涼音楓華

世界観共有型企画「メモリアルワールド」の企画運営をしております。 メモリアルワールド関連の小説作品等を投稿していきます。 https://twitter.com/Memorial_World_

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最近の記事

メモリアルワールドーハイネ 過去編ー

私は強い。 誰にも負けない。 それくらいの剣の腕はある。 だからこそ、この国を私は守る。  ハイネがハイネと名を付けられるよりも遥か昔の話である。  タッカルス国に銀髪に青目の女剣士がいた。名前はリゼットという。 リゼットは剣の稽古を一人黙々としていた。 「今日も精が出るねぇ!」 「……どうも」  リゼットに声を掛けたのはフラビアンという男剣士である。 フラビアンはリゼットと同期だ。 「女だってのにそんなに強くなってどうすんだ?」 「うるさい。その喉掻き切るわよ」 「おー

    • メモリアルワールドーハイネとルシェー

      夜が訪れる。 私は夜はどうも苦手だ。 何故なのかは憶えていない。 梟の目を潜り抜け、私はナータス地区の夜の散歩へと出る事にした。 「……怪物がそこらにいるけど…まぁ、この抜け道を使えば分からなさそうね」 ばさばさと羽根の音が聞こえ、私の目の前に降りてきたのは赤髪に褐色肌、白い羽根の男だ。 此処、メモリアルワールドには種族は4種類存在する筈。 私みたいな人間、動物、人形、そして妖精。 男に声を掛けてみる。 「あら………あなたは…?」 「オレぁルシェってんだ」 「ルシェさん

      • メモリアルワールドキャラクター紹介

        • メモリアルワールドーハイネ編2ー

          「ーさん、おはようございます」 「…おはよう」 「ぐっすり眠っておられたようで」 「…どうしてかな、キミがいると私はよく眠れるみたいだよ」 「そうですか、それなら良かったです」  愛しい大好きな人。私は、何を思い出せないのだろう。  否、思い出してはいけない。  このメモリアルワールドでは。 「…っ」  ハイネは目を覚ました。 「…夢?」 先程見ていたものは夢だったのだろうか、其れにしてはやけにリアルな夢である。 ハイネはまだ起きていない頭で思考する。 だが、此れ以上何か

          メモリアルワールドー???ー

          ……ケテ タスケて ダレか、タすケテ 声がする。 いつからこんな事になったのだろうか。 至って平和な世界だった筈だ。 還るべき場所へ、在るべき場所へ、そうして保たれるべき世界の筈だ。 否、俺にはそんな事はどうでもいい。 ただ、あの女が幸せならそれで良かった。 俺はそれを隣で見ていたかった。 ただそれだけなのに。 嗚呼そうか、そうして力を-… 俺は、君の為に動くよ。 いつか解放されるであろう事を祈って。 君の声が聞こえる奴ならきっと…  フードを被った男が森にある

          メモリアルワールドー???ー

          メモリアルワールドーハイネ編ー

           彷徨い疲れた果てに魂が辿り着いた場所は、何も無い闇の世界だった。 魂の形は其々である。 【ようこそ、メモリアルワールドへ】  看板らしきものが映る。 戻ったとしても闇の世界でしかない。 魂は導かれるかのように踏み入れた。 白い光に包まれ、魂は実体へと移り変わる。 「おや、また一人彷徨い込んだかな?」  紳士的な老人が話しかけてきた。 「ここは?」 「メモリアルワールド。そうだねぇ…死んだ魂が何処にも行けなかった時に辿り着く永遠の場所、であるよ」 老人はそう言ってから真っ直ぐ

          メモリアルワールドーハイネ編ー