしていたかという点で貴重なものです。ただ一方で、一応50周年ということで毎年のように何かしら盛り上がりを見せていたビートルズの話も、ここで一旦もう蔵出しするものは最後かもしれないといった寂しさも感じます。

ここから4回、この映画の話をしています。


終わり―

書いた!音楽についてどれだけ語れるかということで、かねてからしっかり書きたかった年間ベストの詳細なものを作れたかなといった感じです。本当、とか、すごい、とか良いとかしか書いてない気がするけど、こんなものでしょう。そして、沢山参照としていろんな曲だったり記事をつけておきました。よほどそっちの方が詳しいというのはもちろん、何と何が似てるとか、流れとか、そういうものを感じていただければと思います。

 にしても今年もそこそこ音楽を結構聴いた年でした。昨年はかなり塞ぎ込んで、昔の曲しか聴けないみたいな状態になってたけど、今年は一年遅れながらなんとなく主要なところだけは聴けたかなといった感じです。みんな音楽聴いて何を感じて、言語化できるならどんな風になるんだろうという訳の分からないことを卒論のテーマにしてしまった以上、まずは自分でやってみようと今年と来年は、より積極的に色々書いてみようと思います。批評家って偉そうですよね。

 音楽だけでなく、怒りも私を動かしてきた一年でした。怒りは、確かに力にはなるんだけど、その一方で後で無力感に襲われるのは確実なので、何だか劇薬じみた感じでした。実際10〜11月はもう毎日がしんどくて仕方なかったわけです(その間に私と遊んでくれた友達には本当に感謝してます。嫌なことを忘れることができた)。そして何となく、いわゆる普通の人としての生き方には私には難しいような気がして、ゆっくりと別様に舵を切るつもりです。甘えですよね本当に。とはいえ別に流れるまま生きてもいいんですよ。生きられないとか言ったけど多分普通でも生きられると思う。ただ、何事も楽しい方がいいので、その楽しみを邪魔する要因はしっかり取り除いていきたい。来年はそうですね、4年ぶりくらいにしっかり気持ち入れてやっていきたいです(こんな精神論みたいな感じになっていいものなのか)。

 来年も是非、仲良くしてください。そこそこ良い一年になりますように。

 最後に、見づらくなってしまったので今一度年間ベストのリストを。

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